思考の制約を外す

思考の制約を外す

Clock Icon2023.06.19

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こんにちわ。従業員体験( EX )の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
仕事において、自分の物事の捉え方によって意思決定に制約が生まれることがあります。
今回はこの「思考の制約」について掘り下げます。

思考の制約とは?

今回紹介する文脈での「思考の制約」は「仕事において、自分の物事の捉え方によって発生する意思決定に影響を及ぼす制約」のことです。
例えば、
  • A - 迷ったら企業のカルチャーに基づいて判断する
  • B - O型は大雑把な性格なので、それにあった業務を割り当てるといい
  • C - 意思決定は早ければ早いほどいい
などがあったとします。
思考の制約には良い面も、問題点もあります。
良い面は
  • 思考の制約が的確な場合、物事の検討の枝刈りをして、素早く意思決定できる
という点です。
問題点は
  • 思考の制約が的確ではない場合、本来選びたい選択肢を選べない
という点です。
思考の制約が効果的になるかどうかは、その的確さに依存します。
最初にあげた3つの例について考えてみるとこんな感じでしょう。
  • A - 的確。元々カルチャーはそういったケースにおける判断の拠り所
  • B - 不適格。特の根拠がない
  • C - 前提条件による。例えば、意思決定を急ぎすぎて誤ったときの被害が大きいような対象の場合は早さよりも確実さを選ぶことがある

思考の制約が不適格になる例

早まった一般化

早まった一般化は、誤謬の一種であり、少ない事例をもとにして、それが一般的な事象であると結論づけてしまうようなものです。
例えば、解決したい対象があり、3施策ほど挑戦してすべてうまくいかなかったので「これは解決不可能な問題である」と結論づけるケースです。この場合、本当に解決不可能な場合もありますが、解決可能な場合もありえます。

現状維持バイアス

現状維持バイアスは、変化よりも現状維持を望む心理によるバイアスです。
一方で、現在の変化の大きなビジネスシーンにおいて、仕事における意思決定にも変化が必要な場面が多々あります。
そのため、変化を避け続けてると問題が大きくなっていくことがあります。
リスクを回避するためにあえて変化しないこともありますが、変化しないことがリスクになることもあります。

推測の制約

推測の制約は、推測をもとにした、事実とは限らない制約を設定してしまうケースです。
会社、上司、同僚が求めるものを推測して、先回りして動こうとしたが、推測が正しくなかった場合に、その制約は足かせとなります。
例えば、「上司はいつも忙しそうだから報告・連絡・相談はできる限りせずに最小限にしたほうがいい」と判断したとします。一方で、実際のところ上司は、報告・連絡・相談は遠慮せずにしてほしいと考えていたとすると、本来必要な選択肢とズレてしまいます。

前提の変化

世の中は変化し、移り変わっています。
ある時まではベストプラクティスだったものが、ずっとベストプラクティスのままとは限りません。
あるときには正解だった選択肢が、今も正解なのかどうか改めて考える事も必要です。

思考の制約を外す

認知を整理する

物事の認知の誤り、バイアスに関わる項目が複数あることから分かるように、事実と異なる偏った解釈に陥ってしまっていないか確認する必要があります。
認知の整理方法については、以前書きの記事でまとめたので参考にしてください。

第三者に相談する

信頼できる第三者に相談し、中立的な視点で制約の外に至る発想が無いか指摘してもらう方法があります。
特にコーチングに習熟した相手は、こういったやりとりに慣れているでしょう。

成功事例の情報を得る

思考の制約を踏まえるとうまくいく方法が見当たらないように思えるが、同じようなテーマに取り組む社外の人たちは確実にいて、うまくいっている人もいるように見える場合、どこかに成功事例があるはずです。
そういった、成功事例に関わる情報を得ることで思考の制約が誤っていることに気づくことができます。

まとめ

仕事において、自分の物事の捉え方によって意思決定に制約を生み出してしまう「思考の制約」についてまとめました。
一度この状態に陥ってしまうと、自分一人では解決が難しいため、基本は「なにか違和感があったときに、率直に伝えあえる仲間」の存在が問題を問題と認識するための出発点でしょう。バズワードにはなってしまいますが、土台は心理的安全性ということになります。

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