無料で読める!「はじめてのUIデザイン 改訂版」でUIデザインを知るきっかけに

UIデザインの入門書「はじめてのUIデザイン 改訂版」を読みました。Kindle版だとなんと100円!モバイルアプリのUIデザインについて知りたい方の一冊目としておすすめの一冊です。
2022.11.28

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グラフィックデザイナーからの転向組、UIデザイン2年目のIsodaです。
UIに関連する書籍の中でもモバイルアプリにフォーカスした内容を学べる本が読みたい思っていたところ、良書を見つけたので紹介します。
「はじめてのUIデザイン 改訂版」
Kindle版だと、なんと100円(!)で読むことができます。 EPUBだと無料(!!)ただただすごいです! (2022年11月 現在)

内容紹介

1章 はじめに

1-1 なぜ今UIデザインなのか
1-2 この本で学べること
1-3 UIデザインは大切?
1-4 UIデザイナーは何をする人なのか
1-5 デジタルプロダクトにおけるUIデザインの変遷

UIデザインの重要性やこの本で学べる範囲・学べない範囲、UIデザイナーが何をする人かという基本の話がまとまっています。またデジタルプロダクトにおけるUIデザインの変遷(iPhone登場以降)振り返りもあります。

2章 UIの見える部分を学ぶ

2-1 コンポーネント
2-2 ビジュアル要素
2-3 アイコン

コンポーネントやそれぞれの主要パーツの解説があります。項目によってはiOS、Android、Webでの違いも述べられていてよりパーツの詳細を学べます。個人的に各コンポーネントの名称と各プラットフォームの相関表は重宝しています。

3章 UIの見えない部分を学ぶ

3-1 UIデザインの前に
3-2 情報設計
3-3 この章の流れと成果物
3-4 ペルソナを動かすシナリオを作る
3-5 必要な要素を整理する
3-6 UIモデルを設計する
3-7 プロトタイピング

実際のUIデザインに入る前の要件の定義や情報設計について書かれています。ペルソナの作成やシナリオの検討、プロトタイプの作成の方法も知ることができます。UIは画面を作るだけだと思っている方はこの章をぜひ読んでいただきたいです。

4章 UIが機能する環境を学ぶ

4-1 スマートフォンアプリのデザイン
4-2 Webサービスのデザイン
4-3 タブレットやウォッチ、TVのアプリデザイン

デバイスにおけるジェスチャーの解説から、それぞれのガイドラインのデザイン原則、デバイスサイズなどがまとめられています。それぞれのガイドラインのデザイン原則について筆者の解釈を交えた解説があるためとてもわかりやすいです。(iOSとAndroid両方のデザイン原則の公式ページを確認しながら読むとより良いかと思います)

5章 UIデザインを作ってみよう

5-1 UIを作る(1)情報をUIに落とし込む
5-2 UIを作る(2)デザインツールについて知る
5-3 UIを作る(3)一貫性を意識する
5-4 UIを作る(4)具体的な制作プロセス
5-5 UIトレースで観察力を鍛える
5-6 UIデザインについて改めて考える

これまでの情報を整理して、画面を作成していく過程の流れを学べる章です。カラーの統一感やシステムの一貫性を保つ重要性や、状態変化や画面遷移への意識など画面を作る上で意識しなければならない部分についてまとめられています。

6章 UIデザインができたら

6-1 体験をデザインする
6-2 開発者と連携する
6-3 運用を考える

アプリの画面を作成した後に、実アプリと近い体験にするためにすべきことが書かれています。今後の改善に向けて意識すべきデータの作り方や数値指標にも触れられています。

7章 UIをデザインする前の心得

7-1 サービスを作る
7-2 サービスコンセプトの検証
7-3 サービスロゴ制作の心得
7-4 これからUIデザインを始める方へ

これまでの章でUIの基本を抑えたところで、UIデザイナーとしての心掛けておきたいことが語られています。デザイナー初心者にとっては少し視座の高い話かもしれませんが、今後を考える上ではとても大切なことです。

感想

UIデザインの流れを学び他のデザインとの違いを理解できた

この本でUIデザインの基本的な流れについて改めて学ぶことができました。私は業務を通して前職のグラフィックデザインとUIデザインの違いについて気づくことが多いのですが、改めて違いを言葉にしてもらうことで、理解が深まりました。
UIデザインに挑戦したい他業種デザイナーの方にぜひ一読いただきたいです。また、UIが関連する案件に携わっているエンジニアやプロダクトマネージャーの方にも読んでいただきたいです。

コンポーネントやデザイン原則への理解が深まった

iOS、Androidのコンポーネントのパーツの解説もあります。コンポーネントの理解には両者共ガイドラインを読むのは基本ですが、書籍では両者を比較も交えて解説しており、とてもわかりやすいです。 とはいえ一度読んだだけでは定着しないので、実際に作ることで手を動かしながら理解を深めていきたいです。

さいごに

あとがきに筆者が書かれておりますが、これ一冊でUIを完全網羅できるわけではありません。しかし最初に読む一冊としてとてもわかりやすいです。書籍としては破格ですが、内容は「無料で公表していいの?」という充実ぶりで、UIデザインの知識を広めたいという著者陣の心意気を感じさせる1冊です。
UIデザインに興味のある方、1度読んでみてはいかがでしょうか?

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