
Claude Code の新機能、ローカル完結の脆弱性スキャナー「Claude Security プラグイン」を試してみた
こんにちは。fannaly事業部 運用支援チームの池田です。
「Claude Security」という名前のツールがふたつある(正確には最近ひとつ増えた)ことを知りました。ひとつは Enterprise プラン限定の管理型サービス(claude.ai/security)で、こちらは以前から知っていましたが、Team プランなので利用することはできずにいました。
もうひとつは、2026年7月22日公開の Claude Code プラグイン版です。管理型サービスと同じ名前なので最初は同じものがプラグインとして提供されたのだと思い込んでいたのですが、調べてみると別物でした(本記事では便宜上、ひとつめを管理型サービス、ふたつめをプラグインと区別して記載します)。
プラグイン版は Pro/Team/Max/Enterprise すべての有料プランで利用可能です。実際にインストールして使ってみたのでご紹介します。
前提条件
ドキュメントに書かれている要件は以下の通りです。
- Claude Code v2.1.154 以降、有料プラン(Pro は
/configから Dynamic workflows を有効化) python3が PATH 上にあること(3.9.6 以降)。プラグインの処理は標準ライブラリのみで完結するので追加インストールは不要- Linux / macOS / Windows
- Git(差分スキャンやパッチ生成に必要。フルスキャンだけならバージョン管理なしでも動く)
余談
動作条件を最初に見た時は「v2.1.154 のリリースと同時に実装された機能」だと思い込んでいました。v2.1.154 は2026/05/28リリースで、目玉は Opus 4.8 の追加と「Dynamic Workflows」(大量のサブエージェントを束ねて動かす基盤機能。石川さんの記事が詳しいです)で、Claude Security プラグインの話は出てきません。
プラグインはこの基盤の上に、約2ヶ月後の7/22になって追加された別物でした。前提条件のバージョンは「これ以降なら動く」という最低ラインの話であって、機能そのものの誕生日ではない、というのを再認識しました。
インストールしてみる
Claude Code のセッション内で、公式マーケットプレイスからインストールします。
/plugin install claude-security@claude-plugins-official
マーケットプレイスが見つからないと言われた場合は、先にこちらを実行してから再試行します。
/plugin marketplace add anthropics/claude-plugins-official
インストール後、現在のセッションに反映させるには /reload-plugins が必要です。
/reload-plugins
これでプラグインが有効になり、/claude-security コマンドが使えるようになります。
使ってみた
たまたま開発が一区切りついた個人プロジェクトがあったので、そこで動かしてみることにしました。スクショ多めで記載します。
起動からスキャン開始直後まで
起動
実行内容の選択
スキャン範囲の設定
実行可否の確認
始まった!
/workflows で全体の進捗状況が確認できる
トークン消費の体感(Team プラン Premium ティアです)
開始から30分くらい経過
ですよねー...
40分程で 100%
解除されたので再開
/clear して 再開


2回目はなんと 約15分 でリミットに到達してしまいました。
3回目の挑戦
主にトークン消費ペースを見守っている中で /workflows で各エージェントがやっていることなどがわかることに気づきました。なお、5時間制限を 39% 使用済みの状態で開始したのですが、今回も 15分ほどでリミット到達しちゃいました。
どのエージェントが何をしているか様子がわかる
Fable 5 だらけ...
4回目
5時間のセッションリミットが解除されたので、/clear せずに 中断された際の再開方法について聞いてみると、スキャン完了までは同一セッションであることが条件だったそうです。前回までは私がいつもの癖で /clear を実行していたため、せっかく前のセッションで集めた情報が取り込めなくなっていたということがわかりました(そりゃそうかと思いましたが 2回、10時間分を無駄にしてしまいました...)。
ということで、4回目の挑戦にしてやっと無事に前回の続きから再開してもらえました。
それにしてもトークンが消費される速度がエグい...
残念、あと1ターン必要でした...
5回目
残念ながら今回は Fable 5 の使用制限に到達して中断...
このプラグインを使う直前に、Fable 5 をモデルに選択していたのを忘れたまま使ってしまっていたため、Fable の週間使用制限に到達してしまいました。
うっかりにも程があるなぁと思いつつ Opus 4.8 へ切り替えて再開です。
Opus で再開
無事に最後のレポート出力まで完了させることができました。
やっと完了
今回スキャンさせたこのプロジェクトは、とある OSS ツールを Windows 端末でも実行させることができないか検証することが目的だったもので、セキュリティスキャンの対象にはあまり向いていなかったことに完了してから気がつきました。トークンももったいない(いまさら)のでレポート出力までで終了することにしました。

せっかくなので、以前途中まで作ったけれど実行速度の問題から開発を中断し、そのまましばらく放置している GAS ウェブアプリのプロジェクトをスキャンさせてみることにしました。
指示しなくても考えて進めてくれる
こちらも案の定セッションリミットに到達して一度中断...


あ...
ギリギリ完走してくれました。
ただ、このあとに別件でどうしても Claude にやって欲しいことを依頼したため、無事にすべてのモデルの週間制限に到達してしまいました...

使ってみた感想
Claud Code プラグインの tsumiki を初めて使ったときにも感動したのですが、バックグラウンドで多数の自律型エージェントに仕事をさせる、オーケストレーションが見事に機能しているのが素晴らしいと感じました。その分、トークンの消費がすごかったですが(自分が色々うっかりミスを重ねてしまったのが悔やまれます...)
対象の規模にもよりますが、本番リリース前や大きな変更を加えたときなど、要所要所で使う感じになるのかなと思います。
今回は残念ながら main ブランチしかないプロジェクトだったため利用できませんでしたが、公式ドキュメントに記載があるとおり、ブランチにベースブランチにはないコミットがあると差分のみをチェックするオプションもあるので、こちらなら比較的(主にトークン消費の面で)安心して使えるのかなと思います。
ほかにも、大きなリポジトリの場合は対象範囲を選択することもできるようです。
大規模なリポジトリでは、ツリー全体ではなく、一度に1つの領域をスキャンします。
プラグインが提供するAPIレイヤーや認証コードなどの対象範囲を選択すると、
実行サイズは選択した範囲に合わせて自動的に調整されます。
https://code.claude.com/docs/en/claude-security#scope-large-repositories
現時点では週間制限の解除(07/28 AM 01:00)まで何もできないのでレポートからパッチを提案してもらうなど後続の作業ができていませんが、後日追記しようと思います。
考察
なぜ今、こういうツールが必要なのか
Cloud Security Alliance が Apiiro の分析データを基にまとめた調査ノートでは、AI支援開発によってコミットの生産性が3〜4倍になった一方で、月間のセキュリティ検出件数は10倍に増えている(月1,000件弱→1万件超)という調査結果があるとのことです。
Anthropic 自身も、本番稼働中の OSS コードから「専門家による長年のレビューをすり抜けてきた」脆弱性を500件以上見つけたと発表しています。
生産性の伸び以上のペースでセキュリティ課題が増えているということは、生成AIでコードやツールを作る敷居が下がった分、脆弱性が紛れたコード、ツールが大量に作られている、あるいは作る速さに対して適切なレビューができない/追いつかないままリリースしてしまっている。ということだとも考えられます。
このような状況において、より安全なコード、ツールにしていって欲しいと、Anthropic がプラグインの提供というかたちで我々利用者を支援してくれていると感じており、とてもありがたいことと感謝しています。
自分用のツールであっても、チーム向けの社内ツールであっても、何かツールを作る以上は継続的なメンテナンスやセキュリティの維持・向上を意識しながら日々の業務にあたっていこうと思います。
おまけ
本記事を書くにあたって、ふたつの Claude Security の違いを Gemini の DeepResearch で調査してまとめてもらいました。せっかくなのでこちらで共有したいと思います。
管理型サービスとの違い
管理型サービスとプラグイン版、それぞれの違いを時系列も含めて整理するとこうなります
- DeepResearch 調べ + 目視確認で一部修正(なお管理型サービスについては quiverさんが書いた記事 で詳しく紹介されています)。
管理型サービス(claude.ai/security) |
プラグイン(今回紹介するもの) | |
|---|---|---|
| 発表の経緯 | 2026/02/20 に「Claude Code Security」として Limited research preview発表後 2026/04/30 に「Claude Security」に改称して Public Beta | 2026/07/22 に新規公開 |
| 動作場所 | Anthropic がホストする常設スキャナー。GitHub 連携で継続監視 | 手元の Claude Code セッション内でオンデマンド実行 |
| 使えるプラン | Enterprise のみ | Claude Code v2.1.154 以降の有料プラン全般(Pro/Team/Max/Enterprise)。Pro は /config から Dynamic workflows を有効化する必要あり |
| 対象リポジトリ | 連携済みの GitHub リポジトリ | ローカルにあるものなら GitLab/Bitbucket やバージョン管理なしでも可 |
| ネットワーク要件 | スキャン対象に外部から接続できることが前提 | ローカル完結。閉域網・オンプレでも動く |
| コスト | 直接トークンコストのみ | プラン利用枠内でトークンを消費 |
ドキュメントには「プラグインは管理型サービスが届かない場所(GitLab/Bitbucket、閉域網など)を埋める」とはっきり書かれていて、上位互換というより役割の違う別レイヤーという位置づけのようです。
参考
- Security scanning - Claude Code Docs
- Claude Security is now in public beta | Claude by Anthropic
- Making frontier cybersecurity capabilities available to defenders | Anthropic
- Anthropic Releases Claude Security Plugin for Claude Code in Beta: A Multi-Agent Vulnerability Scanner That Runs in Your Terminal - MarkTechPost
- Vibe Coding's Security Debt: The AI-Generated CVE Surge - Cloud Security Alliance
- Claude Code用Claude Securityプラグインがベータ版として利用可能に - gihyo.jp
- Claude Code v2.1.154 の主要アップデート - Opus 4.8 is here! - DevelopersIO(石川覚さん執筆)
- Claude Securityで脆弱性のスキャン→検知→修正まで一気通貫にやってみた - DevelopersIO(quiverさん執筆)
完全に余談
この記事の下書きを書きながら、ふとプレビュー機能付きのマークダウンエディタがあると便利だし捗るのでは?と思いつき、Fable 5 に「esa のようなブラウザで動く軽量なマークダウンエディタを作って」と頼んでみました。すると、数分で「単一 html ファイルで使えるのを作ったよ」と返ってきました。
それがこちらです。
頼んでいないのに、保存機能までついてました。








