[日本語Alexa] インテント履歴のマップリクエストでモデルを強化する(新機能)
1 はじめに
本日、スロットとインテントへのリクエストのマップ機能が、新たに追加されました。
2 New Ways to Enhance Alexa Skill Accuracy and Deliver More Natural Customer Engagements
開発者コンソールでは、インテント履歴というメニューがあり、ここから、ユーザーの発話と、どのような発話が、どのインテントやスロットにマッピングされたか(又は、されなかった)を一覧で確認することができます。
今回の機能追加は、この一覧にACTIONというカラムが増え、ここにあるマップボタンを押すと、その発話を適切なインテントやスロットにマッピングすることができるようになりました。
2 現状把握
(1) 足し算のお勉強
対象としたスキルは、最近公開した、「足し算のお勉強」というスキルです。
このスキルは、非常に簡単なもので、足し算の問題を出題して、それに答えるだけのものです。
なので、インテントも答え(数字)を取得するだけのものしか用意されていません。
(2) インテント履歴
ここで、インテント履歴を確認してみると、1つしかインテントが無いので、全部AnswerIntentに信頼度HIGH入って入ることが確認できます。
殆どは、想定通り数値が入っているのですが、一部、数値以外で、AnswerIntentにヒットしてしまっていることも確認出来ます。
(3) 想定外
履歴に出ている発話で試してみると、ちょっと違和感を感じることが分かると思います。
- 「違うよ」って言っているのに、「残念!」って言われるのは辛い。
- 「次」って言ってるのに、次の問題に行ってくれない。
3 ユーザー体験の向上
ユーザー体験を向上するために、「次」って言われた場合は、出題した問題の回答ではなく、次の別の問題を出題するようにしたいと思います。
(1) インテント追加
まずは、新たにインテントを追加します。
(2) マッピング
続いて、インテント履歴の一覧からマップを選択します。
インテントのプルダウンでは、新しく追加したインテントも含めて選択可能になっています。ここで、AnswerIntentをNextIntentに変更します。
これだけで、インテントのサンプル発話に、「次」が追加されてることが分かります。
後は、実装で、NextIntentを適切に処理するだけです。
4 最後に
今回は、新機能であるマップリクエストを試してみました。
試したのが、非常に簡単なスキルで、このようなものでは、そこまで有効ではないですが、多くのインテントがあって、たくさんのサンプル発話を処理するようなスキルでは、想定外のインテントにヒットしてしまっている発話を、簡単に適切なインテントに向けることができると思います。
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5 参考リンク
Review the Intent History
2 New Ways to Enhance Alexa Skill Accuracy and Deliver More Natural Customer Engagements
Discover How Customers Engage With Your Alexa Skill Using Intent History