Alteryx Designer w/ Spatialを試してみた
こんにちは、小澤です。
今回は、Alteryx Designerで標準以外の地図を利用するためのw/Spatialについて書かせていただきます。
Alteryx Designer w/ Spatialとは
Alteryxでは位置情報を入力や出力として扱う際に地図の形式で表示してくれます。
この地図は、CloudMadeを利用しており、地図上にプロットしてデータを確認することができます。 また、Alteryxでは特定の位置の点のみではなく、線やポリゴンなどの描画も可能です。
Alteyx Designer w/ Spatialを導入すると、追加の地図データをダウンロードして、CloudMade以外の地図を選択することが可能になります。
現在、この地図は日本には対応していないのですが、 今回試しに標準のCloudMade以外の地図を使うとどのようになるのか試してみました。
各地図でデータを描画してみる
w/ Spactialの導入で利用できるようになる地図は以下のものになります
- DegitalGlobe
- TomTom
- USGS
それぞれを使ってポリゴンの描画をしてみます。
DegitalGlobe
まずは、DegitalGlobeを試してみます。
こちらの地図は航空写真になっています。 航空写真はカラフルなものになるため、プロットされているデータがやや見づらくなってしまいますが、建物などの細い場所の把握や、 敷地面積の広い観光地などでの移動経路を調べたいと言った用途においては具体的な部分まで確認することができます。
次にこの地図で日本を表示した場合にどうなるか見てます。 札幌駅付近にいくつか点をプロットしてみました。
DegitalGlobeでは、日本のデータも持っているようです。
TomTom
次にTomTomを使ってみましょう。
こちらはCloudMadeと比較して、境界線などがくっきりしたものとなっています。 ちょっと引いて広めの範囲を見ると下のようになります。
CloudMadeと比較して、プロットしたデータをしづらくなっていますが、地図そのものは色付きで見栄えのするものになっています。
こちらの地図も日本がどうなっているか確認してみましょう。
残念ながら陸の形しかないようです。
USGS
最後にUSGSを見てみましょう。 こちらはNorth AmericaとUnaited Statesの2種類を見てみます。
- North America
- United States
道路などの具体的なものは記載しないシンプルなものとなっており、大局的な状況を見るのに適しているのではないかと思います。
こちらも日本のデータを見てみましょう。
こちらも残念ながら日本のデータはありません。縮小していくと下のようになることからもアメリカのデータしかないことがわかります。
終わりに
今回はAlteryx Designer w/ Spatialに含まれる地図を試してみました。 公式に対応している地域が限定されていることからも、日本への対応状況としてはまだまだこれからといった感じではありますが、このように描画の際の選択肢が複数あること様々な見方で位置情報データを分析するのに役立つのではないかと思います。