[レポート]第4回 流通・小売・消費財業界 ユーザー会(Meetup) #tableau
アジェンダ
Tableauマッピング ソリューション特集
- (1) ソリューション:Tableauで簡単エリアマーケティング (ゼンリンジオインテリジェンス/長尾さん、ゼンリンデータコム/山田さん)
- (2) ハンズオン:Tableau マッピング機能ハンズオン (Tableau Japan/芦谷さん)
- (3) 事例:Tableau Conference 2018 New Orleansより - 流通・小売・消費財セッションのダイジェスト (伊藤忠テクノソリューションズ/小塚さん)
- (4) 懇親会
発表資料
既にミートアップの議事録が「Tableau Community Forums」にアップされています。発表資料も掲載されていますので、そちらからご覧ください。(ページ末尾に発表資料の掲載があります)
第4回 流通・小売・消費財業界 ユーザー会 議事録 (2019/01/30)
(1) ソリューション:Tableauで簡単エリアマーケティング
ゼンリンジオインテリジェンス 長尾さんのセッション
- 会社紹介
- ゼンリングループ
- ゼンリンジオインテリジェンス
- 5つの分野
- サポート&アウトソーシング
- クラウドサービス
- データベース
- ソフトウェア
- アドバタイジング
- 5つの分野
- ゼンリンジオインテリジェンス
- ゼンリングループ
- 丁寧にフィージビリティを行った
- アウトソーシング業務のステップ
- 事前打ち合わせ→データのお預かり→分析仕様打ち合わせ→データ分析→レポートのご納品
- 店舗ごとの商圏レポート作成
- 店舗が100も200もあると大変
- フィルタ切り替えで対応できるようになり、喜ばれた
- エリアマーケティングの柱は大きく2つ
- 出店計画
- 出店計画を作成する際の商圏分析
- 販売促進
- チラシ
- お客さんがどのあたりからきてる?
- 出店計画
- これまでは、GISがないとできなかった
- エリアマーケティングの主要な分析は、階層構造になっている
- 詳細な背景地図
- ジオコーディング
- 統計データ利用
- 高度な空間演算
- 当初、バージョン8.0の頃は、相当大変だった
- 10.2
- 空間データ
- シェープファイル
- マップインフォ
- 空間データ
- 2018.2
- 7桁郵便番号
- 2018.3
- ESRIジオデータベース
- 非常に進化
- データの取得
- 有償で販売
- 無償のオープンデータ
- 事例:漫画喫茶の出店
- 漫画喫茶の出店計画担当者になった想定で、実際のTableauでできるエリアマーケティング手法を紹介
- ターゲット層:30~40代男性
- エリア:八王子、多摩地域、と仮定
- 2種類のターゲット層
- もともと住んでる人(静的な統計データ)
- 国勢調査
- 移動して来た人(動的な統計データ)
- 携帯電話の位置情報
- もともと住んでる人(静的な統計データ)
- ターゲットエリア選定
- 八王子、多摩エリアのターゲット人口が多いエリア
- 二重軸で見る
- 二重軸で、ターゲット層の居住地域と、既存店舗を重ねて表示し、新規出店の候補地を分析
- 30~40代が多く住んでいる地域
- メッシュの色塗りマップで表示
- 既存店舗
- ポイントデータで表示
- 30~40代が多く住んでいる地域
- ターゲット層の多い八王子には、多数の店舗が存在
- 一方、多摩センター駅付近は、店舗が少ない
- Tableauで、手軽に位置情報を活用した分析が可能に
ゼンリンデータコム 山田さんのセッション
- 移動して来た人(動的な統計データ)の分析
- 携帯GPSデータから推計される、時間帯別人口推計
- 生きているGPSデータ
- 早朝から深夜までの推移
- ターゲット層(男性、30〜40代)の、ターゲット時間帯(9時〜21時)でのエリア分布
- 画面右側に「サンリオピューロランド」があり、その周辺が赤く(=人口が多い)なっているが、親子連れやカップルが多いであろうことを考慮すると、多摩センター駅の南側のエリアが候補ではないか
- このように生きているGPSデータを基に、鮮度が高い仮説を立てることができる
- 単に店舗ごとの売上を比較するだけでなく、
- 売上が高い店舗でも、大量のターゲットの存在があれば、まだ売上の余地がありそう
- 低い売上でも、ターゲットが少ない中で、よくがんばっている
- 商圏分析の最適化
- まとめ
- 静的データと動的データの両方を使うことで、最適なエリアマーケティングが可能に
(2)ハンズオン:Tableau マッピング機能ハンズオン
はじめに
- はじめに
- 辞書で「map」を調べると、1 地図、2 図解、3 写像、、
- 狭義のmap=「地図」
- 広義のmap=「図解」
- 辞書で「map」を調べると、1 地図、2 図解、3 写像、、
- 「tableau map」で画像検索
- 眺めてるだけでも、可能性を感じられる
今回のハンズオンは、マップ機能を体系的に理解できるような内容を目指した。
に、Spatial (空間)のカテゴリがある。
- Spatial のリンクを開くと、
- 色塗りマップ
- シンボル(記号)マップ
- ロゴ、アイコンを表示する
- 様々な表現が、とても参考になる
Tableau マップ機能 どこまでご存知ですか?
- Tableauの「マップ」メニュー
- 体系をお伝えして、スキルの底上げのお手伝いをしたい
- バックグランドマップ
- 背景イメージ
- ジオコーディング
- マップレイヤー
- 体系をお伝えして、スキルの底上げのお手伝いをしたい
- 主要な機能を網羅できるように、できるだけかぶりがないように、テキストを作成した
- 「マップ」のWebinarもご利用いただける
トピックス
- ハンズオンA
- 基本中の基本の部分と、二重軸
- 二重軸は、レイヤー的に重ね合わせ
- ハンズオンB
- バックグランドマップ
- デフォルトのマップは、味気ない
- ゼンリンさんのマップ
- カーナビ向けも提供されていて、見た目がカッコいい
- 有料/無料の選択肢、差し替えて利用可能
- バックグランドマップ
- ハンズオンC
- 背景イメージ
- 単に緯度経度でなく、カスタム座標系
- 流通小売消費財のケースでは、店舗の中、倉庫の中の回遊状況
- IoT的な、人の動線、物流の可視化
- 本格的に話すと、軽く1〜2時間の尺になるボリュームがある
- 背景イメージ
- ハンズオンD
- ジオコード
- 奥が深い
- 都道府県のマッピング、市町村、何丁目
- ジオコード
- ハンズオンE
- 空間データの結合
- 最近のアップデートで、空間データに対応
- 空間データの結合
- ハンズオンF
- 日本のジオコーディングデータの更新と追加
- 長らく、7桁の郵便番号に対する要望が強かった
- 日本のジオコーディングデータの更新と追加
- ハンズオンG
- ヒートマップ
- 重なりがわかりづらいプロットに対応する
- 2018.3 で対応
- ヒートマップ
- 時間の関係で、E〜Fは割愛させていただく
- 資料は後ほど共有します
すべての始まりは、座標データから
- 左は、サンプルVizの「ゴジラ」、緯度経度のデータを使用
- 右は、「背景イメージ」機能を利用した例
- 実は、Tableau Publicの内容が埋め込まれている
- 緯度経度ではない、動線(球の動き)
- スポーツIoTの事例
- データを取りやすい、ゴルフ、テニスなどは盛り上がってる
- 卓球も、データが取れていて、この例のように可視化できる
- カスタム座標系
ハンズオンA 地理的役割と二重軸表現
- ここから、実際にハンズオンスタート
- A1 地理的役割によるジオコーディング(都道府県、市区町村)
- おまじない「地理的役割」
- 「都道府県」のフィールドを右クリックして、「地理的役割」なし→「都道府県/州」に変更
- 地球儀のマークが表示される
- シェルフに「都道府県」をドロップ
- 「経度(生成)」「緯度(生成)」
- 地理的役割「都道府県」の緯度経度データを、Tableauが内部で持ってる
- 全部の地名のデータを持てるわけではない
- 不足する場合は、ジオコーディングの各種サービスをご利用ください
- 「市区町村」のはまりどころ
- 地理的役割としては、「郡」を選択する
- 色塗りマップで、適切に表示されるようになる
- 「1ヶ所が不明」(画面右下)
- 場所の編集
- 「松前町」が「あいまい」(北海道と愛媛県の両方に「松前町」が存在するため)
- 都道府県と市区町村を階層として設定すると、「不明」を除去し、きれいに整理できる
- 場所の編集
- ジオコーディング完成
- Tableau 2018.2
- 7桁の郵便番号が表す日本全国 14万を超える地点を視覚化可能に
- ポイントデータ
- ビルのフロアにも対応
- A2 マップの種類(ポリゴン/色塗りマップ、ポイント/記号マップ)
- 左側:記号マップ
- 右側:色塗りマップ
- A3 マップ上の基本表現(シンボル、サイズ)
- TIPS
- 記号マップ
- 色を選ぶ、不透明度下げる、枠線
- サイズを変更する
- きれいにわかりやすく
- 記号マップ
- TIPS
- A4 マップ上の基本操作(選択、ズーム、パン、検索、測距、地図のオプション)
- 地図を表示しただけでは分析にならないので、売上を重ねてみます。
- 各種ツールのご紹介
- ズームエリア、パン、矩形選択、円形選択、投げ縄選択
- ズームイン、ズームアウト
- マウスのホイールで拡大、縮小
- 矩形選択、円形選択
- オブジェクトを選択する
- 円の大きさ
- 距離が表示されるので、100キロ圏などの選択が可能
- 距離を表示する方法 → 地図のオプション「マップスケールの表示」オプションでも表示可能
- 投げ縄ツール
- 元のスケールに戻りたい(元に戻したい)場合 → マップをリセットする
- マップをリセットする(fix map/ reset map)
- ズームイン、ズームアウト
- ズームエリア、パン、矩形選択、円形選択、投げ縄選択
- A5 二重軸による擬似レイヤー表現(都道府県の売上+市区町村の売上)
- Ctrlキー(Windowsの場合。MacはCommandキー)を押しながら、「緯度(生成)」を右側にコピー
- 疑似レイヤー
- 個別にマークを調整
- 右の「緯度(生成)」をクリックして「二重軸」を選択
- 重なりの順序に注意
マップ活用のための機能要素
- ハンズオンB バックグランドマップ
- ハンズオンC 背景イメージ
- ハンズオンD ジオコーディング
ハンズオンB バックグランドマップ
- バックグランドマップ
- 「オフライン」
- あるレベルまでは、オフラインの地図データを持っている
- 非常手段としては使える
- とはいえ、デフォルトのOpenStreetMap前提
- 「オフライン」
- OpenStreetMapのオプション設定
- 「マップレイヤー」メニュー
-
スタイル:暗い
- コントラストが高く見やすい
- 境界
-
海岸線
-
街路
-
- 「マップレイヤー」メニュー
- ゼンリンさんの地図データは、足で稼いでいらっしゃるだけあり、高品質
- 有償サービスの価値がある
- [マップ]-[バックグランドマップ]-[マップサービス]メニュー
- [追加]-「WMSサーバー」/「Mapboxマップ」
- WMSサーバー(URL指定)
- WMS:Web Map Service
- Mapboxマップ
- WMSサーバー(URL指定)
- [追加]-「WMSサーバー」/「Mapboxマップ」
- Mapboxマップ(2種類)
- Mapbox GL マップ ←新しい
- クラシック
- クラシックはプリセットから選択
- 例:Pirates (海賊風地図)
- Mapbox GL マップ
- Mapboxのアカウントが必要(無償/有償、フリーミアムモデル)
- 可能性が広がる地図のバリエーション
- 奥深く、面白い
- Mapboxのアカウントが必要(無償/有償、フリーミアムモデル)
- マップソースのインポート
- [マップサービス]-[インポート]
- TMS(Tableau Map Service) 構成ファイルを作成
- 例:国土地理院.tms
- おなじみの地理院地図
- [マップサービス]-[インポート]
国土地理院.tmsの内容:
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <mapsource inline="false" version="8.1"> <connection class="OpenStreetMap" port="80" server="http://cyberjapandata.gsi.go.jp" url-format="/xyz/std/{Z}/{X}/{Y}.png" /> <layers> <layer display-name='Base' name='base' show-ui='false' type='features' request-string='/' /> </layers> </mapsource>
- 日本のデータレイヤー(統計データ)は未提供
ハンズオンC 背景イメージ
- ハンズオン用データセットの中のサンプル
- 画像ファイルと、hyperファイル
- 「First 100 Goals.hyper」ファイルをTableauのウィンドウにドロップする
- データソースには、カスタム座標系のX軸、Y軸の列がある
- 画像を指定
- X軸 → 左:0、右:100 を指定
- Y軸 → 下:0、上:100 を指定
- メジャーの「x」フィールドを列シェルフに、「y」フィールドを行シェルフにドロップ
- goal_numberを「詳細」にドロップ
- X軸、Y軸のそれぞれで「軸の編集」で、「自動」→「固定」(開始値:0、終了値:100)
- 「ヘッダーの表示」をオフに → 目盛りを非表示に
- 動線分析、回遊分析ができる
- 「ページ」
- ページを使って、アニメーションさせる
- サンプルワークブック「日本分析」の「ゴジラ」タブの例
ハンズオンD ジオコーディング
- 地理的役割 → Tableau内部データの緯度経度を取得可能
- (→ A1 地理的役割によるジオコーディング(都道府県、市区町村))
- 内部データが無い場合
- マップでの認識できない場所のプロット
- データソースから緯度経度を取得 → カスタム緯度経度
- 例:山手線の駅
- D1 山手線 駅別乗降客数(データソースから緯度経度を取得、カスタム緯度・経度)
- 位置データが入った CSV ファイルを作成する
- 列の名前が地理的役割を定義
- schema.ini ファイルの作成(オプション)
- 位置データが入った CSV ファイルを作成する
- 1つ目のデータソース
- 山手線-駅別日乗降客数.xlsx
- 2つ目のデータソース
- 山手線の駅.csv
- Tips
- 列名「Latitude」「Longitude」は自動で認識される
- キー(「駅名」)で結合
- 山手線の路線図の絵が描ける
- 「駅名」と「乗降客数」をVizに追加
- D2 山手線 駅別乗降客数(カスタムジオコーディング、カスタム形状、生成された緯度・経度)
- schema.ini ファイルの作成
- schema.ini ファイルを、CSVファイルと同じフォルダに保存
- [マップ]-[ジオコーディング]-[カスタムジオコーディングのインポート]メニューからインポート
- schema.ini ファイルの作成
- インポート実行
- 多少時間がかかる
- 完了すると、「地理的役割」に「山手線の駅」が追加される
- 地理的役割「山手線の駅」の配下に、schema.iniで指定した「駅コード」「駅名」が追加される
- 完了すると、「地理的役割」に「山手線の駅」が追加される
- 多少時間がかかる
- カスタム形状(カスタムシェイプ)の例
- 「マイTableauリポジトリ > 形状」フォルダの配下に、(任意の名前で)フォルダを作成し、山手線の画像ファイルを配置
- ディメンションフィールドの[既定のプロパティ]-[形状]の画面で、山手線の画像ファイルを指定
- 「形状の再読み込み」ボタンをクリックすると、先ほど作成したフォルダが認識される
- ディメンションフィールドの[既定のプロパティ]-[形状]の画面で、山手線の画像ファイルを指定
- ディメンションフィールドの[既定のプロパティ]-[形状]を選択し、「形状パレットの選択」の選択肢の中から、先ほどの画像ファイルを指定する
- 完成したViz
最近のアップデート
- 以下の3つ(最近のアップデート)は、時間の都合で割愛となりました。(アップデートについては、口頭でご説明いただきました)
- ハンズオンE 空間データの結合
- ハンズオンF 日本のジオコーディングデータの更新と追加
- ハンズオンG ヒートマップ
(3)事例:Tableau Conference 2018 New Orleansより - 流通・小売・消費財セッションのダイジェスト
- 伊藤忠テクノソリューションズの小塚さん
- Tableau Conference 2018 の流通・小売・消費財セッションの内容を、ダイジェストでご紹介いただいた
- Johnson&Johnson社
- (本ミートアップの1回目も、日本のJohnson&Johnsonの方に発表していただいた)
- 45000ユーザー
- 月次でTableauユーザーイベントを開催
- プリアテンティブ・アトリビュート:視覚属性の効果的な活用
- ベストプラクティス共有
- PepsiCo社
- コミュニティポータル
- ベストプラクティス共有
- パフォーマンスガイドライン
- Cargill社
- 人が重要
- 1時間以内にサポートが得られるコンサルメニュー
- 4時間スロットで、課題のレビュー、プロトタイピング、セルフ分析を教えてコーチングメニュー
- チャットやWiki活用で、縦割り文化打破
小塚さんセッションのまとめ
- Tableauユーザーをひとりぼっちにしない
- バックアップ支援体制
- LOBとITの連携
- Tableau Conference 2019はラスベガスで開催予定!