Tableau&Mapbox連携:Mapboxで『道路の渋滞情報』に関する地図が使えるようになりました #mapbox #tableau

2017.05.05

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世間的にはゴールデンウィーク真っ只中ですが皆様はいかがお過ごしでしょうか?G.W.期間中は日中はまぁ間違いなく交通網(特に道路)は渋滞しているでしょうから、渋滞を避けるべく日中移動する場合は極力公共交通機関を使うように、また車で出掛ける用事は夕方以降に調整する様にしています。当エントリではそんな状況(?)に対して便利に活用出来そうなネタを見つけたのでご紹介してみたいと思います。

Tableauと連携が出来る地図サービス『Mapbox』は当ブログでも何度か紹介して来ましたが、そのMapboxの新機能、というか新しい地図レイヤーに『Traffic Map』なるものが増えたそうです。当エントリではその内容についてどんなものなのか、実際にTableauと連携させて試してみたいと思います。

Tableau&Mapbox連携実践: 『Mapbox Traffic』レイヤーをTableau上に表示してみる

Mapboxのアカウントを準備してログイン後、Mapbox Studioに遷移。画面左側メニューの『Styles』を選択し、[New style]をクリックします。Mapboxそのものの紹介については以下の過去エントリ等も併せてご確認ください。

なお、この時点で選択可能なスタイルの一覧に『Mapbox Traffic Day』『Mapbox Traffic Night』が新しく追加されているのが確認出来ます。

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ベースとなるスタイルを選択し、[Create]押下。(※なお、特にスタイルの変更を行わずにそのままスタイルを使いたい、というのであればこの手順は不要となり、デフォルトスタイルのレイヤーを活用する事も可能です。手順は後述する『Traffic Night』をご参照ください)

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世界地図が表示されました。右上のメニューを使って、東京周辺にズームしてみましょう。

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東京駅近辺の地図を表示してみました。渋滞しているであろう道路が色分けされている事が確認出来ます。

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任意の変更を行った後、ここでは一旦別名で保存してみます。

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保存後[Publish]を押下。

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Publish完了。右側のボタンをクリックし、Tableauで必要となる情報の取得へと進みます。

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遷移後の画面にて『Use style in GIS apps』の部分に表示されている情報から『Tableau』を選択。統合を行う為のURLが表示されますので、テキストボックス右上のボタンを使ってURLをコピーしておきます。

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Tableauを起動し、メニューの[マップ]→[バックグラウンドマップ]→[マップサービス]を選択。

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[Mapboxマップ]の追加を選択し、

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[Mapboxマップの追加]画面にて[Mapbox]を選択した上で任意のスタイル名を入力、[URL]に先程コピーしたURLを貼り付けます。URL貼付け後、APIアクセストークン以下の情報がそれぞれ自動設定されるのを確認後[OK]押下。

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無事に交通渋滞マップ(Traffic Day)のMapbox地図情報をTableau上に表示させる事が出来ました!

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...とここで気になるのはこの渋滞情報、一体いつ時点での情報を元にしたものになっているのでしょうか?下記のページを見てみると、『交通の速度と密度:渋滞情報を導出する為に用いられ、約5分おきに更新されます(Traffic speeds and densities: used to derive congestion, updated approximately every 5 minutes)』とあります。果たして本当なのでしょうか?

試しにある時間帯(2017年05月05日昼前)での首都高速の渋滞情報を確認してみたいと思います。分かり易いところだと下記イメージの丸で囲った部分、川崎浮島ジャンクション辺りが渋滞している様です。

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Mapboxの地図についても同じ地域を確認してみます。...あれっ、全然ですね...

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Google Map経由でも川崎浮島ジャンクション方面の交通状況を確認してみます。幾らかの渋滞は発生している模様ですね。

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という訳で、この情報については必ずしも最新の情報を反映している、という感じでも無さそうです。(上記記載についても、そももそも参考にしている情報の記載が無いようですし、参考となる情報が異なっているのであれば表示内容も異なってしまいますしね...) 渋滞情報そのものについては、"軽く参考程度に"という形で見ておいた方が良さそうです。

今回新登場したスタイルはもう1つ『Traffic Night』というものがあります。夜をイメージした、黒背景の地図ですね。こちらはスタイルをデフォルトのまま使ってみる事にします。該当するマップの部分を選択すると

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以下のような形で定義のページに遷移しますので、必要となる情報(URL)を先程と同様にコピーして活用する流れになります。

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Tableau上で横浜みなとみらい近辺を表示してみました。この地図だと道路の路線情報も表示してくれるので路線/道路に関する情報をTableauで表示させたい場合などは重宝しそうですね。

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まとめ

という訳でMapboxで新しく登場した地図レイヤー『Traffic』に関する内容及び実践手順のご紹介でした。Tableauのデフォルト地図レイヤーは幾つか用意されてはいるものの表現力は若干乏しい感じもしますので、その手の表現力を用いたVizを作りたい!という場合にはMapboxがお手軽且つ最有力なソリューションとなるかと思います。状況に応じて上手くご活用頂けますと幸いです。