[アップデート] Transit Gateway Inter-Region Peering が 東京含む 追加11リージョンで 利用可能になりました
AWS Transit Gateway(TGW) は複数のVPC, オンプレミス間の通信を可能にするネットワーク系サービスです。
TGW自体はリージョナルサービスで、基本的に 1リージョン間のVPC間通信のみ可能でしたが、 AWS re:Invent 2019 で 複数リージョン間の通信を可能にする Transit Gateway Inter-Region Peering が発表されていました。
速報 Transit Gateway inter-Region Peeringが発表されました #reinvent | Developers.IO
各リージョンの TGWリソース同士をピアリング接続 することで別リージョンのVPC間の通信が可能になります。
東京リージョンでも利用可能になりました
今回のアップデートで 東京含む 11リージョンで追加で利用可能 となりました。
AWS Transit Gateway now Supports Inter-Region Peering in 11 additional regions
TGW Inter-Region Peering を利用できるリージョン一覧は以下になります
- アジア太平洋(東京)
- アジア太平洋(ムンバイ)
- アジア太平洋(ソウル)
- アジア太平洋(シンガポール)
- アジア太平洋(シドニー)
- 米国西部(北カリフォルニア)
- カナダ(中央)
- EU(パリ)
- EU(ロンドン)
- EU(ストックホルム)
- 南部アメリカ(サンパウロ)
- 米国東部(バージニア北部) ※ re:Invent 2019 時点から利用可能
- 米国東部(オハイオ)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
- 米国西部(オレゴン)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
- 欧州(フランクフルト)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
- 欧州(アイルランド)※ re:Invent 2019 時点から利用可能
例えば以下のような、 東京リージョンとそれ以外のリージョンを跨いだ通信が TGW同士のピアリング(とTGWルートテーブルの修正) のみ で完了します。
合わせて読みたい
Transit Gatewayのリージョン間接続を試してみた #reinvent | Developers.IO
- TGW Inter-Region Peering 実際にマネジメントコンソール上で構築しています
- 先の構成(別リージョン間) の構築を行っています
Transit Gateway Peering Attachments | AWS Documentation
- TGW Inter-Region Peeringのドキュメントです
- 以下手順が記載されています
- ピアリングアタッチメントを作成する方法
- ピアリングアタッチメントリクエストを承認/拒否する方法
- TGWルートテーブルにルートを追加する方法
おわりに
TGW Inter-Region Peering 接続が東京リージョンをサポートしたことで、
- 東京と他リージョンを利用するシステムのネットワーク管理や
- 日本拠点 + 海外拠点からのリモートオフィス接続のネットワーク管理
などが容易になります。ぜひ試してみてください。