AWSのSLA対象サービスが大量増加(15サービス)したので一覧にまとめました! 更に増えて16になりました。

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大栗です。

一昨日や今日でEFSAPI GatewayでSLAが設定されたので、もう一度SLAの内容を確認していたら大量のサービスでSLAが設定されたことが分かったのでご紹介します。本エントリでは概要を説明しているので、SLAの詳細を確認する場合はSLAの原文(英語版)を確認してください。

2019年1月10日にAmazon DocumentDBが発表されたため追加しました

AWS Service Level Agreements

AWSにおけるSLAとは

AWSのサービスレベルアグリーメントは基本的に、定義された可用性以上で使用できるようにするため商業的に合理的な努力をAWSがするものです。サービスレベルを"Assurance"(保証)ではなく"Agreement"(合意)するものです。

またSLAの対象となるためには基本的にユーザがAWSのベストプラクティスに従っている必要がありますので、対象システムの構成を確認しましょう。

SLAが新規に設定されたサービス

以下の15サービスが新規にSLAが設定されたサービスとなります。一気にSLAが設定されました。

  • Amazon API Gateway
  • Amazon DMS
  • AWS Direct Connect
  • Amazon EFS
  • Amazon DocumentDB <- New!
  • Amazon ELB
  • Amazon ElastiCache
  • Amazon EMR
  • AWS IoT Greengrass
  • AWS IoT Core
  • AWS IoT Device Management
  • Amazon Kinesis Data Streams
  • Amazon Kinesis Data Firehose
  • Amazon Kinesis Video Streams
  • Amazon SageMaker
  • Amazon Storage Gateway

最近SLAが更新されたサービス

以下のサービスは最新内容が更新されています。

  • Amazon Route 53: 最終更新日 2018年11月21日
  • Amazon S3: 最終更新日 2018年12月31日

Amazon Route 53の更新内容

直前の2016年12月1日版からの変更は、例外事由へのRoute 53 Resolver追加です。

なお、日本語版SLAは2版前(2015年5月15日)の内容となっていますのでご注意下さい。日本語版(2015年5月15日版)との違いは、DoS攻撃(日本語版には「サービス拒否」と記載されています)が例外事由から外れていることです。これはAWS Shieldの発表に合わせての事と思われます。

Amazon S3の更新内容

直前の2018年4月4日版からの変更は、S3 Glacierの記載が増えた(Glacierに可用性SLAの設定はありません)ことです。

なお、S3の日本語版SLAは英語版の履歴には記載がない更新日付(2015年9月16日)となっており、過去の内容ですがいつ時点の内容か分からないものとなっていますのでご注意下さい。履歴から削られてしまっているようです。日本語版(2015年9月16日)との違いは、S3 1 ゾーン – 低頻度アクセスの記載が増えていることです。

SLAの内容一覧

SLAの概要について、以下に一覧にしました。SLA対象が特定機能だったり、例外があったりしますので注意しましょう。

No SLA 対象サービス/機能 最終更新日 可用性SLA 備考
1 Amazon API Gateway Service Level Agreement API Gateway 2019年1月2日 99.95%
2 Amazon CloudFront Service Level Agreement CloudFront 2013年6月1日 99.9%
3 Amazon Database Migration Service Level Agreement DMS 2019年1月2日 99.9%
4 AWS Direct Connect Service Level Agreement Direct Connect (専用接続のみ) 2019年1月3日 99.9% または 99.99% 構成(2重化や4重化)によりSLAが変わる。エンタープライズサポートが必須。99.99%の場合はAWSのSAのWell-Architectedレビューなどが必要。
5 Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) Service Level Agreement DocumentDB 2019年1月9日 99.9% マルチAZが前提。
6 Amazon DynamoDB Service Level Agreement DynamoDB (Global Tablesを含む) 2018年6月19日 99.99% または 99.999% 1リージョンの場合は99.99%、Global Tablesで別リージョンにアクセスを振り替える場合は99.999%。
7 Amazon Compute Service Level Agreement EC2, EBS, ECS, Fargate 2018年2月12日 99.99%
8 Amazon EFS Service Level Agreement EFS 2019年1月2日 99.9%
9 Amazon Elastic Load Balancing Service Level Agreement ALB, NLB, CLB 2019年1月2日 99.99%
10 Amazon ElastiCache Service Level Agreement ElastiCache for Redis 2019年1月2日 99.9% T2などのバーストインスタンスは対象外。
11 Amazon EMR Service Level Agreement EMR 2019年1月2日 99.9%
12 AWS IoT Greengrass Service Level Agreement AWS IoT Greengrass 2019年1月2日 99.9%
13 AWS IoT Core Service Level Agreement AWS IoT Core 2019年1月2日 99.9%
14 AWS IoT Device Management Service Level Agreement AWS IoT Device Management 2019年1月2日 99.9%
15 Amazon Kinesis Data Streams Service Level Agreement Kinesis Data Streams 2019年1月2日 99.9%
16 Amazon Kinesis Data Firehose Service Level Agreement Kinesis Data Firehose 2019年1月2日 99.9%
17 Amazon Kinesis Video Streams Service Level Agreement Kinesis Video Streams 2019年1月2日 99.9%
18 AWS Lambda Service Level Agreement Lambda 2018年10月9日 99.95%
19 Amazon RDS Service Level Agreement RDS for MySQL, RDS for MariaDB, RDS for Oracle, RDS for PostgreSQL 2016年3月25日 99.95% マルチAZが前提。
20 Amazon Route 53 Service Level Agreement Route 53 (プライベートDNSを含む) 2018年11月21日 100%
21 Amazon S3 Service Level Agreement S3 標準, S3 Intelligent-Tiering, S3 標準 – 低頻度アクセス, S3 1 ゾーン – 低頻度アクセス 2018年12月31日 99.0% または 99.9% Glacierは対象外。
22 Amazon SageMaker Service Level Agreement SageMaker (オンライン推論、バッチ変換) 2019年1月2日 99.9% または 99.95% オンライン推論は99.95%、バッチ変換は99.9%。
23 AWS Shield Advanced Service Level Agreement CloudFront, Route 53(コスト保護機能とは別) 2016年12月1日 CloudFrontとRoute 53のSLAに準ずる DoS攻撃の対応結果が対象となる。
24 Amazon Storage Gateway Service Level Agreement Storage Gateway 2019年1月2日 99.9%

さいごに

今までAWSはSLAが設定されているサービスは少なかったのですが、大量にSLAを設定してきました。今後のエンタープライズ分野への利用拡大を見込んでいそうです。あとはSNSやSQSといったよく使用されるサービスにもSLAが設定されるとサービス全体のSLA等が出しやすくなると思うので、今後を期待します。