【レポート】XRアプリを簡単に開発!Amazon Sumerian によるVR/AR/MRアプリケーションの開発 #AWSSummit

2019.06.27

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こんにちは、菊池です。

本日(6/27)開催されている、AWS Summit Osaka 2019のセッション「Amazon Sumerian によるVR/AR/MRアプリケーションの開発」のレポートです。

なお、本記事は、ライブストリーミングによる聴講のレポートです。

スピーカは、アマゾンウェブサービスジャパン、ソリューションアーキテクトの大井友三さんです。

レポート

アジェンダ

  • Amazon Sumerianのご紹介
  • Amazon Sumerianの活用シーン
  • VR/AR/MRアプリケーション作成の流れ
  • デモ(Sumerian単体/他のサービスとの連携)

対象者

  • Amazon Sumerian を利用すると、どのようなことができるのか知りたい方
  • Amazon Sumerian を利用して、どのようにVR/AR/MRアプリケーションを作っていくのか知りたい方

セッション冒頭、大井さんから参加者への質問がありました。

  • 「Amazon Sumerianを使ったことがある人?」
    • 使ったことある人は0人。
  • 「UnityなどでVR/ARアプリケーションを作ったことある人?」
    • こちらは20人弱の方が手をあげていました。

Amazon Sumerian の位置づけ

  • VR/AR/MRの定義
    • XR:Extended Reality
      • VR:Virtual Reality
      • AR:Augmented Reality
      • MR:Mixed Reality
  • XRアプリを作っていく上での課題
    • 何が必要か?
    • どうやって作るか?
    • 使ってもらえるか?
    • ハードウェアが浸透してない
  • 一般的なXRアプリ開発のプロセス
    • アプリの発案からユーザの手元に届くまでに多くのステップを踏む
    • マルチプラットフォームだと、さらに必要なプロセスが増える
  • Amazon Sumerianによる開発プロセスの簡素化
    • 他のAWSサービスと同様、アイディアをいち早く形にしてユーザに届けるためのサービス
  • Amazon Sumerianの特徴
    • Webブラウザベースの開発環境
    • Sumerian Host
    • マルチプラットフォームの利用者環境
    • AWSサービスとの連携
  • Webブラウザベースの開発環境
    • 通常のXRコンテンツの作成では専用ソフトウェアやグラフィックスカードが必要
    • Amazon SumerianではPC/Macと汎用ブラウザで可能
  • マルチプラットフォームの利用者環境
    • モバイル/デスクトップ向けブラウザ
    • 各種VRヘッドセット
    • 各種ARプラットフォーム
  • Sumerian Host
    • セリフに合わせて口を動かしたりジェスチャーを行うキャラクター
    • Amazon Polly/Amazon Lexを用いて音声でのチャットボットにも応用可能
  • AWSサービスとの連携
    • あらかじめ組み込まれているSDKを使って各種AWSサービスのAPIを利用可能
    • AWS IoT、Cognitoなど
  • XRのユースケース
    • ブランドエンゲージメント
    • デジタルサイネージ
    • データの可視化
    • シミュレーション
    • バーチャルツアー
    • カスタマーサービス
    • バーチャルショーケース
    • 教育

Amazon Sumerianの活用シーン

  • AR Navigation System:NECソリューションイノベータ様
  • バーチャル介護士による服薬、運動、バイタルチェックの支援
  • VRでの株式情報などの提供
  • 仮想コクピットを用いたトレーニングやシミュレーション
  • 気象情報の可視化

XRアプリケーション作成の流れ

  • Sumerianでよく出てくる用語
    • シーン:Sumerianで作成されたXRコンテンツ
    • エンティティ:シーン内で実際に使用されている3D/2Dオブジェクト
    • アセット:
      • シーンで利用できる3D/2Dオブジェクト
      • あらかじめ用意されているアセットもある
      • CADのデータを読み込んで利用することも可能

ここからは、動画で実際のSumerianでのアプリケーション作成のデモがありました。

  • Sumerianの基本操作
    • シーンの作成から公開
    • 空のシーンを作成 -> エンティティの配置 -> 公開
  • XRアプリケーションの作成例
    • 仮想的なドローンをキーボードで操作してみる
    • エンティティの配置 -> 「ステートマシン」という機能で状態の変化を与える -> エンティティとステートマシンを紐付け
  • デモ
    • Sumerian単体:危険体験(足場からの落下)
    • 他のAWSサービス連携:デジタルツイン
  • チュートリアルの活用

Sumerian単体のデモとして、用意された足場の上をマネキンを動かし、足場からの落下をシミュレートしていました。チュートリアルから作成することで、非常に簡単に作成できる印象です。

また、デジタルツインとして、ジャイロセンサーを取り付けたRaspberry Piを動かすことで、画面上のドローンが同じように動作していました。こちらは、AWS IoTとKinesis Data Streamを連携させることで実現されていました。

リソース

セッションのまとめ

  • Sumerianを利用することで、簡単にAR/VRコンテンツを作成して配信できる
  • あらかじめ組み込まれているSDKを使うことで、他のAWSサービスと連携できる
  • チュートリアルを活用することで、効率的に学習や開発ができる
  • 本セッションがきっかけで「ちょっとSumerianで面白いもの作ってみよう」となれば幸いです

まとめ

Amazon Sumerianの紹介セッションでした。使ったことないサービスでしたが、40分のセッションでどんなことができるのが、ざっくりと理解きました。チュートリアルも試してみようと思います。