[レポート] 人事のための予測分析〜ハネウェル社 Alteryx 導入・活用事例〜 – Alteryx Japan Launch 2019 #alteryx

2019年04月16日(火)に目黒雅叙園にて開催されたAlteryx Japan立ち上げイベント『Alteryx Japan Launch 2019』。

当エントリでは、そのイベントの中で行われたセッション『人事のための予測分析』の内容をレポートしたいと思います。登壇者はハネウェル社 プリディクティブ・アナリティクス・ディレクター 森川 隆央氏です。

イベントレポート

今回は人事部門に関する状況についてシェア頂くということで『日本に来ることはあまりない』という森川氏、久々に来日頂く形となりました。

森川氏の所属する『ハネウェル社』はフォーチュン100社にノミネートされた、テクノロジーおよび製造分野におけるトップレベルの複合企業であり、航空宇宙・ビル・産業向け制御テクノロジー、パフォーマンスマテリアルズなどを世界中のお客様に提供しています。テクノロジーの力で航空機から車両、ビル、工場から物流、そして作業者まで、あらゆるものを「つなぎ」、よりスマートで、より安全で、より持続可能な世界を目指し、日々事業活動を行なっています。(※企業説明は公式サイトより拝借)

なぜ、社員の離職を防ぐべきなのか?予測分析がどのように役に立つのか?

どうして社員の離職を防がねばならないのか。調査によると、社員1人を失う事で「売上機会の喪失」や「トレーニングや採用の費用」様々な面での損失があることが分かりました。おおよそ7〜80%のコストが失われる一方で、5人の"一流選手"を引き止めることで50万ドルのコストが回避できるという計算結果が出ています。この数字は非常に大きいです。

引き止める対策を立てるにしても、働く理由は人それぞれ、誰に対しても同じソリューションを提供出来る...という訳ではありません。ハネウェル社では、この問題に取り組むために、ハイリスク社員にフォーカスして「誰が一体ハイリスクな要因を抱えていて、高い確率で辞めそうなのか」という課題を解決するために、AlteryxやPython等を用い、ビジネスとして展開していきました。

森川氏は当初、部署を「プレディレクティブアナリティクス(予測分析)」と名乗っていましたが、「プレスクリプティブ(処方箋)」とその名を改めました。「課題に対して何をすべきか」を教える部署として、問題は何なのかを特定し、必要なアクションを提供する...という意味を踏まえているそうです。

ハネウェル社における予測分析の活用と事例

森川氏は事例として予測分析モデルについても一部紹介を行いました。詳細は割愛しますが、Oracleの人事データをファイナンスのモデルやソーシャルデータ等とマージさせ、ランダムフォレストモデルを使って予測を行っている...というケースについての説明を聞くことが出来ました。

ハネウェル社の分析部門としての成長の過程(ジャーニー)についても話を聞くことが出来ました。定形的ものや複雑なレポートから始めていったのが2008年。そこから2015年にプレディレクティブアナリティクスチームを立ち上げ、統計分析や予測等を行うように。現在では予測分析や最適化などに着手、チームでは人事部門に特化した分析を行っています。

これらの取り組みは、現在「HR PREDICTIVE ANALYTICS SERVICE」としてサービス化されています。謂わば「健康診断」のような、診断・予測・最適化・処方箋の提供というフェーズを経て業務改善・問題解決を図っていく内容となっています。このサービスの事例として「退職リスクを予測」「採用にかかる日数を予測」という2点のトピックに関して、森川氏は解説を行いました。後者の事例については『予測分析モデルの導入により4日早く人材を採用出来た。これは年間2億円以上のコスト削減と営業機会損失回避に値するものです。』と効果の大きさを強調しました。


(※ハネウェル社は人事部門の予測分析を使い「Honeywell Connected Worker」としてお客様にもサービス展開しています)

Alteryx採用の理由

これらの取り組みを行うために、なぜAlteryxを選んだのか?森川氏は以下4つのポイントを挙げました。4つめのトピックについては森川氏も「データサイエンティストを米国で探すとなると3000万円近く掛かる。そういった人材をGoogleやAmazonなどと争って獲得しなければならない。そういった部分に依存しなくて済むようになるのは大きい」とコメントしました。

  • 複数のデータセットを簡単に統合出来る
  • モデルを定期的に実行させる事が出来る
  • RやPythonなどのプログラミング教育が不要である
  • 1人のデータサイエンティストに依存しなくて済む

森川氏は『事例に興味などありましたら是非お話を。』とコメントし、セッションを締めました。

 

まとめ

という訳で、Alteryx Japan Launchイベント、ハネウェル社森川氏による事例セッションレポートでした。世界的な企業でAlteryxを有効活用している事例として、非常に興味深い内容のお話が聞けたと思います。