Tableau 9.2 新機能紹介: Desktop – 郵便番号3桁情報に対応する日本語地域名称マスタを作りました

2015.12.24

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しんやです。

小ネタ且つ、正確には『新機能』ではないのですが、9.2新機能に関するネタでもあるので一応このタイトルで紹介する事にしました。

『3桁郵便番号』の名称マスタが欲しかったので作りました

今回作ったのはTableauが9.2で新しく対応した『郵便番号(3桁)』に関する名称部分のマスタデータです。内容は以下の様な形になります。下記Wikipediaに参考となる情報があったので、スクリプトなどを使い加工・整形して作りました。

yubin3areas.csv

北海道,001,北海道:札幌市北区
北海道,002,北海道:札幌市北区、石狩郡当別町
北海道,003,北海道:札幌市白石区
北海道,004,北海道:札幌市厚別区、清田区
北海道,005,北海道:札幌市南区
北海道,006,北海道:札幌市手稲区
北海道,007,北海道:札幌市東区
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山形,994,山形県:天童市
山形,995,山形県:村山市
山形,996,山形県:新庄市、最上郡大蔵村
山形,997,山形県:鶴岡市、東田川郡三川町
山形,998,山形県:酒田市
山形,999,山形県:山形市、東置賜郡高畠町、鶴岡市、酒田市、東置賜郡川西町、西置賜>郡飯豊町、西置賜郡小国町、南陽市、上山市、西村山郡河北町、東根市、北村山郡大石田
町、尾花沢市、最上郡舟形町、新庄市、最上郡鮭川村、最上郡真室川町、最上郡金山町、
最上郡最上町、最上郡戸沢村、東田川郡庄内町、飽海郡遊佐町
都道府,郵便区,都道府県:担当区域(一部または全域)

従来の形だと、3桁郵便番号と地域のポリゴン情報は所定の設定を行なう事で以下の様に表現出来ます(設定作業については下記エントリをご参照ください)が、その3桁郵便番号がどの地域なのか分かりません。

zipcode-3columns-master_01

そこで、今回作成した情報を連動させて見たいと思います。任意のデータソースで可視化をした後、[データ]→[データソース]を選択。

zipcode-3columns-master_02

上記で作成したファイルを新たに取り込みます。

zipcode-3columns-master_03

この内容のままではまだ意味を成さないので、幾つかの設定作業を行います。まずは項目名の変更。

zipcode-3columns-master_04

次いで、都道府県情報の地理的役割を『州(都道府県に相当)』に設定。

zipcode-3columns-master_05

3桁郵便番号についてはデータ型を『文字列』とします。

zipcode-3columns-master_06

更に3桁郵便番号の地理的役割を『郵便番号』に設定。

zipcode-3columns-master_07

このような内容にした上で、ビューを開きます。

zipcode-3columns-master_08

[データ]→[リレーションシップの編集]メニューを開き、

zipcode-3columns-master_09

既存情報の3桁郵便番号と今回取り込んだ3桁郵便番号の紐付けをカスタムで行います。

zipcode-3columns-master_10

これで情報の連携が出来ました。『対象地域』の情報を表示させるようにすれば、以下の様に3桁郵便番号に該当する地域の名称が表示されました!

zipcode-3columns-master_11

また、これは補足ですが、Tableauの地図オプションで『マップレイヤー』の設定を以下の様に変更する事で3桁郵便番号の情報と区分けの表示も出来るようです。局面に応じて使い分けて見たいところですね。

zipcode-3columns-master_12

まとめ

以上、Tableau9.2における新機能『3桁郵便番号対応』で活用可能な情報のご紹介でした。データ(CSVファイル)については以下にアップロードしていますので御自由にお使いください。

3桁郵便番号名称のマスタデータ(CSV)をダウンロード