
v0 × Vercelで音声合成アプリを爆速構築してみた
こんにちは、豊島です。
はじめに
Vercelが提供するAI SDKに、Speech(テキストを音声に変換する機能)が新たに追加されました。
Xの公式デモを聴いたとき、その滑らかさと自然な発音に驚き、「実際に試してみたい」と思い、v0を使って構築してみました。
実際に作成したアプリケーションはこちらから試すことができます。(※AI SDK機能が無効になっているデモ版ですが、雰囲気を掴んでいただけると思います)
GitHubリポジトリも公開しているので、ローカルで動作確認も可能です。
本記事では「どちらの音声機能が優れているか」ではなく、v0を活用することで、ドキュメントを読んですぐに実装・動作確認できるという体験の魅力をお伝えします。
v0で構築してみる
まずは、v0に以下のプロンプトを入力しました:
https://sdk.vercel.ai/docs/ai-sdk-core/speech を使った動作環境を作成したいです
OpenAIのAPIキー入力欄が表示され、すぐに動作環境が生成されました。
(placeholder付きのUIも最近よく見かけるようになりましたね)
そして実際に音声出力を試してみると、
カタコト感が一切なく抑揚もあり、現実と遜色がないと感じました。(英語話者ではない者の感想ですが)
英語に加えて日本語もサポートしており、訛りもなくクリアな音声で読み上げてくれます。
そういえばWeb Speech APIってどんな感じだったっけ?
テキスト音声変換といえば、Web Speech APIも有名ですね。
改めて気になったので、こちらもv0で構築してみました
以下のプロンプトを入力しました:
これに加えてWeb Speech APIも使えるようにしたいです
タブでそれぞれを選択できるようにしてください
すると、すぐにWeb Speech APIとの比較タブ付きのUIが構築され、速度・ピッチ・音量の調整スライダーまで備えたUIが出力されました。
驚いたのは、Web Speech APIの音声種類の豊富さです。
ドキュメントを読んでいるだけでは気づきにくいと思うのですが、想像以上に多彩でした(個人的に トリノイド (en-US)
がおすすめです)
v0の魅力:迅速な検証と実装
今回のアプリ構築にかかった時間は、わずか5分程度
v0とVercelの連携によって、以下のような課題を感じている方に特におすすめできると感じました:
- ドキュメントを読んでから動作確認までに、環境を整える手間がかかる
- 「アイデアはあるけど形にする時間がない」
- 「すぐ作れるでしょ?」という要望に応えるのがしんどい
v0は、思いついた瞬間に形にできる開発体験を提供してくれます。
特にプリセールスやPoCフェーズでは、スピード感がそのまま提案力に直結する場面が多いため、非常に心強いツールだと再認識しました。
さらに、v0で構築したプロジェクトはそのままVercelにデプロイすることができ、環境構築から公開までを一気通貫で完了できるのも大きな魅力です。
たとえば、
- 「一旦動くものを見せたい」
- 「社内のフィードバックをすぐもらいたい」
- 「商談や提案資料にURLをそのまま添えたい」
といった場面でも、即時デプロイ→URL共有までがスムーズに行えるため、検証から社内外への共有までのスピードも段違いです。
まとめ
Vercel AI SDKとWeb Speech APIの比較を通して、v0の「検証から実装までを高速で繋ぐ体験」に改めて魅力を感じました。
- ドキュメントを読んで試してみたくなった
- すぐ目に見える形で試してみたい
- UIまで含めたPoCを最短で用意したい
そんなときに、v0は活躍すると感じました。
この記事が、v0やVercel AI SDKに興味のある方、PoCや技術検証をスピーディに進めたい方の参考になれば幸いです。