[アップデート] AWS Elemental MediaLive で真っ暗な映像や無音をトリガーとした入力フェイルオーバーが可能になりました

MediaLive の入力フェイルオーバーを真っ暗な映像や無音をトリガーとして発生させられる様になりました!
2021.02.16

こんにちは、大前です。

AWS Elemental MediaLive(以下 MediaLive)に(久々の)アップデートが来ましたので、お知らせします。

TL;DR

  • MediaLive の入力フェイルオーバーに関するアップデートだよ
  • 入力フェイルオーバーさせる条件が増えたよ
  • 映像が真っ黒、もしくは音声がない場合に入力フェイルオーバーをさせられる様になったよ

前提

まず前提として、2020/4 に MediaLive で入力に対するフェイルオーバーが出来る様になるアップデートがありました。今回のアップデートはこの拡張になるため、入力フェイルオーバーって何ぞ? な方は以下ブログを先に参照ください。

どんなアップデートか

MediaLive の入力フェイルオーバー機能は、MediaLive に複数の入力をアタッチした上で、アクティブな入力がダウンした際に自動でスタンバイ側の入力に切り替える事が出来る機能です。

これにより、MediaLive で行うライブ配信の冗長性を高める事が出来ます。

今回のアップデートでは、入力がダウンした と判断される条件が追加されました。具体的には、以下の 2つの条件が追加されました。

  • 真っ暗の映像が送られる
  • 音声が無音である入力が続く

配信の世界では、入力ステータスとしては正常であったとしても、送られる映像が真っ暗になっていたり、音声が入っていない場合も考えられます。こういった状況に対して MediaLive 側で対応可能になったのは嬉しいケースもあるのではないでしょうか。

やってみた

早速、実際に新しく追加された条件を使って MediaLive の入力フェイルオーバーを試してみたいと思います。

構成としては、MediaLive + MediaStore の環境を構築し、OBS を使用してライブ配信を行いました。 各サービスの細かな設定については省略しますが、必要であれば以下ブログを参照ください。

入力フェイルオーバーの設定

MediaLive チャンネルに入力を 2つアタッチした後、入力フェイルオーバーの設定項目を確認すると新しい設定項目が増えている事が確認できます。(「Enable video black settings」と「Enable audio silence settings」が確認できます)

今回は、ビデオが真っ暗な状態での入力フェイルオーバーを試してみたいと思いますので、「Enable video black settings」を有効にしました。 また、Black detect threshold というのは ピクセル内のどの位の割合が黒い場合に黒い映像と判断するか を設定するパラメータです。今回は真っ暗にしてテストを行うので、デフォルトの 0.5 のままとしました。

配信してみる

今回は、メイン、スタンバイ用に 2台の OBS からそれぞれの入力に映像を配信しました。 メインの OBS からは任意の映像を、スタンバイの OBS はフェイルオーバーした事がわかる様に「Stanby」の文字が表示された映像を配信します。

メイン側の入力を Primary に設定しているので、配信後はメイン側の入力が再生されます。

次に、メイン側の OBS にて、配信はしたまま映像だけを真っ暗な状態にします。

すると、少し時間が経ったあとにスタンバイ側の映像に切り替わる事が確認できました。

MediaLive のアラートでも、真っ暗な映像が検出され(Black Video Detected)フェイルオーバーされた旨が確認できます。

おわりに

MediaLive の入力フェイルオーバーに追加された機能を紹介しました。

入力フェイルオーバーをすでに使用している場合には、是非ともご活用ください。

以上、AWS 事業本部の大前でした。

参考