[Talend]Talend Open Studio 7.1.1をOpenJDKで動かしてみる

Talend Fall '18(オンプレ版だと7.1)がリリースされたとのことなので、早速インストールをしてみました。また、気になる変更点として「OpenJDKのサポート」もありますので、あわせて試してみます。
2018.11.02

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はじめに

こんにちは。DI部の大高です。

Talend Fall '18(オンプレ版だと7.1)がリリースされたとのことなので、早速インストールをしてみました。また、気になる変更点として「OpenJDKのサポート」もありますので、あわせて試してみます。

大規模データからの迅速な知見獲得を実現できる 「Talend Fall ’18」をリリース

前提条件

今回インストールするTalendのバージョンは「Talend Open Studio for Big Data」の「Version 7.1.1」です。

環境はWindows 10(64bit)で、すでにOracleのJDK8がインストールされている環境となります。

なお、わたしは既にOracle JDKがインストールされている環境に、そのままOpenJDKをインストールしたのですが、このやり方はオススメしません。既存環境でJavaを利用している場合などは、十分に注意して、必要に応じて別途環境を構築してください。

OpenJDK のダウンロードとインストール

OpenJDKには色々なものがありますが、ヘルプページで確認したところZuluのOpenJDKを推奨しているようなので、こちらのダウンロードとインストールをすすめます。

Compatible Java Environments

ダウンロード

では、まずはダウンロードを行います。

ZuluのダウンロードページからWindows版のダウンロードページへ遷移し、64bit版の「8u181」の「Client」の「DOWNLOAD|.MSI」をクリックしてダウンロードします。

インストール

無事にダウンロードされたら、インストーラを起動してインストールを行います。特に選択などもないので、そのまま進めます。

「Next」をクリック

「Next」をクリック

「Install」をクリック

「Finish」をクリック

インストールはこれで完了です。

環境変数の「PATH」には、以下のOpenJDKのbinフォルダへのパスが追加されました。

C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\;

コマンドプロンプトから、下記のコマンドでインストールされたバージョンを確認してみました。

>"C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\java" -version
openjdk version "1.8.0_181"
OpenJDK Runtime Environment (Zulu 8.31.0.1-win64) (build 1.8.0_181-b02)
OpenJDK 64-Bit Server VM (Zulu 8.31.0.1-win64) (build 25.181-b02, mixed mode)

ちゃんとインストールされていますね。

Talend Open Studio のダウンロード

Talendのダウンロードはこちらからとなります。なお、エンタープライズ製品のトライアル版などもダウンロード可能です。

https://jp.talend.com/download/

今回は無償版(Talend Open Studio)をインストールするので、ページ下部のリンクから「ビッグデータ」の「無償ツールのダウンロード」をクリックしてこちらのページに遷移し、「ダウンロード WIN」をクリックします。

ダウンロードが始まるので、ダウンロードが終わったらZIPファイルを解凍します。

Talend Open Studio の設定と起動

私の環境ではOracle JDKと同じ環境にOpenJDKをインストールしたので、標準ではOracle JDKが動きます。

>java -version
java version "1.8.0_181"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_181-b13)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.181-b13, mixed mode)

ですので、Talend Studioの実行ファイルがあるフォルダにある「TOS_BD-win-x86_64.ini」を編集して、明示的にVMを指定します。

-vm
C:\Program Files\Zulu\zulu-8\bin\javaw.exe
-vmargs
-Xms512m
-Xmx1536m
-Dfile.encoding=UTF-8
-Dosgi.requiredJavaVersion=1.8
-XX:+UseG1GC
-XX:+UseStringDeduplication

これで準備ができたので、起動をしてみます。

ライセンスを確認して「承認」をクリック

適宜選択して「完了」します。今回は「新規プロジェクトを作成」しました。

セキュリティの警告が表示された場合には、「アクセスを許可する」で許可します。

無事に起動しました!クイックツアーは一旦「閉じる」で閉じました。

肝心のOpenJDKで起動しているかを確認します。メニューの「ウィンドウ」の「Preference」を開きます。

「Java > Installed JREs」を開くと、ちゃんと「zulu-8」になっていますね。

早速、適当にジョブを作成しようとすると、外部モジュールのダウンロードを促されるので「必須のサードパーティライブラリ」を選択して「Finish」をクリックします。

「全て同意」をクリックしてダウンロードします。

しばらく待つとダウンロードがおわり、これでジョブを作成する準備ができました。あとはいつも通りです。

まとめ

以上、「Talend Open Studio 7.1.1」を「OpenJDK」で動かしてみた。のご紹介でした。

Oracle JDKの有償化に伴い、OpenJDKでの利用をされる場合もあるかと思いますので、どなたかの参考になれば幸いです。

それでは。