基調講演レポート(Looker製品アップデート&ロードマップ) – JOIN@Home: JOIN Virtual Data Conference 2020 #JOINdata

2020.10.14

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米国時間の2020年10月13日から16日の計4日間に渡って、Looker社主催のバーチャルデータカンファレンス『JOIN@HOME』が開催されています。

当エントリでは、日本時間2020年10月14日(水)の午前0:30に発表されたイベントキーノートの内容について、トピックを抜粋する形で紹介します。

目次

 

セッション概要

アジェンダページに記載されている当該セッションの概要は以下の通りです。

<セッションタイトル>
JOIN@Home Keynote
(JOIN@Home 基調講演)

<登壇者>
Arielle Strong (Product Manager - Looker, Google Cloud)
Ronaldo Ama(GM - LookerGoogle Cloud)
Jamie Davidson(Director of Product - Looker, Google Cloud)
Ronny Elkayam(SVP, Mobile, App Market & Strategic Products - Wix)
Frank Bien(Vice President - Looker, Google Cloud)

<セッション概要>
Welcome to JOIN@Home. We’ll kick things off with a glimpse into the future of data and analytics, as Looker product leaders showcase the latest advancements in the Looker platform. You’ll also hear from Wix, a valued Looker customer, who will reveal insights into their experience using data to deliver a better customer experience at massive scale, amid challenging global conditions.
(JOIN@Homeへようこそ。Lookerの製品リーダーがLookerプラットフォームの最新の進歩を紹介する中、データと分析の未来を垣間見ることから始まります。また、Lookerの大切な顧客であるWixから、世界的に厳しい状況の中、大規模でより良い顧客体験を提供するためにデータを使用している彼らの経験についての洞察をお話しします。)

 

セッションレポート

以降、キーノート(基調講演)の内容をお届けします。中身についてはLookerの新機能に関する部分のみに言及する形とします。(※色々な人が色々な話をしてたけどその辺はバッサリ割愛)

 

製品アップデート

製品アップデート及びロードマップに関する部分の解説を行うのはLooker/Google Cloud 製品ディレクターのJamie Davidson氏。

新しいダッシュボードはLooker内でより直感的なインタラクションを提供します。高レベルのダッシュボードから始めたユーザーが、より詳細な洞察を得るために、これまで以上に簡単にスライス&ダイスダウンすることができます。

また、クロスフィルタリング機能を備えた新しいダッシュボードでは、あらゆるサイズのデータセット上でダッシュボードを使用して、より多くの意識の流れに沿ったインタラクションを行うことが可能です。

新しいネイティブ・モバイル・アプリケーションにより、ユーザーはどこにいてもデータにアクセスし、洞察を得ることができます。

拡張フレームワークにより、開発者はLookerのAPI、UIコンポーネント、認証とパーミッションのすべてを活用して、Lookerの内部でJSアプリケーションを展開することができます。

エンティティ・リレーションシップ・ダイアグラムでは、LookMLフィールドを可視化することで、データ内のリレーションシップを簡単に理解することができ、開発が容易になります。

Looker Marketplaceでは、カスタムビジュアライゼーション、データソースのLooker BlocksTM、さらにはデータエクスペリエンス全体を迅速かつ容易に展開することができます。

専用に設計された新しいLooker Blocksで、Google Marketing PlatformとGoogle Adsデータの分析と活性化を加速します。

Aggregate Awarenessでは、LookML内部のロジックを使用してクエリを動的に最適化し、パフォーマンスとコストを向上させることができます。

 

製品ロードマップ

続いて紹介するのは製品ロードマップに関するパート。今後の機能やサービスに関する情報が展開されていました。

データ分析のための支援体制

管理され、拡張性があり、パフォーマンスの高いデータへのアクセスが可能なデータチームを支援

  • セキュアで、コンプライアンスとマルチクラウドをサポート
  • 強力なデータ変換
  • 自動化されたモデリング

セキュアなマルチクラウドアーキテクチャ

セキュリティを提供し、コンプライアンスをサポート

  • SOC II、HIPAA、ISO 27001、PCI DSS GA
  • ISO 27017, 27018
  • 顧客が管理する暗号化キー
  • 仮想プライベートクラウド - セキュリティ対策
  • データ居住
  • アクセスの透明性

ロバスト変換

  • 耐久性のあるビルドプロセスとモニタリング
  • 大規模なアグリゲーションのためのインクリメンタルビルド
  • トランスフォーメーションのための開発ワークフローの強化
  • 統合のための幅広いAPIをカバーするプラットフォームアプローチ

モデルの自動生成

  • シンプルなモデリングプロセスを可能にする
  • スキーマからSQLとデータ型から関係性を推測する

プラットフォーム

アナリストやソフトウェア開発者は、強力なデータ体験を簡単に開発、発見、展開できるように

  • カスタム体験
  • 開発ライフサイクル
  • マーケットプレイス

テンプレートからワークフローを作成

コンバージョンファネル、コホート分析などの分析ワークフローをテンプレートから作成可能に

拡張フレームワーク

  • フロントエンドの開発者がLooker内で直接ビルドとデプロイを行うことができ、DevOpsやスタンドアロンサーバーは必要無し
  • 拡張機能はLooker APIへのフルアクセスが可能
  • 既存の認証と許可を利用

コンポーネント

パッケージ化されたUlコンポーネントにより、開発者はLookerの機能に接続された美しいデータ体験を簡単に構築することが可能

  • 高度なフィルター
  • 可視化
  • 基礎的なコンポーネント
  • デザインリソース

開発者向けツール

  • モデル、コンテンツ、拡張機能のSDLC(ソフトウェア開発ライフサイクル)への統合
  • APIとUIベースのデプロイメントワークフローのサポート

マーケットプレイス

  • カスタムViz、ソースブロックなどのアクセラレータを発見
  • シームレスかつ迅速な展開
  • 通知とアップグレードで最新の状態を維持
  • 数十社のLookerパートナーからの投稿を活用

データエクスペリエンス

すべてのユーザーが簡単にデータを発見、分析、運用できるように

  • レポーティング&ビジュアルディスカバリー
  • 拡張
  • 統合されたワークフロー

レポート機能

  • 構成
  • 新しいコンテンツタイプ
  • 拡張性

視覚的に"発見"をサポート

  • リッチな可視化
  • シンプルなインターフェース
  • 拡張可能な分析テンプレート

その他拡張サポート

  • NLP(自然言語処理)活用モデル
  • アラート化と異常検知
  • Google Cloud Al で市民データ科学者を支援

統合されたワークフロー

  • Lookerを搭載したデータでコラボレーションとコミュニケーションがより良くなる
  • データツール間をシームレスに移動

 

まとめ

という訳で、Lookerのバーチャルデータカンファレンス『JOIN@HOME』キーノートセッションのレポートでした。

登壇者は最後に『私たち(Looker)は、お客様がデータから価値を創造できるように支援することに注力しています。』という言葉で発表を結んでおり、今回発表された諸々のトピックもまさにその言葉に沿う形の、とても興味深いものであるなと感じました。今後のベータ版及び正式リリースが待ち遠しいですね!