[AWS Black Belt Online Seminar] Amazon Pinpoint レポート

2017.04.27

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こんにちは、菊池です。

2017年4月26日(水)のAWS Black Belt Online Seminarを受講しましたので、レポートします。

今回のテーマは昨年のre:invent2016で発表された新サービス、Amazon Pinpoint です。講師はAWSJソリューションアーキテクトの清水崇之さん(モバイルが得意なフレンズ/AWS芸人)でした。

発表スライドは以下です。

レポート

モバイルユーザのエンゲージメント

  • 今日のモバイルユーザのエンゲージメント
    • 属性によるセグメンテーション
    • 適切なセグメントに適切なキャンペーンを
    • ユーザ獲得コストは安くない
      • $2.74/ユーザのコストがかかっているという調査結果も
      • しかも増加傾向
    • キャンペーンの結果を次回に活かす
  • エンゲージメントの課題
    • インハウスやSaaSでは
      • スケールできない
      • 信頼性がない
      • 柔軟性がない
      • コストがかかる
  • Amazon Pinpoint では
    • ユーザーの行動を分析しキャンペーンのパフォーマンスを改善
    • 利用状況・デバイス・カスタム属性に応じてセグメンテーションを定義
    • キャンペーンのためのカスタムプッシュ通知でメッセージを作成
  • エンゲージメントのための機能/サイクルをまるっと提供
    • ユーザの行動分析 -> セグメントとターゲット -> メッセージとエンゲージ-> 改善点の評価-> …
    • データを用いたエンゲージメントが増加

Amazon Pinpointの機能

  • ターゲットされたモバイルプッシュ通知と高速配信
  • スケジュールされたキャンペーンや繰り返しのキャンペーン
  • キャンペーンとアプリケーション分析
  • A/Bテストとホールドアウトテスト
  • Quietタイムとメッセージ制限
  • リッチな通知:スタンダード通知とサイレント通知
  • カスタムイベントとカスタム属性
  • カスタム分析のためのS3自動エクスポート
  • セグメント分析とファネル分析

※ メッセージ送信をキャンペーンという

  • デベロッパーにとって
    • ターゲティングの自動化
    • カスタム属性でアプリ計測
    • サイレントプッシュとデータ通知
    • フルAPIとCLIサポート
  • マーケッターにとっても
    • リッチなコンソール体験
    • リッチなメディア通知の作成
    • 動的なユーザーセグメンテーション
    • A/Bテストとホールドアウトテスト
  • Pinpointはデベロッパーにもマーケッターにも大きな価値を提供
  • セグメントの例
    • Usage attributes:どの程度アプリを利用されているか
    • Device attributes:デバイス種類/モデル、国、バージョンなど
    • Custom attributes:独自に設定。好きなシーズン、興味あるNewsトピック、ゲームのクリアレベルなど(40のcustom attributesをサポート)
      • All users
      • Used app in last 30 days
      • Last 30 days and in US
      • Last 30days, in US, like winter
  • ターゲットされたモバイル通知
    • プロモーション
    • ユーザーヒント
    • ニュースアップデート
    • スポーツスコア
    • リテンションメッセージ
    • 友達申請
  • キャンペーン結果の集計
    • アプリ分析とキャンペーン分析を利用してユーザー行動を把握できる
    • 1500のカスタムイベントをサポートしておりパーソナライズした情報を計測
    • デモグラフィックスとファネル分析を利用して、ユーザーセグメントとドロップオフポイントを調査

Demo

実際の操作を交えてのデモがありました。

Analytics

  • エンゲージメントの状況をダッシュボードで確認
    • アクティブユーザー
    • 新規ユーザー
    • ヒートマップ
    • カスタムアトリビュート
      • サブスクリプション(課金ユーザー)

Segment

  • 収集した情報から作成
  • S3からインポート(JSON/CSV)

キャンペーン

  • A/Bテスト(効果の違いをみる)
  • スケジュール設定
  • セグメント選択
  • ホールドアウトテスト(一部のユーザーに実施して効果をみる)
  • タイトル/本文入力
  • アクション:メッセージクリック時の動作設定
  • Advanced:サイレントプッシュなど

Analyticsで集計・確認のサイクルを回す

Manage

  • Pinpointの設定
  • 1つのキャンペーンの最大数
  • S3エクスポート
  • クレデンシャル設定

拡張性・信頼性

  • 1分間に100万通のメッセージを配信
  • 1,500カスタムイベント、40カスタム属性
  • 4分間で100万件のプロファイルをインポート

価格

  • 3つの課金
    • $1/100万メッセージ送信
    • $1/100万イベント受信
    • $0.0012/1月ごとのターゲッティッドユーザ(MTA)
      • 1ヶ月に少なくとも1回のメッセージを送ったユニークユーザー
  • 無料枠
    • 100万メッセージ
    • 1億イベント
    • 5,000MTA

低価格、無用枠で十分にお試し可能

まとめ

  • ユーザーの行動を分析しキャンペーンのパフォーマンスを改善
  • 利用状況・デバイス・カスタム属性に応じてセグメンテーションを定義
  • キャンペーンのためのカスタムプッシュ通知でメッセージを作成

モバイルアプリのエンゲージを低価格でまるっとお任せ

今後のオンラインセミナー

来月も AWS for Game Developerなど興味深いテーマで開催されます。

最後に

以上です。

今回は昨年末のre:inventで発表されたAmazon Pinpointでした。モバイルアプリのエンゲージメントに必要な機能がまるっと詰まっているサービスということがよくわかりました。サービスをうまく使うことで、マーケティングの向上やサービス開発に注力できるようにしていきたいですね。