Tableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その2〜 #tableau

2017.12.02

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はじめに

こんにちは。DI部のtamaです。

当エントリはTableau - Function Advent Calendar 2017の2日目のエントリです。 昨日のエントリはTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その1〜でした。

今回は引き続き、数値関係の関数を見ていきます。

  • 使用するTableauのバージョンは一貫して10.4.1です。
  • 各関数の説明で引用しているのは、Tableauの公式リファレンスからの引用です。
  • TableauHelp 関数

目次

検証環境

作業環境

  • MacOS High Sierra 10.13.1
  • Tableau 10.4.1

使用データ

  • (原則)Tableau付属のサンプルスーパーストア
  • (場合によって)関数グラフ描画用データ
  • -1〜1の範囲で、0.01毎に値が並んでいるデータ
  • 上記の値をディメンション「X軸」とし、その上に色々な関数をプロットする。
  • 参考:Tableau 関数グラフの描画 | Developers.IO

DEGREES(number)

概要

ラジアン単位の指定された数値を度単位に変換します。

  • 弧度を度数(45°とか90°とか)に変換します。

使ってみた

とりあえず、すごく適当な数値を入れてみます。

DEGREES(1.159)

1.159は66.41°だそうです。

どういう時に使う?

  • 三角関数絡みの関数(ASIN、COS等)を使用している場合、算出される値は弧度なので、どちらかと言えば馴染みのある度数形式で出したいとき

参考文献

DIV(integer1, integer2)

概要

integer1 を integer2 で割った除算演算の整数部分を返します。

  • 割り算します。余りは無視されます。
  • 引数に使えるのは整数のみです、浮動小数点は指定できません。

使ってみた

全ての関数の言えることですが、メジャーやディメンション自体を組み込むことも可能です。(関数によって使用できる項目は異なる。)

DIV(10,[数量])

計算は1レコード毎に実行されているので、計算された数値がメーカー別に集計されています。

どういう時に使う?

  • 例えば、「○○率」というものを出したい時
  • 表計算を駆使して算出することもできますが、DIV関数で計算フィールドを一つ作っておくと、後はそれをドラッグアンドドロップすれば、分析するにあたって色々と便利です。

参考文献

EXP(number)

概要

指定された数値で累乗した e の値を返します。

  • 定数e (約2.71828)に対して、指定した値の累乗を返します。

使ってみた

これに関しては、関数グラフ描画用データにて、グラフを描写してみたいと思います。

どういう時に使う?

  • ビジネス系の分析では、あまり使うことはないと思われます。
  • 研究・科学よりの分析で活躍すると思います。
  • 凝ったVizを作りたいとき、この関数を利用して図形を描く、という利用方法がありそうです。
  • Data + Science

参考文献

FLOOR(number)

概要

数字を、同等またはより小さい値である最も近い整数に丸めます。

  • いわゆる「床関数」
  • 引数以下の中で、最大の整数を返します。

使ってみた

前回エントリのCEILING関数同様、円周率を入れてみます。

切り捨てられて3になりました。

どういう時に使う?

  • 金額計算における端数の処理などで利用できるかもしれません。

使用できるデータソース

FLOOR関数は、接続しているデータソースによっては使用することができません。 各データソースにおける対応可否は、Tableau公式リファレンスを参照してください。

数値関数

参考文献

HEXBINX (number, number)

概要

x、y 座標を最も近い六角形のビンの x 座標にマップします。ビンの横幅は 1 です。入力時には適切に拡大縮小する必要があります

※下記HEXBINY関数と一緒に見ていきます。

HEXBINY(number, number)

概要

x、y 座標を最も近い六角形のビンの y 座標にマップします。ビンの横幅は 1 です。入力時には適切に拡大縮小する必要があります。 HEXBINX と HEXBINY は六角形のビン用のビニング関数とプロット関数です。六角形のビンは、マップなどの x/y 平面内でデータを可視化するための効率的で洗練されたオプションです。ビンは六角形なので、各ビンは円に近似し、データ点からビンの中心への距離のばらつきを最小限に抑えます。これにより、クラスタリングがより正確かつ有益なものになります。

  • 「ヘキサゴナル ビニング」という可視化方法を使う際に使用する関数です。

使ってみた

そして、HEXBIN関数を使います。

HEXBINX([経度] * [スケール係数], [緯度] * [スケール係数]) / [スケール係数]

HEXBINY([経度] * [スケール係数], [緯度] * [スケール係数]) / [スケール係数]

HEXBINに地理的役割を与えてシェルフに配置し、スケールを調整すると下記のようになりました。

どういう時に使う?

  • 地域別に何らかのデータをプロットする場合、単純に丸や四角形を使うよりも、見やすく、インパクトもあるため、とても有用かと思います。

参考文献

参考文献

おわりに

今回も数値関係の関数を見てきました。特にHEXBIN関数は非常に面白いので、ぜひ自分で試してみてください!

次回はtamaによるTableauの関数を全て試してみる〜数値関数編その3〜です。