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[What's new with v0] v0の最新アップデート情報まとめ
豊島です。
Vercelは開発者にとって非常に強力なプラットフォームであり、特にUIデザインとコード生成を行うv0は日々進化を続けています。
本記事では、2025年5月15日に実施されたWhat's new with v0: DX improvements, new templates, and moreで発表されたv0のアップデート内容を解説します。
「最近のv0って何が変わったの?」「これからのアップデートは?」と気になる方の参考になれば幸いです。
Vercel v0 最新アップデートハイライト
料金体系の変更
ざっくりまとめ
- メッセージベースからクレジットベースへ変更
- 各プランに月額クレジットが付与される仕組みに
- Free:5ドル相当、Premium:20ドル、Team:30ドルのクレジット付与
- PremiumとTeamでは追加クレジット購入が可能
この変更について
料金体系が、ユーザーからのフィードバックを受けて大きく変更されました。
従来のメッセージ数による制限が、実際の利用状況を正確に反映していないというフィードバックが多く寄せられていたようです。
新しい料金体系では、インプット(プロンプトや画像)とアウトプット(v0の応答)のサイズに基づいてクレジットが消費される仕組みになりました。
この料金体系はv0 APIを利用する上でも同様です。
インテグレーション機能の強化
ざっくりまとめ
- 外部ツールやプロバイダーとの直接連携が可能に
- データベースやAIプロバイダーとの連携が簡単に
- Vercel Marketplaceを通じて提供
- ボイラープレートコード(接続設定や型定義など)の自動生成で開発効率アップ
この変更について
v0から外部ツールやプロバイダー(データベースやAIプロバイダーなど)と直接連携できるようになりました。
これにより、プロバイダーのウェブサイトでの設定や環境変数の管理といった手間のかかる定型作業(ボイラープレートコード)を大幅に削減できます。
例えば、SupabaseのようなDBインテグレーションを使うと、ウェブサイトのデータを簡単にデータベースに保存できるようになります。
Vercel Marketplaceを通じてSupabaseのDBを簡単に作成・連携し、v0がデータベースのセットアップ(SQLによるテーブル作成など)や、必要なボイラープレートコードを自動生成します。
これらのインテグレーションは将来的にはさらに多くのインテグレーションが追加される予定で、コミュニティでの要望が追加の優先順位に影響するとのことです。(追加して欲しいSaaSがあればフィードバックを送りましょう!)
GitHub同期機能
5/29に正式リリースされました!GitHub sync on v0
ざっくりまとめ
- v0で生成・変更したコードをGitHubリポジトリにプッシュ可能に
- チーム開発との連携がスムーズに
- 双方向同期(GitHubの変更をv0に反映)
この変更について
v0で生成・変更したコードをGitHubリポジトリにプッシュできるようになり、v0で開始したプロジェクトをGitHub経由で他の開発者と共有したり、自身の開発フローにスムーズに統合したりできるようになりました。
さらに、GitHubでのコード変更(v0以外のコード変更)をv0に反映させる機能についても実装されています!
画像生成機能の統合
ざっくりまとめ
- v0内で直接画像を生成可能に
- アプリケーションの一部として、オンデマンドで画像生成も可能
- falなどの画像生成インテグレーションを活用
この変更について
v0内で画像を生成し、それをアプリケーションに使用できるようになりました。また、アプリケーションの一部として、オンデマンドで画像を生成する機能も利用可能です。これはfalといった画像生成のインテグレーションを利用して実現するようです。
ユーザーの入力に基づいて動的に画像を生成するウェブアプリケーションなども、v0を使って構築できるようになりました。
(2025/5/30時点のスクリーンショット)
位置情報(Geolocation)機能
ざっくりまとめ
- ブラウザの位置情報機能を利用したアプリケーション開発が可能に
- ユーザーの現在地に基づいた機能を持つアプリケーションを簡単に作成
- 位置情報に基づいたeコマースサイトなどの開発が容易に
この変更について
生成されるアプリケーションで、ブラウザの位置情報機能を利用できるようになりました。これにより、ユーザーの現在地に基づいた機能を持つアプリケーションを簡単に作成できます。
最寄りの店舗を表示するウェブサイトや、地域に特化したコンテンツを提供するアプリケーションなどを構築できます。
デモアプリ
UIの改善
ざっくりまとめ
- ナビゲーションやUIが整理され、使いやすさが向上
- サイドバーが折りたたみ可能に
- ショートカットの追加、パンくずリストによるナビゲーション改善
- 設定ページの整理と音声通知機能の追加
この変更について
v0のナビゲーションやUIが整理され、サイドバーが折りたたみ可能になりました(個人的に嬉しい)
また、ショートカットの追加、パンくずリストによるナビゲーションの改善など細かい操作性も向上しています。
設定ページも整理され、デフォルトチームの変更、データの転送、課金設定、Figma連携などのオプションにアクセスしやすくなりました。
さらに、音声通知機能も追加され、コード生成や処理完了時に通知音でユーザーに知らせることができるようになりました。(Settings > Profileからオンオフできます)
Design Mode(個人的にイチオシ)
ざっくりまとめ
- UI上で要素を直接選択し、プロパティを手動編集可能に
- AIに指示するよりも迅速で効率的な編集が可能に
- 現在、一部のユーザーやエンタープライズユーザーによってテスト中のようです
この変更について
現在開発中の機能として、Design Modeが紹介されました。
これは、AIに指示して要素を変更するだけでなく、UI上で要素を直接選択しプロパティを手動で編集できるようにする機能です。(こんな機能欲しかったんだ!という方も多いのではないでしょうか)
細かなデザイン調整や微調整を行う際に、直接UIを操作できることで作業効率が大幅に向上することが期待されています。
現在、一部のユーザーやエンタープライズユーザーによってテストが行われており、フィードバックを基に、正式リリースに向けた改善が継続されているようです。
今後の展望について
Vercel Shipカンファレンス
来月6/25に開催されるVercel Shipでは、v0やVercelの全体的なプロダクト発表が予定されているようなので、気になる方は要チェックです。(オンライン参加は無料)
追加のインテグレーション
先述のインテグレーション強化にも関連して、コミュニティからのフィードバックに基づき、より多くのインテグレーション(データベース、AIプロバイダー、テキスト読み上げなど)を追加する計画があるようです(ユーザーの要望が高いものから順次実装される予定とのこと)
AI SDKの活用
v0はAI SDKを活用して常に複数のLLMを使い分けて最適な応答を返すようにしており、新しいモデルが出た際には迅速に取り入れているようです。
これにより、常に最新かつ最適なAI技術を利用できる環境が維持されているとのことです。(ユースケースに適したモデルの選択って大切ですが手間ですよね)
コンテキスト活用の強化
Figmaフレーム、スクリーンショット、要件定義書などのドキュメントをコンテキストとしてv0に提供することが可能であり、GitHub連携の強化により既存のコードをコンテキストとして利用することも可能になるようです。
フレームワークサポートの拡充
現在はWebサイト構築に焦点を当てており、Next.jsが中心ですが、Svelteなど他のフレームワークのサポートも強化しているようです(コミュニティでの要望がサポート対象の優先順位に影響するとのこと)
まとめ
What's new with v0: DX improvements, new templates, and moreでは、GitHub同期、UIの改善、デザインモードなど、まさに欲しい機能のアップデート情報がきてワクワクしています。
今後にも期待ですね。