[Talend]tMsgBoxを利用してメッセージボックスを表示する

今回はTalendのコンポーネント「tMsgBox」によるメッセージボックスの表示を紹介したいと思います。
2018.11.27

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はじめに

こんにちは。DI部の大高です。

今回はTalendのコンポーネント「tMsgBox」によるメッセージボックスの表示を紹介したいと思います。

前提条件

Talendのバージョンは「Talend Open Studio for Big Data」の「Version 7.1.1」で検証しています。

tMsgBoxについて

「tMsgBox」を利用するとメッセージボックスを表示することができます。

「tMsgBox」コンポーネントのTalend Helpページはこちらです。

tMsgBox

では、具体的に以下で解説していきます。

ジョブの説明

「tMsgBox」でメッセージボックス情報を設定し、「tJava」で結果を標準出力に表示します。

「tMsgBox」コンポーネントの設定

「tMsgBox」コンポーネントには、以下のとおりメッセージボックス情報を設定します。

タイトル

メッセージボックスのタイトルになります。

ボタン

ダイアログボックスのスタイルです。それぞれ以下のようになります。

OK

OK、又はキャンセル

失敗, リトライ、そして無視

Yes、NOとキャンセル

YesとNo

リトライとキャンセル

質問

アイコン

メッセージボックスのアイコンです。それぞれ以下のようになります。

情報アイコン

中止アイコン

質問アイコン

感嘆アイコン

メッセージ / 質問

メッセージボックスに表示するメッセージです。なお、「アイコン」を「質問」にした場合には、コンポーネント設定ウィンドウのラベルが「メッセージ」から「質問」に変わります。

回答のマスク

「アイコン」を「質問」にした場合に表示されます。ここを有効にすると回答を入力するテキストボックスが「*****」のようにマスクされます。

「tJava」コンポーネントの設定

「tJava」コンポーネントには、以下のとおりメッセージボックスの結果を出力するように設定します。

System.out.println(((String)globalMap.get("tMsgBox_1_RESULT")));

実行結果

設定は以上です。実際にこのジョブを実行すると「ボタン」の設定と、クリックしたボタンによって、それぞれ以下のように出力されます。

OK

クリックしたボタン 出力
OK 1

OK、又はキャンセル

クリックしたボタン 出力
OK 0
Cancel 1

失敗, リトライ、そして無視

クリックしたボタン 出力
Abort 0
Retry 1
Ignore 2

Yes、NOとキャンセル

クリックしたボタン 出力
Yes 0
No 1
Cancel 2

YesとNo

クリックしたボタン 出力
Yes 0
No 1

リトライとキャンセル

クリックしたボタン 出力
Retry 0
Cancel 1

質問

クリックしたボタン 出力
OK [入力した文字列]
取消 null

まとめ

以上、「tMsgBox」コンポーネントの紹介でした。

「tMsgBox」コンポーネントはユーザと対話式に処理をしたい場合にうまく利用できるコンポーネントだと思います。

それでは。