事業会社に20年いた私がクラスメソッドでの受託開発をたのしめている理由

事業会社に20年いた私がクラスメソッドでの受託開発をたのしめている理由

事業会社から受託開発企業への転職で、私のキャリアはどう変わったのか。5年以上クラスメソッドで過ごした今、改めてその経験と成長を振り返ってみます。
2026.10.28

リテールアプリ共創部の吉崎です。

先日、社内で採用の話をしていたときに「転職を考えている人の多くは事業会社に行きたいと言う」と話題になりました。定量的な裏付けはないのですが私も肌感覚としてそう感じてます。

私自身も事業会社の出身です。20年以上事業会社にいましたが、ひとつの会社にずっといたわけではありません。当時のインターネット業界ではめずらしくはないのですが、転職を繰り返すジョブホッパーでした。フリーランスや起業も経験していますが、社会人生活30年間のうち正社員として属した会社は7社を数えます。

2020年にクラスメソッドに入り半年ほどのころにクラスメソッド入社前といまを振り返ってみたという記事を書きました。それからもう5年以上たちます。せっかくなので、いまの目線でもう一度書いてみます。

エンジニアだけでなく、PM、営業、企画職でこれからのキャリアを考えている人に読んでもらえたらうれしいです。

事業会社で過ごした四半世紀

i-mode、音楽配信、検索ポータル、機械翻訳サービス、ブログプラットフォーム。私が事業会社で関わってきたほとんどがインターネットメディアでした。

仕事はサービス企画からはじまり、開発プロジェクトを進め、リリース後はプロダクト責任者として運用しながらビジネスを作っていく、という流れです。

PCインターネットの黎明期からモバイルアプリの全盛期まで国内ではそれなりに名前の知られた事業に関われたのは幸運だったと思います。

受託開発の会社をちょっと下に見ていたころ

当時の開発はほとんど内製でした。外にお願いするのは自分たちが持っていない技術や知見を持つ会社かコンテンツホルダーくらいでした。

お願いするときも、一定の範囲を切り出して任せできあがったパーツを受け取って自分たちで組み込む、というやり方でした。一緒にサービスを作っている感覚は正直あまりありませんでした。

もうひとつ正直に書くと受託開発の会社をちょっと下に見ていたことは否定できません。いまの自分の仕事を考えるとなかなか耳が痛い話です...

知らなかった業界をまたいで広がる視野

クラスメソッドに来てまず感じたのは、まったく知らなかった業界のことを知ることができるおもしろさでした。

いつもつかっている身近なスーパーマーケット、週末になるとスタジアムに駆けつけているプロスポーツ、誰もが利用しているあのカフェ。身近でかつ大きなビジネスに関わっています。ほかにも百貨店、処方箋を扱う調剤薬局、グローバルブランドから日本を代表するブランドまでのファッションなど、入社してから関わってきた業界を並べてみると自分でもちょっと驚きます。

自分が関わっているプロダクトやサービスが一般のお客さまの手元で使われる場面を見る機会は、事業会社にいたころよりもはるかに多くなりました。家族や親戚、友だちが使ってくれているのを見ると喜びのあまりゾクゾクしてしまいます。

具体的には書けないのですが、まったく違う業界どうしでも共通して使えるノウハウがあります。ある業界で得た知見が別の業界で生きる場面も少なくありません。

なにより、社会を見る視野が広がり、ビジネスを知る深さが増していく実感があります。これはひとつの会社の中にいたころには得られなかった感覚です。

作りながら合意していく開発

最近はもうひとつ大きく変わったことがあります。生成AIです。この数年で急激に大きくなった生成AIの存在はあらゆる事業に対して正負のインパクトをもっています。私は「正のインパクト」の方が圧倒的に大きいと思っています。特に生成AIのおかげで、ちょっとしたものならビジネス職でも手元で作れるようになりました。

私はコードを書けないビジネス職ですが、生成AIのおかげで他のエンジニアやデザイナーの力を借りることなく議事録アプリ「ギジロー」を自作することができました(アプリを自作した話)。このプロダクトはその後、社内のアプリエンジニアに渡してさらに良いものにしてくれていて、いま現在社内の多くの方に便利に使ってもらえています。この喜びは本当にたまりません。

お客さまとの仕事でも同じことが起きています。作ったものをそのままお客さまに見てもらい、フィードバックをもらいながらプロダクトにしていく。ウォーターフォール時代の要件定義や、アジャイル開発での合意形成にかけていた苦労が嘘のようです。

お客さまが本当に欲しかったものを作れると、リリースの日の喜びがお互いにとって100%のものになります。

生成AI時代に増すワンチームの意味

ここからは私の考えです。

生成AIを使えば、事業会社の人が手元で本当に欲しかったものを作れるようになりました。外部の開発会社に頼む必要はなくなる、と感じている人も多いと思います。これは我々のビジネスにとっては「負のインパクト」だと言えるかもしれません。

お客さま自身がAIを使って前に進めるようになるのはよいことだと思っています。その一方で、セキュリティが厳しく問われるいま、消費者向けのサービスや基幹システムを事業会社の中の人だけで作り続けるのは簡単ではありません。

事業会社の人もAIで作れるようになったからこそ、専門性を土台に持った人とワンチームで作る意味は増していくと私は考えています。

任せきりでも内製でもない共創

そこがクラスメソッドの得意なところで出番だと思っています。

私たちは最初から「言われたものを作る」会社ではありません。お客さまのビジネスを理解したうえで技術者集団として関わり、お客さまとワンチームで共創する姿勢を以前から大切にしてきました。

目指しているのは「すべてを任せてもらう形」でも「お客さまがすべてを内製する形」でもない__第3の道__です。お客さま自身も生成AIを使い、専門性を持つ私たちも一緒に前進していくことを大切にしています。これが私たちが部門名に掲げている「共創」です。お客さまも創る時代の「共創」です。

前述した私のニーズで自作した「ギジロー」をアプリ開発の専門性をもつ同僚のエンジニアが補強してくれているのは、ここでいうワンチームを小さく実現している実例だと思っています。

事業会社にいたころの私が「ワンチームとは感じられなかった」受託開発とはずいぶん違う景色をみています。ここに「負のインパクト」はありません。

受託開発やSIerとの違い

「受託開発」と聞くといわゆるSIerを思い浮かべる人も多いと思います。中にいる私から見てクラスメソッドがいちばん違うと感じるのは進取の気性に富んでいるところです。

クラスメソッドでは常に最先端で情報を得て実践していることが義務になっていると言えます。会社全体で最新の技術や情報、経験を取りにいき、それを誰よりも早く外に出す。いま読んでいただいているDevelopersIOのブログはそこで得たものをコミュニティに渡していく「giver」の文化から生まれたものです。

変化のスピードも速くいろいろなことがどんどん変わっていきます。外から見るとたいへんそうに見えるかもしれませんが中にいるとそうでもありません。日々刻々と変わる状況に総力で対応して個としても成長できることはとても刺激的でシンプルにたのしいです。

ハードな局面をみんなで乗り越える職場

もちろん仕事なのでときにはハードな局面もあります。

そういうときでも嫌な顔をしている人はあまりいません。むしろお祭りのようにギアが入りみんなで協力して乗り越えていく。そんな場面を何度も見てきましたし私自身もその中の一人でした。

ときには失敗することもあります。

そういうときでも事実を真摯に受けとめて、振り返り、誰かを責めるのではなく、組織としてシステムとして失敗しない仕組みを作っていく、そんな文化がここにはあります。

過去私が勤めてきた会社、また業務で関わらせていただいた会社を見渡しても、こんな空気は他社にはないと確信を持って言えます。たいていの事業会社にもないのではないかと思います。

事業会社への転職を希望する人へのひとこと

事業会社に行きたい気持ちは私にもよくわかります。当事者として事業に関わりたいという思いがあるからだと思います。

クラスメソッドでは一社のお客さまの事業に深く入りながらキャリアを通じていろいろな業界の事業を当事者として経験できます。転職を繰り返していた事業会社時代の私には得られなかったものです。

新しい経験と刺激が続くからかクラスメソッドから他社へ転職していく人は多くありません。直近3年の平均離職率は約7%です。ジョブホッパーだった私自身、結局ここが人生で一番長く在籍する会社になりそうです。

さいごに

リテールアプリ共創部では、エンジニアだけでなく、PMや営業、企画の仲間も募集しています。

この記事を読んで少しでも気になった人は、カジュアル面談より先に、募集ページから直接応募してもらえるとうれしいです。

募集職種 | キャリア採用 | クラスメソッド株式会社

四半世紀近くいた事業会社の世界を出たときには、まさか受託開発の会社にこんなに長くいるとは思っていませんでした。

人生、わからないものです。


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