Amazon Lex で発話認識向上のトレーニング

2018.06.05

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渡辺です。

Amazon Lexでは、インテントに登録したサンプル発話を元にユーザの発言を認識します。 この時、AI(機械学習)により、サンプル発話に近い発言も認識されます。 しかし、AIによる認識精度を上げるためには、サンプル発話を充分に登録すること、認識されなかった発話の登録が不可欠です。 認識されなかった発話の登録のような作業は「トレーニング」と呼ばれます。

Lexでのトレーニング

現在のLexでは、 認識できなかった発話をインテントのサンプル発話に登録 することで、トレーニングを行います。 これから、サンプルのOrderFlowersボットを利用して、サンプル発話の追加手順を解説します。

認識できない発言を入力する

OrderFlowersボットを作成したならば、「Test Bot」のチャット欄より「Please order flowers」と入力します。 この発話(言い回し)は、サンプル発話に登録されていないため、Lexで適切なインテントとして認識されません。

同様に認識されない発話を幾つか入力しましょう。

  • Order flowers
  • Get me flowers
  • Get me some flowers

これらの言い回しもボットで認識させましょう。

認識できなかった発言を確認する

Lexのコンソールから、Lexで認識できなかった発言の一覧を確認できます。 MonitoringタブのTables/Utterancesを開き、Missedボタンをクリックしてください。

認識されなかった発言の一覧と回数が確認出来ます。 なお、 この集計は1日1回であるため、反映まで最大24時間が必要 です。

適切なインテントに追加する

認識できなかった発言で、認識させたいインテントがあるならば、チェックボックスをオンにします。 続けて、「Add Utterances to Intent」をクリックし、追加するインテント(OrderFlowers)を選択します。

Editorのインテント(OrderFlowers)を確認すると、サンプル発話が追加されていることが確認出来ました。

なお、サンプル発話の追加を反映するために、ビルドすることを忘れないでください。

まとめ

AI(機械学習)は、完璧ではありません。 認識率を向上させるには、トレーニングが必要不可欠です。 認識できないフレーズを拾い上げ、うまく登録することでよりAIを有効に使いこなしましょう。