【書評】「ザ・ダーク パターン」そのデザイン顧客の信頼を失ってませんか?

いつの間にか陥ってしまう「ダークパターン」。顧客の信頼を失い、ビジネスの成長を阻害するこのパターンについて理解/防止するための一冊を紹介します。
2022.08.11

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

AWS認定トレーニング講師の平野@おんせん県おおいたです。

最近自宅近くにスタバが開店しました。朝のスタバは読書がはかどるので、これで積読解消できると高をくくってますw

さて、今回は「ザ・ダーク パターン(THE DARK PATTERN)」という本をご紹介します。

ダークパターンとは

ダークパターンとは、「消費者のスキを突いてお金、時間、個人情報をかすめ取る手法」(本文より)です。 このような書き方をすると、かなりあくどいイメージですが、これまで多くのサイトで「業績アップ」のために使われてきた方法です。 ただ実際は、顧客の信頼を失い、ビジネスの成功にはつながらない、というのが本書のテーマになります。

オススメする人

UXデザイナー、マーケッターはもちろん、経営層、エンジニアなどWEBを通じてお客様にサービスを提供しているすべての方にオススメします。

内容紹介

Chapter1 ダークパターンとは何か

ここでは、ダークパターンについての基本を様々な視点から紹介しています。 ダークパターン知らない、なんとなく知っているという方が納得感を持って理解できる内容です。

Chapter2 意思決定の科学

そもそも、ダークパターンがなぜ成立するのか。その背景にある人間の心理を、行動経済学をベースに具体例を交えながら説明しています。「あー、そういうことか」というような内容です。

Chapter3 ダークパターンの種類

ダークパターンには様々な種類があります。ここでは実例を示しながら説明しています。「あー、これあるある」という内容がたくさんでてきます。

Chapter4 ダークパターンを防ぐために

この本で一番大切な章です。誰でもどんな会社でもダークパターンに陥ってしますリスクがあります。 なぜ陥ってしまうのかを丁寧に解ほどき、ダークパターンを防止するヒントを紹介しています。

所感/まとめ

この本で紹介している手法は、10年前であれば「売り上げを伸ばす方法」として多くの会社で採用されていました。「売れればOK」という考え方が主流の時代です。私もココで紹介されているようなパターンを施したことがあります(お恥ずかしいです)。

しかし時代は変わってます。現在はお客様の信頼がビジネスの成功に直結します。是非多くの方に読んでいただき、実践していただきたいと思います。