Windows Server on EC2にてファイルサーバーを構築し、WorkSpacesからアクセスする
こんにちは、こーへいです。
今回はWindows Server on EC2にてファイルサーバーを構築し、WorkSpacesからアクセスする方法を紹介します。
前提
- Simple ADは構築済み
- 構築時の設定項目は「ディレクトリの DNS 名」と「配置先サブネット」くらいなので詰まることはないと思います。
- Amazon EC2 Windowsインスタンスは構築済み
- 使用したAMI名「Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base-2025.01.15」
- クライアント端末はMac
手順
ベースはWindows ファイルサーバーを AWS クラウドで構築 (入門編)の記事を参考に構築しました。その為本記事ではいくつかポイントをかいつまんで紹介しようと思います。
VPC、EC2の構築
動画0:00~9:53にて構築しています。
Windows Serverは2022を使用しているくらいです。さくっと作成しましょう。
EBSを構築
9:53~12:49までEBSの構築とWindows Server on EC2へのアタッチを行っています。
特段気をつける点はないです。
新規でEBSを構築している理由はルートボリュームをファイルサーバーのデータ配置場所にするより、データボリュームとしてEBSを追加しそこでファイルサーバーのデータを配置する方が分離されていて、安全だったり移行が楽になるからです。
12:50~16:00まではEBSのバックアップを設定していますので、必要であれば設定してください(今回は検証用途なのでスキップしました)。
WindowsにログインしてEBSと接続設定を行う
ここからWindows自体の設定となります。
- 16:00~19:05 RDP接続でWindowsにログイン
- 19:05~20:32 ネットワークの設定を変更し、Windows Server on EC2が同じネットワーク上のサーバから検出してもらうようにする
- 20:32~22:23 Windowsと新規構築したEBSを接続
動画通り実施してください。
ファイルサーバーをインストール
22:23~24:54は最後の確認部分なので一旦スキップします。
- 24:54~26:34 Server ManagerにてWindowsにファイルサーバーをインストール
- 26:34~27:26 File Server Resource Managerをインストール
動画通り実施してください。
WorkSpacesを構築
こちらの記事を参考に新しいユーザーを追加し、WorkSpacesを構築・ログインまで進めておいてください。
動画の27:26~31:00はローカルユーザーを作成しており、今回はAD環境にてファイルサーバーへのアクセスを検証するのでスキップして構いません。
別途ドメインユーザーを追加したい場合は、EC2にAD管理用ツールをインストールする必要があるので下記記事を参照にご対応ください。
共有フォルダの作成
31:00~31:40 にて共有フォルダを作成します。
ですが、動画内ではなぜかルートボリュームに共有フォルダを作成していて、せっかく追加したデータボリュームが活用されていません。その為本ブログではデータボリューム上で共有フォルダを作成しました。
その後31:40~33:43にて作成したフォルダを共有フォルダ化しています(ここは動画通りの手順)。
WorkSpacesユーザーにアクセス権限の付与
33:43~36:00にて動画内で作成したローカルユーザーに共有フォルダへのアクセス権限を付与する手順を紹介しています。
今回はWorkSpacesからのアクセス予定なので、Workspaces作成時に作成したユーザーを利用して手順を進めてください(手順自体は動画と変わりません)。
WorkSpacesからファイルサーバーへのアクセス確認
動画では36:00~最後まででファイルサーバーを構築したEC2や別サーバーからのアクセスが可能かを確認しています。
今回はWorkSpacesからの確認をしていきます。
WorkSpacesにログインし、動画の手順通り進めます。
今回はドメインユーザー(simple-kohei.com)を利用してアクセスします。
無事にアクセスできました!
終わりに
Windows Server on EC2にてファイルサーバーを構築する手順を紹介する記事があまり転がっていなかったので今回はAWSが紹介している手順をベースにWorkSpacesからファイルサーバーへアクセスする手順を紹介しました。
お役に立てば幸いです。