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ふりかえりの進め方を見直すため「ダメふりかえりを撲滅する3つのヒント」を読んだ #技術書典

「ダメふりかえりを撲滅する3つのヒント」という技術同人誌を買って読んでみました。この内容はさっそく次からチームのふりかえり会に活かさなくては、と思い書評も兼ねてまとめます。
2020.12.29

はじめに

現在開催している技術書典でふと目にしたダメふりかえりを撲滅する3つのヒントという技術同人誌を買って読んでみました。この内容はさっそく次からチームのふりかえり会に活かさなくては、と思い書評も兼ねてまとめます。

私のチームで実施している「ふりかえり会」について

本書の紹介をする前に私が所属するチームでどんなことしてるかを簡単にまとめます。

私は prismatix という EC / CRM 向け API プラットフォームの決済サービス開発チームで、毎週チームメンバー内でその週の活動に関する「ふりかえり会」を主催しています。開発の課題と感じたことや今後やるべきこと・役立てそうなことをチーム内で共有し、今後の業務で活かす狙いでこの会を実施しております。

KPT を使ってふりかえり会を実施している

ふりかえりでは KPT というフレームワークを使っています。 KPT については ふりかえりメソッド「KPT」の基本とはじめ方 | Social Change! の記事が参考になります。

以下の観点で各メンバーがそれぞれ意見を出してもらいます。

  • Keep : この1週間でやってよかったこと
  • Problem : この1週間で課題と感じたこと
  • Try : Keep で続けたいこと、Problem で感じた課題について解決しそうなこと、やりたいこと

ふりかえり会の場では出た意見に対してさらに各観点でメンバーから追加で意見を聞き、出た意見は議事録としてチームで共有します。

このふりかえりを続けていて漠然と感じていること

毎週メンバー間で様々な貴重な意見が出ており、メンバー間のコミュニケーションや課題の発見、解決に向けて役立てています。ただし、私自身は漠然と以下のことを感じていました。

  • ふりかえりで出た知見が今でも活かせているか?
  • 課題と感じてどう行動したらよいかの意見は出たけど、本当にそれで解決できているのか?

今回紹介する本書をたまたま見つけて、ふりかえりのやり方を見直すいい機会になると思い買ってみました。この内容を参考にしてやり方を見直すと、もしかして上記で感じていたモヤモヤが晴れるのでは、と期待しています。(弊社絶賛冬休み中ですので、休み明けから実行してみてその効果をまたブログに書きたい)

「ダメふりかえりを撲滅する3つのヒント」とはどのような本か

BOOTH

技術書典

本書の表紙や上記紹介ページの紹介文にある通り、本書ではふりかえりを劇的に改善する3つのヒントを紹介します。また、ダメなふりかえりの特徴からその状況を防ぐための効果についても紹介があります。

約30ページなので遅読な私でも1時間かからずに読むことが出来ました。

思考フレームワーク 「KPTA」

筆者が紹介するフレームワーク「KPTA」では、 私のチームでも実践している KPT の考え方に加え、 「Action」という要素が加わります。
Try で出た意見に対して、 Action で具体的な行動に落とし込みます。

通常の KPT だと、 Try で具体的な行動を挙げようとしてしまいがちです。私はそうしてました。ただし、いつ実施できるかわからないものや行動に落とし込みにくい内容だとなかなか挙げづらい意見もあると思います。

Try はあくまでアイデアとして扱い、そこから行動に落とし込めるものを Action に書いていくという方法です。

3つの R : Relate / Repeat / Respect

上記の KPTA のフレームワークを使った上で、本書のタイトルである3つのヒントであり、ふりかえりで著者が大切としている 「3つのR」の紹介があります。

  1. 関連付ける (Relate)
    • Keep , Probremで挙げた内容から Try の意見を出す
    • Try で挙げた内容から Action の内容に落とし込む
    • Keep で挙げた内容に関連する Problem を出す
    • 唐突に Try の内容を思いついたが、何を解決しようとしてるのかを Problem に書く
  2. 繰り返す (Repeat)
    • 前回のふりかえりの意見からKeep , Probrem, Try, Action の状態を更新する
    • 不要な内容(完了したもの、現状にそぐわない意見など)は削除する
  3. 尊重する (Respect)
    • 一緒にふりかえりをする仲間と自分自身を尊重する
    • 安全に意見を言えるための「グラウンドルール」を作る
    • 良いと思った出来事に「Good」を挙げる
    • 無責任な改善案(突拍子もないアイデア)を出して良い
      • Try と Action を分けた理由がここにある

「関連付け (Relate) 」のところは普段のふりかえりでも意識してやってはいました。「尊重する (Respect) 」の内容と合わせて、改めてチームメンバーと今後のふりかえりのやり方を相談しようと思います。

私のチームのこれまでのやり方では前回の内容をチーム内で見返していただけで、その週の意見を新たに出すことがメインになっていました。前々回やそれ以前にふりかえった内容のその後の評価ができていないので、この「繰り返す (Repeat) 」の内容も参考に実践していきたいです。

この本はこんな方にオススメ

本書は私が冒頭で挙げた以下のような不安を抱いている方、チームにオススメです。

  • ふりかえりで出た知見が今でも活かせているか?
  • 課題と感じてどう行動したらよいかの意見は出たけど、本当にそれで解決できているのか?

また、これまでふりかえりの経験がなくても、本書の内容を活用して始めることができると思います。

さいごに

私が開発に携わる prismatix では、一緒に仕事をしていただける仲間を募集しています。

クラスメソッドの自社開発EC/CRMプラットフォーム「prismatix」のご紹介

エントリーはこちらから実施できます。今回ご紹介したようなふりかえりや改善を日々続けて、プロダクトをよりよく育ててくれる仲間をお待ちしております。