Tableau 2019.1 新機能紹介:ネストソートの改善 #tableau

2019.03.13

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先日(日本時間:2019年02月14日)、Tableauの最新バージョン2019.1がリリースされました!

リリースを受けて、早速弊社でも色々触ってみた内容をブログ化しております。

当エントリでは、バージョン2019.1でリリースされた新機能の中から『ネストソートの改善』についてご紹介したいと思います。

ネストソート(入れ子になったソート)がより細かく挙動を調整出来るようになりました

Tableau Desktop 2018.2で発表された以下のリリースにて、追加の計算フィールドや結合ディメンションなしでネストソートを作成できるようになり、使い勝手が格段に良くなりました。当エントリで紹介する内容は、これらを更に発展させ、使いやすくしたものとなります。

v2019.1ではこの部分がより洗練され、使いやすくなっています。

まずはデータ準備。毎度お馴染みスーパーストアのEXCELデータを開き、売上を列に、地域とサブカテゴリを行に配置します。初期状態だと売上部分は以下の様な状態(特に並び替えは行われていない)となっています。

v2019.1では、ソートボタンを押下することで所定の項目を、項目がネストされた状態でもちゃんとソートしてくれるようになっています。押下1回目が降順、2回目が昇順、3回目で元に(初期状態に)戻る、という挙動でした。

また、Tableauではソートのメニューを使って意図した条件でデータを並べ替えることも可能です。並び替えたいディメンションの項目を指定して「並び替え」を選択することで、

以下の様なソートメニューを表示させることが出来ます。現状、設定内容は画面操作を反映したものとなっています。

ネストの方式はこれまでの操作で行った「ネスト」が選択されています。

試しにフィールド名を別の項目に変更してみます。内容としては並べ替え条件が「売上」でなく「利益」の降順で表示される形となりました。このように、少々込み入った設定での並べ替えも行えるようになっています。

ネストソートは、行列双方にディメンションがある場合でも細やかな挙動を取るようになっています。スーパーストアデータを以下の様な形で可視化し直しました。列には[地域]を、行には[カテゴリ]と[サブカテゴリ]を配置し、売上の情報を表示させています。

行にある[地域]の並び替えボタンを操作すると、操作した内容は所定の行(下記の場合だと「関西地方」のデータ行)に対して適用されます。

列で選択した内容は行の項目に適用されます。[サブカテゴリ]の並び替え設定を確認してみると、

以下の様に[関西地方]のフィルタが追加適用されていました。

行で同じ操作を行った場合は、設定が列に反映されます。[家具/テーブル]でソートを行うと、データが所定の条件(この場合は1回の押下=降順)で並べ替えられました。

設定の影響を受けた[地域]のソート設定を確認してみると、こちらは[家具/テーブル]いnフィルタが掛かった状態となっています。

まとめ

という訳で、Tableau 2019.1の新機能『ネストソートの改善』に関する内容のご紹介でした。細かな部分ではありますが、こういった部分はユーザーにとっては「かゆい所」でもあった訳で、そういう部分が改善されるのは嬉しいポイントですね。