物事に急激な影響がでる点、ティッピング・ポイントとそこに影響をあたえる3種類の人とは?
こんにちわ。てぃーびーです。
組織開発は広い範囲に影響を与える必要がある仕事です。とはいえ、1人1人個別に影響を与えていたのでは時間が消し飛んでしまいます。小さなきっかけから大きく影響を広げることができると嬉しいわけです。そこに関わる概念として「ティッピング・ポイント」があります。
ティッピング・ポイント
ティッピング・ポイントは「すべてが一気に変わる劇的な瞬間」のことです。例えば、突如発生する流行などです。この変化のはじまりは実は小さなもので、急激に広がっていきます。
これからまとめるティッピング・ポイントに関する内容は
という書籍にまとめられてますので、気になる方はどうぞ。
3つの原則
ティッピング・ポイントに至る急激な広がりが生まれるには3つの条件があります。
- 少数者の法則 - 影響は驚くほど少数の人間から広がっていく
- 粘りの要素 - 変化にまつわるメッセージが強いほど粘り強く広がっていく
- 背景の力 - 変化が起こるコンテキストによってその影響の波及力はことなる
今回は「少数者の法則」のみにフォーカスします。
少数者の法則 - 3種類のキーマン
影響を広げる少数の人は3種類のタイプにわかれます。
- コネクター
- メイヴン
- セールスマン
コネクター
コネクターは非常に多くの広範なつながりを持つ人です。一般に普通の人が属する集団は一定範囲に限られます。過去所属した学校、習い事、一番の趣味、職場など。コネクターはこの属する集団のカテゴリが非常に多いのです。狭い集団で知り合いが多いだけでは影響はその範囲にしか広がりませんが、複数の集団に属しているとそれぞれに影響を与えるハブになるのです。
友人、知人を6人たどれば世界中の人に行き着くという 六次の隔たり , スモールワールド現象 の鍵になっているのもコネクターです。
本当に影響力の強いコネクターには及びませんが、私のように複数の職種をまたぎ、それぞれの領域で外部交流をし、コミュニティ運営をしているような人はおそらく属性的にはコネクターに近いのだと思います。
メイヴン
メイヴンは対象領域に関する情報通であり、情報を集めるだけではなく広めたいと考えている人です。例えば、任意のゲームが大好きで、掘り下げて、隅々まで詳しく知っている。それを攻略サイトにまとめ交流スペースを作りゲームに関わる人に情報を広めたり、新規に人が増える呼び込む動きを積極的にするような人がメイヴンでしょう。
セールスマン
セールスマンは説得するのが抜群にうまい人です。 そして感情を表現するのがうまく、カリスマ的な人です。
まとめ
組織開発など多くの人に影響を効率よく与えたい場合、コネクター・メイヴン・セールスマンのような特徴を持った影響力の強い人を巻き込むことが重要です。ありがちなのは組織の階層構造に沿って情報を伝播させる方法ですが、階層間にいるマネージャーが一番影響力を持っているとはかぎりません。社内の横断プロジェクトや趣味プロジェクトで存在感を出す一般メンバーもいるかもしれません。そういった意味で、巻き込み対象を考える際にこれらの3属性を見極める、という視点があるとよさそうです。