Tableau 10.5新機能:Export As(任意のバージョンでワークブックをエクスポート) #tableau
Tableauプロダクトは現在バージョン10.5が最新ベータ版の状態で展開されている状況となっています。製品リリース版はまだもう少し先の話となりますが、下記サイトから申込を行う事でベータ版を試してみる事は可能です。当エントリでは正式リリースに先駆けて10.5の新機能について「試してみた」内容を紹介してみたいと思います。
当エントリでご紹介する10.5新機能の内容は「Export As」です。
You heard @Ajenstat at #data17—Tableau 10.5 beta is available today! https://t.co/n2Qt1b2410 pic.twitter.com/dEE8MEa9Sl
— Tableau Software (@tableau) 2017年10月10日
Export As: 任意のバージョンでワークブックをエクスポート
Tableau製品では、これまでの仕様では「現行バージョンで作成したワークブックは以前の(メジャー)バージョンの製品で開く事が出来ない」という状況でした。v10.4で作成・保存したワークブックはv10.3以前の製品では開けない...というような感じです。
- Tableau Desktop と Tableau Server の間のバージョンの互換性
- Tableau Desktop Tips: 異なる(より新しい)メジャーバージョンで保存されたワークブックを古いバージョンで開く | Developers.IO
今回紹介する「Export As」という機能では、この部分の悩みを解決する形となります。v10.5 Desktopの機能として、任意のバージョンでワークブックをエクスポートする事が可能になりました。
v10.5で作成したワークブックを任意の名前で保存。
保存したワークブックの中身をエディタで確認してみます。バージョンに関する部分(version)はv10.5で記載されている事が確認出来ています。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?> <!-- build 10500.17.0926.2315 --> <workbook original-version='10.5' source-build='10.5.0 (10500.17.0926.2315)' source-platform='mac' version='10.5' xmlns:user='http://www.tableausoftware.com/xml/user'> <preferences> <preference name='ui.encoding.shelf.height' value='24' /> <preference name='ui.shelf.height' value='26' /> </preferences> <datasources> <datasource caption='注文 (サンプル - スーパーストア)' inline='true' name='federated.1s54i5v1iya7x313k89w516sf11t' version='10.5'> <connection class='federated'>
任意のバージョンでファイルをエクスポートするには、「ファイル」メニューから「バージョン名を付けてエクスポート」を選択します。選択出来るバージョンはv10.2以降となっています。ここでは10.4を選んでみました。
選択したバージョンでファイルを保存。ファイル名にも自動でバージョン情報が文字列として含まれています。
エクスポートしたバージョンのワークブックを確認してみます。versionの部分が10.4になっている事を確認出来ました。これなら以前のバージョン(この場合はv10.4)でも開く事が出来ますね。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8' ?> <!-- build 10500.17.0926.2315 --> <workbook original-version='10.5' source-build='10.5.0 (10500.17.0926.2315)' source-platform='mac' version='10.4' xmlns:user='http://www.tableausoftware.com/xml/user'> <preferences> <preference name='ui.encoding.shelf.height' value='24' /> <preference name='ui.shelf.height' value='26' /> </preferences> <datasources> <datasource caption='注文 (サンプル - スーパーストア)' inline='true' name='federated.1s54i5v1iya7x313k89w516sf11t' version='10.4'>
まとめ
という訳でTableau 10.5の新機能「Export As」に関するご紹介でした。Tableauのメジャーバージョンを上げる場合、可能であれば「いっせーの...」で皆一斉に出来るとベストなのですがなかなかそう上手くは行かないというケースもあるかと思います。また予期しない形で作成バージョンと環境の相違が発生してしまうという事もあるでしょう。そんな時この機能があれば比較的楽な形で対処が出来るので嬉しいところですね。