請求書を確認したらいつもより CloudWatch の費用が高かったので是正したい時の対応方法

2020.05.24

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困っていた内容

請求書を確認したところ CloudWatch(または CloudWatch Logs) の料金が高いです。一体、何に費用が発生しているのかが分からず、どのように対処すれば良いかわかりません。[1]

(以下は、私の AWS アカウントです。本ケースには当てはまりませんが、請求書例として記載しています)

請求書の明細を表示することで、どのリージョンで、どの項目に費用が発生しているかを確認することが可能です。ただ、もう少し手がかりを得なければ具体的な対処を行うのは難しいです。そこで今回は二つのパターンで対応方法をご紹介します。

  • CloudWatch requests が増えている
  • CloudWatch log data が増えている

どう対応すればいいの?

前置きとして思わぬ費用の発生を防ぐには、Budget などによるアラートを設定することが有用です。

CloudWatch requests が増加

CloudWatch には CloudWatch の使用容量をメトリクスとしてサポートしています。 どのリクエストが多いのか、またどの時期から発生したかなどを確認することが出来ます。 [2]

リクエストによっては CloudTrail がサポートされているため、より詳細に内容を確認することが可能です。[3] 要因を特定し、対応を行います。対象リクエストや要因によって対応は異なりますが、例えば以下のようなことが想定されます。

  • スクリプトなどで、実行したメトリクスの取得方法を変更する。 [4]
  • サードパーティ から大量・頻繁にデータを取得する設定となっていたので変更する。

CloudWatch log data が増加

CloudWatch Log では保管しているデータ量などに関するメトリクスが提供されています。[5]

こちらを活用して、コストが発生しているログを特定します。[6] 多くの場合は、ログの保持期間や不要なログが送信されていることが要因となります。ログの設定を見直し、必要な内容へと変更します。[7]

参考情報

[1] CloudWatch の使用料金が請求された理由を確認してから、今後の料金を削減するにはどうすればよいですか? [2] Usage Metrics で CloudWatch の使用状況を把握することが出来るようになりました! [3] AWS CloudTrail を使用した Amazon CloudWatch API コールのログ記録 [4] CloudWatch メトリクスでは、GetMetricData または GetMetricStatistics を使用する必要がありますか? [5] CloudWatch メトリクスの使用状況のモニタリング [6] CloudWatch Logs の請求が急に増加したのですが、どのロググループが原因でしょうか? [7] CloudWatch Logs でのログデータ保管期間の変更