【レポート】中国リージョンを使うにはどうしたらいい?AWS中国の最新情報とベストプラクティス #AWSSummit
こんにちは、菊池です。
本日は幕張メッセで行われているAWS Summit Tokyoの初日です。本記事では、Expo内のAWSブースで行われていたミニセッション、「AWS中国の最新情報とベストプラクティス」についてレポートします。
スピーカーは、Amazon Web ServicesのManager, Solutions Architect、何鵬さんです。
レポート
アジェンダ
- 中国リージョンについて最新情報
- 技術面のベストプラクティス
- お客様一覧
中国リージョンについて最新情報
- リージョンとアベイラビリティゾーン(AZ)
- 2つのリージョンでサービスを提供
- 北京リージョン:2AZ、寧夏リージョン:3AZ
- インフラの冗長性と高可用性はAWSグローバル標準に従う
- サービスのSLAは他のリージョンと同じ
- Tier1キャリアでも一般的なISPでも接続が可能
- AWS中国のビジネスモデル
- AWS + NWCD(寧夏)または SINNET(北京)により運営される
- サービス一覧
- 他のリージョンと同じGUI
- 全てのコアサービス(コンピューティング、ストレージ、ネットワークなど)は使用可能
- グローバルから中国までの移行は簡単
- 新サービスも続々リリース(2018/2019に登場した新サービスを紹介)
- Snowball
- DMS
- SF
- Aurora
- R5/C5インスタンス
- P3インスタンス
- Deep Learning AMI
- Polly
- CloudFront
- Elemental Media Convert
- KMS など
- AWS中国アカウント
- アカウントはグローバルリージョンと分離される
- 申請要件
- 中国にある企業の営業許可証
- 有効な会社メール
- 中国における連絡先
- 個人での利用は不可
- ICPについて
- パブリックウェブサイトをホストする際にIPC番号が必要
- AWS中国のパートナーによりプロセスを加速させる
- ICPの申請に必要なもの
- EIP/ELBの固定IPを取得
- トップレベルドメインの情報
- 営業許可証と連絡先
- SINNET(北京)またはNWCD(寧夏)がMIITに申請を代行
- 20日間のリードタイムが必要なことに注意
- AWS Gateway to China
- 1stopのウエブサイト
- 中国リージョンに関するFAQ、申請手順などの情報が提供される
- 将来的には技術情報も提供される予定
技術面のベストプラクティス
- ルートユーザーがない(ルートユーザーという概念がない)
- 全てIAMユーザー
- ARNが
aws
の代わりにaws-cn
になる(例:arn:aws-cn:iam:xxxxxxxxx
)
- ビルディングブロックの用意
- AMIの準備
- AMIコピーはできない
- VMImportは可能
- グローバルリージョンからの以降はddコマンドを使用してEBSをコピーする
- Workstation on Management
- サーバ管理:SSH/RDP用のWorkstationを用意する
- 安定的な最適化されたインターネットプロキシを用意
- 開発者向けリソースと環境
- グローバルリソースへのアクセスに最適化されたインターネットを利用(GitHubなど)
- ローカル代替案を検討する
- ツール
- CLI/SDKは同じものが使える
- リージョンコード
- 北京:
cn-north-1
- 寧夏:
cn-northwest-1
- 北京:
- エンドポイントは違う
.cn
サフィックス
- Sigv4しかサポートしない
- 中国で使えるグローバルパートナーのソリューション
- F5
- NetApp
- Tableo
- SAP など多数
AWS中国のユーザー
- 多くの企業で利用されている
- インターネット企業
- エンタープライズ
- 公共
最後に
中国リージョンの利用方法や独特な部分について紹介されていました。なんとなく、敷居が高いイメージがある中国リージョンの利用ですが、ないにが必要なのかが整理できたと思います。
なお、実際に北京リージョンを使ったレポートは以下を参照ください。