学校では教えてくれなかったブログを書くときの手順 〜その1. 大枠から入って、徐々に詳細にする〜
はじめに
こんぬづは、実家の大掃除で空調の掃除をしたら、流れる風の音が変わって大満足の田中です。
今年もいっぱいブログを書きました。あと数本で、昨年に引き続き年間100本に到達しそうです。
これまでブログの書き方や意識していることについてまとめた記事は何本か書いてきましたが、ブログを書くときの手順についてまとめたものはなかったので、今回まとめてみようと思いました。全3回のシリーズを予定しています。
タイトルに「学校では教えてくれなかった」と書きました。ブログの書き方は教えてくれなかったかもしれませんが、文章の書き方は国語の授業で習ったと思います。でも集中的に教わるのではなく、どこかで聞いたことのあるような書き方を、点でしか教わらなかったために共感できなかった記憶があります。そんな授業の中で強制的に書かされる文章は楽しくないし、私も義務教育の途中では書かず、書くようになったのはここ数年です。
年をとるごとになにかに物申したくなったり、自分が経験したことを他者に伝えたくなったりする気持ちが強くなってきました。きっと私以外にもそんな人は少なくないのではないかと思います。 書きたいことはあるけれど、書くことに慣れていなかったり、ハードルを感じてしまって諦めるのはとてももったいないです。
継続的に書き続けるには慣れが大きな要素です。慣れるまでが苦痛で諦めてしまう人が多いと思ったので、今回は 「慣れた」状態にもっていくための最短の方法 を、私が実践しているブログ書きの手順から紹介します。
対象読者
- ブログを書く/これから書こうとしている人
- 人に伝えるための文章を書く/これから書こうとしている人
- 発表用のスライドを作る/これから作ろうとしている人
ブログをベースに話をしますが、文章を書く/発表用のスライドをまとめるなどの作業もブログ書きと共通する部分が多く、自分の考えを他者に伝えるという点で近しいので、対象読者に含めます。ブログ以外も手順は変わりません。
私はITエンジニア向けの話を書くことが多いですが、今回の記事はその限りではありません。
それでは本題に入っていきます。
大枠から入って、徐々に詳細にする
これは書き進め、まとめていく手順の話です。私は基本的に以下の4行程でブログを書いています。
- 伝えたいことを考える
- 章構成を考える
- 章の中身を箇条書きする
- 箇条書きの文章化
この順番で書くことによって、記事の方向性を徐々に定めていきます。一番大枠の伝えたいことを考えることから始め、それを伝えるための道筋として章構成を考える。その章で伝えたいことを最初から文章として書くのではなく、箇条書きして前後の章とのつながりが自然になるようにします。徐々に固めていった章構成と、箇条書きした内容で伝えたいこと=結論に至ることができると判断できたら、それを文章化します。
なぜこの手順で記事を書くかといえば、全体の流れのチェックを各行程で行うことが重要だからです。もしも先の行程で、それより前の行程で考えたことを修正しないと、伝えたい結論に至れないとわかった場合、修正コストが大きくなってしまいます。最初から凝った文章で書こうとすると、筋が通らない文章になったり、しまいには異なった結論や反対の結論になって迷子になることもあります。大枠から入って徐々に細かくしていくのは、考えていた話の筋が通っていなかった場合の、リスクを回避するためです。
- 伝えるたいこと=結論が間違えていたら伝わらない
- 結論に至るための道筋=章構成が間違えていたら結論に至れない
- 次の章につなぐための内容=箇条書きが間違えていたら次の章につなげない
ブログを書くのに手間取ってしまうのはこの手戻りが原因の場合が多いです。この無駄を省くことができれば、自然と書くのが早くなります。行程をまとめると以下の図になります。
確認の手順として、 それぞれの行程で確認をすることで、修正コストを最小限におさえて、書き直しや考え直しがしやすくなります。 最小限の単位で何度も見直すことができる、確認したいところを絞ってチェックできるというメリットがあります。
書こうと思ったときに、なかなかまとまらず、難産が続くとどんどんモチベーションが下がっていきます。ブログの書き方がわからないという方は、騙されたと思って、ぜひこの手順でブログを書いてみてください!
まとめ
- 大枠から入って、徐々に詳細にする
- 書き方/確認の手順を理解すると、修正コストを最小限に抑えることができる
- 手戻りがなくなると早く書くことができるようになり、モチベーションも維持できる
- やり方が決まると、模索しながら書くより余計なことを考えなくて済むので、ブログ書きに慣れることができる
と、これを念頭に置いた上で、書いていく段階になるとテンションの高まり具合で手順が前後したりもします。気に入ったフレーズが思いつけば先に文章から書きますし、キャッチーなタイトルが思いつけばあとから文章の内容をタイトルに合わせたりもします。これはある程度慣れて文章の見通しが立つようになってからやることかもしれないですが、そういった思いつきに合わせられるようになると、もっとブログを楽しく書くことができるようになります!
次回は各工程についてより詳しく紹介していきます。
関連・参考
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