Vercel - 接続済みの Git リポジトリを個人アカウントから Organization に移す

Vercel - 接続済みの Git リポジトリを個人アカウントから Organization に移す

GitHub のリポジトリを個人アカウントから Organization に移管したときの、既存の Vercel プロジェクトの Git 連携の更新方法を解説します。 GitHub 側での移管手順と、 Vercel 側での Reconnect 操作による接続先リポジトリの付け替えを、スクリーンショット付きで説明します。
2025.11.28

はじめに

本記事では、すでに Vercel にデプロイ済みのプロジェクトについて、元になっている GitHub リポジトリを個人アカウントから Organization に移す場合の対応方法を説明します。 GitHub 上でリポジトリを移管したあと、 Vercel 側で Git 連携を再設定する手順を、実際の画面キャプチャに沿って紹介します。

Vercel とは

Vercel はフロントエンドアプリケーションや API を簡単にホスティングできるクラウドサービスです。 Git 連携やプレビューデプロイなど、モダンな開発フローをサポートする機能を備えています。

対象読者

  • GitHub の個人リポジトリを Organization に移したあとも、同じ Vercel プロジェクトを使い続けたいエンジニア
  • 既存の Vercel プロジェクト設定や環境変数を維持したまま、 Git 接続だけを張り替えたい担当者
  • GitHub と Vercel の連携周りの挙動を整理しておきたい開発者

参考

GitHub での操作

  1. 移管したいリポジトリを開きます。
  2. Settings タブを開き、画面下部の Danger Zone セクションにある Transfer ownership を選択します。
    Transfer ownership
  3. 転送先として対象の Organization を指定し、確認用のリポジトリ名を入力して transfer を実行します。

実行後、移行に数分間かかる旨のメッセージが GitHub のコンソール上に表示されるので、しばらく待ちます。

Vercel での操作

GitHub 上でリポジトリを移管すると、 Vercel の Project Settings > Git において、以下のスクリーンショットのように Connected Git Repository の部分にエラーが表示されます。

Git Connection Error

これは、 Vercel が保持しているプロジェクトリンク情報と、 GitHub 側のリポジトリ URL が一致しないために発生しています。この状態では、新しいコミットを push しても自動デプロイが起動しません。

この問題を解消するために、一度 Git 接続を外してから、改めて正しい Organization のリポジトリへ接続します。Reconnect をクリックすると次のメッセージが表示されるので Continue をクリックします。

Reoconnect

接続が切れた状態に戻るので、 Connected Git Repository > GitHub を選択し、再度リポジトリと接続します。

Connect repository

Select repository

まとめ

本記事では、 GitHub のリポジトリを個人アカウントから Organization に移管したあと、既存の Vercel プロジェクトで Git 連携を再設定する手順を紹介しました。GitHub でのリポジトリ移管後に、 Vercel 側で一度 Git 接続を削除し、新しい Organization のリポジトリへ接続し直すという流れです。デプロイ履歴や環境変数、ドメイン設定はそのまま活かしつつ、 Git 連携だけを安全に付け替えられるため、個人検証からチーム開発への移行時などに役立ちます。

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