Claude Codeのネイティブバイナリ版(ベータ)が出てたのでWindows環境で試してみた
しばたです。
わたしは普段開発機としてWindows 11 PCを利用しています。
これまでWSL2環境でClaude Codeを試していたのですが、改めてドキュメントを確認するとネイティブバイナリ版(ベータ)が存在していたのでこちらをインストールして使ってみました。
Windows環境におけるClaude Codeの選択肢
当初Claude CodeはWindows非対応でWSL(WSL1とWSL2両方)上でのみ動作する形でした。
インストール形態はNodeパッケージとなります。
その後内部でGit Bashを使うことでWindowsホスト環境での利用もサポートされました。
この場合もインストール形態はNodeパッケージとなりWindows用Node.jsとGit Bashが必要となります。
対して今回登場するネイティブバイナリ版は単一バイナリ(claude.exe
)での提供となり、実装としてはBunを使ってバイナリ生成している様です。
ネイティブバイナリ版ではNode.jsのインストールは不要ですがGib Bashはこれまで通り必要です。
このネイティブバイナリ版がいつ頃から提供されたのか調べきれなかったのですが、提供されるバージョンを見る限りでは非Windows向けのネイティブバイナリ版がVer.1.0.37(2025-06-27)から、Windows向けバイナリはVer.1.0.49 (2025-07-11)から提供された様です。
ここまでをまめると本日時点では3つのインストール方法が存在し、すべて利用可能となっています。
環境 | 方式 | 前提条件 | その他特記事項 |
---|---|---|---|
WSL | Nodeパッケージ | 要Node.js 18以降 | 最初の提供方法 |
Windowsホスト | Nodeパッケージ | 要Node.js 18以降 + 要Git Bash | |
Windowsホスト | 単一バイナリ | 要Git Bash | 本日時点ではベータ版 |
試してみた
作業自体はシンプルなのでここからは実際に試した結果を共有します。
検証環境はWindows 11(24H2)となり、事前にGit(およびGit Bash)をインストール済みです。
Gitのインストール方法は複数ありますがWinGetからであれば次のコマンドでインストールできます。
# Git + Git Bashのインストール
winget install Git.Git
1. インストール
ネイティブバイナリ版Claude Codeのインストールはドキュメントにある通り指定されたPowerShellスクリプトを実行するだけでOKです。
ドキュメント上はWindows PowerShell(PowerShell 5.1)を想定してますがPowerShell 7.5.2でも問題なく動作しました。
# 安定版をインストール(デフォルト)
irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
セキュリティを気にする方は実行前に一度スクリプトをダウンロードして読んでおくと良いでしょう。
本日時点の内容としてはGoogle Cloud Storageから各種プラットフォームごとのバイナリをダウンロードしインストールコマンドを実行するシンプルな形になっていました。
コマンドを実行するとバイナリ(claude.exe
)がダウンロードされ、少し待てばインストールが完了します。
この時点で%USERPROFILE%\.local\bin\
にclaude.exe
がダウンロードされます。
Bunで作成されたと思しきclaude.exe
%USERPROFILE%\.local\bin\
に対するPATHの追加までは実施されないため各自で行う必要があります。
永続しない形であれば次のコマンドでPATHの追加が可能です。
# 一時的にPATHを追加
$env:Path+=";$env:USERPROFILE/.local/bin"
ちなみにGit Bash未インストールの環境だとインストール時にエラーになります。
# Git Bash未インストール環境の場合に出るエラー
PS C:\ irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
Setting up Claude Code...
Claude Code on Windows requires git-bash (https://git-scm.com/downloads/win). If installed but not in PATH, set environment variable pointing to your bash.exe, similar to: CLAUDE_CODE_GIT_BASH_PATH=C:\Program Files\Git\bin\bash.exe
2. 初期設定
初期設定は従来の方法と全く同じです。
claude
コマンドを実行しウィザードに従って各種設定をしてください。
あとはよしなにClaude Codeを使うだけです。
おまけ : Nushellの場合
ネイティブバイナリ版なので一度インストールしてしまえばPowerShell以外のシェルでもclaude
コマンドが使えます。
私が常用するNushellでもいまのところ問題なく使えます。
NushellでClaude Codeを実行
インストールも次の様にPowerShellを呼び出す形にすれば問題ありません。
# NushellからPowerShellを呼び出す形にすればNushellからインストールも可能
pwsh -C 'irm https://claude.ai/install.ps1 | iex'
ちなみにNushellでのPATHの追加はこんな感じのコマンドで実現できます。
# NushellでのPATHの追加はこんな感じで可能
$env.Path = ($env.Path | prepend $"($nu.home-path)/.local/bin")
最後に
簡単ですが以上となります。
Windows環境での利用がさらに楽になったのでベータ版ではあるものの積極的に使っていきたいですね。