Unreal Engine 4をソースコードから導入する方法をまとめてみた

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どうも、コンサルティング部の後藤です。

今回はUnreal Engine 4のソースコードを取得して導入するまでの手順をまとめてみました。

環境説明

今回導入するバージョンや、導入環境は以下の通りです。

OS : Windows10
Unreal Engine : 4.25
Visual Studio : 2019

Visual Studio の導入

Unreal Engine 4の各バージョンに適したVisual Studioを導入する必要があります。使用するUnreal Engine 4に適したVisual Studioのバージョンはこちらから参照ください。

今回使用するUnreal Engineは4.25のため、Visual Studio 2019を導入します。

Visual Studio導入時に選択するコンポーネントですが、Unreal Engine 4では以下のコンポーネントを必要とします。

C++によるゲーム開発から
・C++ profiling tools
・C++ AddressSanitizer
・Windows 10 SDK(10.0.18362.0以上)
・Unreal Engine installer

個別コンポーネントから
・MSBuild

Unreal Engine 4のソースコード取得

Unreal Engine 4のソースコードはEpicGames様のGithub上にありますが、Privateリポジトリになっているため、EpicGamesのアカウントとGithubのアカウントを連携する必要があります。

EpicGamesアカウントは様々なサードパーティ認証でサインインする事が可能です。今回はGoogleアカウントからサインインを行いました。

EpicGamesにサインイン後、アカウント設定の画面から「接続」→「アカウント」を選択してGithubとアカウント連携を行います。EpicGamesアカウントと連携したGithubのアカウントからUnreal Engine 4のリポジトリが閲覧できるようになります。

Unreal Engine 4 Repository

リポジトリのデフォルトブランチは「Release」となっていますが、任意のバージョンを取得するにはブランチを変更して取得する必要があります。

Unreal Engine 4をソースコードから導入

Unreal Engine 4のソースコードを取得できたら、Powershellやcmdで以下を実行します

.\Setup.bat

.\GenerateProjectFiles.bat -2019
※Visual Studio のバージョンを指定

GenerateProjectFiles.batの実行が完了すると、同フォルダ内に「UE4.sln」が作成されるため、これを実行します。

立ち上がったVisual Studioで、ソリューション構成を「Development Editor」、「Win64」と設定します。

その後、右側にあるソリューションからEngine配下にある「UE4」を右クリックして、「ビルド」を選択します。

このビルドは時間がかかりますが、出力ログに以下のような出力があれば完了です。

起動確認

UE4のビルド完了後、再度UE4を右クリックして「スタートアッププロジェクトに設定」を選択後、「デバッグ」→「新しいインスタンスの開始」を選択します。

問題なくUnreal Engine4をソースコードから導入が出来ていれば、意図したバージョンのUnreal Engine Editorが立ち上がるはずです。

まとめ

Unreal Engine 4のソースコードからの導入方法をまとめてみました。今後はこの環境を利用してGameLift関連の記事を書いていこうと思います。この記事が何方かのお役立てば幸いです。