[レポート]「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」に参加してきました〜XD+Photoshop+Illustratorで、過去資産を活かした新ワークフローを目指す!〜

2018年6月9日(土)に札幌で「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」が開催されました。こちらのブログでは、「XD+Photoshop+Illustratorで、過去資産を活かした新ワークフローを目指す!」についてレポートします。
2018.06.14

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2018年6月9日(土)に札幌で「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」が開催されました。
デザインやIllustratorのセッションがあるのでどうですか?とお声がけいただき、初めてセッションを聴講しに行ってきました。

MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018

こちらのブログでは、「XD+Photoshop+Illustratorで、過去資産を活かした新ワークフローを目指す!」についてレポートします。

セッション概要

WebサイトやアプリのUI設計ではPhotoshop、IllustratorやSketchを利用しているものの、軽くて早い操作感が魅力のXDもちょっと試してみたい…。とはいえ、過去のデザインデータ資産を活かせないと、色々つらい…。と、お考えの皆さまへ。
AdobeコミュニティエバンジェリストのWebデザイナー・黒野明子と一緒に、XDへのデータ移行方法や他アプリとの連携方法を学んでみませんか?
過去データをXDに取り込む時の注意点や、XDならではのプロトタイプ作成機能についても、短時間で要点を押さえてご紹介していきます。

セッションレポート

登壇者プロフィール

フリーランスWebデザイナー 黒野明子 氏
小売店や小企業のWebサイト構築と運用、小・中規模のWebサイトのUI設計やグラフィック制作などをおこなっている。また、Illustrator・Photoshop・XD関連の講師としてもワークショップを開いている。

アプリごとに得意分野が違う

XD

  • 速い、軽い
  • 覚えやすい
  • プロトタイプ

Photoshop

  • 写真編集
  • 画像書き出しが便利
  • 過去一番人気

Illustrator

  • 繊細なベクター制作
  • SVGが得意
  • Web向け機能が改善された

Adobe製品の魅力のひとつは、アプリ間のデータ連携ができることで、
既にあるデザインデータを利用してクオリティ&効率がUPすること

psdをXdで開いて操作する

psd⇒Xdでできること

アートボード
  • 複数アートボードに対応
  • アートボード名を引き継ぐ
  • グループの階層構造を引き継ぐ
  • グループ名を引き継ぐ
シェイプレイヤー
  • 再編集可能な角丸を引き継ぐ
スマートオブジェクト
  • すべてラスタライズされる
テキスト
  • フォントを引き継ぐ
  • ポイントテキスト/エリア内テキストを引き継ぐ
グラデーション(塗り)
  • 基本的にサポートの模様(多色使いに難あり?)
  • 線の位置を引き継ぐ
  • 単色の指定は引き継ぐ(パターンとグラデはNG)
レイヤー効果(写真)
  • 効果ごとにラスタライズされる
  • シェイプレイヤー×べペル/光彩に難あり

Ps⇒Xdで気をつけること

データ形式が変わる
  • .psdのままではなく.xdにして複製される
最初の読込時間
  • かなり改善されたけど、まだちょっと時間がかかる

AiをXdで開きたい

現時点ではできません…
しかし、AiのデータをXdにコピペすることはできます。

Ai⇒Xdのコピペで崩れる代表的パターン

テキスト
  • フォントが変わる
  • エリア内テキストが分割される
  • 線の位置が内側/外側だと崩れる
ライブコーナー
  • ただのパスになる

Ai⇒Xdへの素材移行アイディア(2018年6月時点)

アイコンやイラスト
  • Creative Cloud Libraries経由
色や文字スタイル
  • Creative Cloud Libraries経由
テキスト内容
  • .aiからテキストを書き出し、.xdに読み込む
角丸や線
  • XDで描き直すのが早そう

モバイルアプリからXDに素材を持ち込む

Adobe Comp CCでできること

モバイル端末でカンプ
  • タブレットやスマホでジェスチャーする
.psdでデータ書き出し
  • 描いたカンプは.psdで書き出し可能

Adobe Capture CCでできること

写真からベクター作成
  • 写真から即座にベクターデータに変換し、CCライブラリからXDに取り込み

感想

今回のイベントで、私が聴いていて一番おもしろかったセッションでした。セッションの中ではデモも多く、実際にXDを開いて操作方法を見ることができ大変勉強になりました。またモバイルアプリ連携についても知ることができ、使ってみたいと感じました。今後AiをXdで開けるようになると、さらに人気が出るのではないでしょうか。