[レポート]「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」に参加してきました〜むずかしくないデザインの話〜

2018年6月9日(土)に札幌で開催された「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」のセッション「むずかしくないデザインの話」についてレポートします。
2018.06.15

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2018年6月9日(土)に札幌で開催された「MTDDC MEETUP HOKKAIDO 2018」のセッション「むずかしくないデザインの話」についてレポートします。

セッション概要

概要

デザイナーと聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?Webデザイン、グラフィックデザイン、UIデザイン、UXデザイン、「デザイン」と名のつく領域は広がるばかりです。
デザイナーは言葉少なく付き合いにくい?では、デザイナーは一体何を考えてデザインしているのでしょうか?
Webデザイン、DTPデザインが中心のフリーランスデザイナーの仕事のお話、また、デザインへの理解を深めてほしい思いから発信している「#デザイナーの秘密道具」についてもお話します。

スピーカー

Webデザイナー&イラストレーター 角田綾佳 氏
1981年大阪生まれ。Webデザイナーとして制作会社でのアルバイトや社員を経て、2006年からフリーランスとして活動。最近ではDTPデザイン・イラストレーションも手がける。女性向けデザインやLPデザインなどを得意としている。
2011年生まれの男児を子育て中、「デザイナーのイラストノート」というブログでは、デザインの考えや日々の気づきを発信。

セッションレポート

デザイナーの定義

  • デザイナーとは、設計士である
  • 目的>手段(制作)>結果 の流れであり、デザイナーは「手段」に当たる

デザインの秘密道具(制作に役立つ秘密道具)

ですます包丁

です、ますで切れている部分はポイントが多い。
⇒箇条書きで書く。

監督メガホン

1つの商品について、視点がたくさんある。
希少性、価格、品質、外見、話題性、製品のストーリーなど。

憧れフレーム、投影ミラー

詳細度が高いと、この人になりたいと思う。(モデルに憧れ)
詳細度が低いと、これなら似合いそうと思う。(自分を投影)
商品によって、憧れ型にするか、投影型にするかを決める。

心と物理の距離のものさし

ユーザーがどの視点にいるのか。
どんな人が利用する?どこから利用する?
例)MEO対策(Google Map)

オーディエンス

商品のユーザー層を知りたい。
例)Instagramで検索してみる、商品の売り場を見てみる。
⇒商品を取り巻く環境について調査をする。

陥りがちなデザインの罠

くもりメガネをかける

クライアントから様々な情報を聞くと、その商品をわかった気になってしまう。
⇒本当にユーザーに情報が伝わるのか、まっさらな気持ちで見るようにする。

デザインに詰まったら

デザインの仕上がりを決める情報量。
⇒ストーリーと背景を自分で勝手に想像して作ってしまう。

ビジュアルデザインの落とし穴

ビジュアルデザインは足し算じゃない。
まずは、色・写真・配置・テキスト(テンションが違う)・コピーを整える。
足し算は少しで十分。

なにかがイケていないとき
⇒引き算か足し算か、そもそもの選択か、なにがミスマッチなのか?
イケてるサイトのパーツを差し替えてみるのも手。

Webデザインはむずかしい

デザインのセオリーの多くは、サイズがFIXしていることが前提。
デバイスのサイズが1つではない。どれが全体のサイズなのか?

「デザインのコンポーネント化」:デザイナーが作らない「デザイン」
例)メディアやサービスの場合
デザイナーが見た目を作れる部分が少ない。
⇒コンテンツで印象が大きく変わる(投稿された写真によって変わってしまう)
人は場に応じて「ふるまい」を決める。
デザインをデザイナーだけのものにしない。

最後に

デザイナーと「つくること」

ツールが変わっても、作る楽しさは失われないし、デザインの本質は変わらない。

「自分にしかできない」強みと弱み

「自分にしかできない」は仕事だけではない。
感覚にしない、理論化、言語化できるのは強い。
「作る」を上手に手放す時期は大事である。

「作ること」は大事

デザイナーには成長のフェーズがある。 「作ること」以外に上達方法はない。

感想

ここではご紹介できませんが、実例を交えて教えていただいたのでとてもわかりやすかったです。また、なにかを作るとき、見やすくわかりやすいようにというのは意識しますが、作るものの情報を得てわかったような気になり、「お客様側からの視点」を今まで意識していなかったのではないかと感じました。秘密道具を活用していきたいと思います。
スライドが見やすい上にとても可愛らしく、さすがデザイナー!と斜め上の感動をしました。