Amazon EBS スナップショット作成完了をCloudWatch Eventsで通知する

2016.11.15

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ども、大瀧です。
本日CloudWatchのアップデートがあり、CloudWatch Eventsの対象イベントにEBSスナップショットが追加されました。

EBSスナップショットはEBS標準のバックアップ機能として手軽に利用でき、EC2のデータ保護の手段として様々な運用ケースで活用されます。また、スナップショットのリージョン間コピーなど、一度作成したスナップショットからさらに他の処理を続ける複雑なオペレーションも案件によっては求められるようになってきました。その一方でスナップショットの作成は、AWS側でデータコピーが伴うことからある程度時間のかかる処理であり、作成の完了を待つためにAPIをポーリングするような実行側での作り込みが必要でした。今回のアップデートによりCloudWatch Eventsによる完了の検知と様々なアクションによる通知が可能になり、作り込みをせずシンプルに実装できるようになりました。

以下のように、イベントの一覧から[Amazon EBS Snapshot]、[Result]の項目から「succeeded」を選択することで作成完了イベントを捕捉することができます。

cwevents-snapshot01

アクションの例として、以下が考えられます。

  • スナップショットのリージョン間コピーをLambdaで実装するならば、アクションとしてLambda関数をキックする
  • 他のWebシステムと連携させる場合はAmazon SNSのHTTP/HTTPSサブスクライバでPOSTリクエストを送出
  • スナップショット作成が成功した証跡を残すだけであれば、Amazon SNSのメール通知

とてもマニアックなアップデートですが、かゆいところに手が届く、良いアップデートなのではないでしょうか。EC2の運用をよりラクに、新しい機能を積極的に活用していきましょう!