[レポート]Mackerel Drink Up #9 Tokyo行ってきました!

2019.10.24

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はじめに

こんにちは!AWS事業本部の島川です。

10/23(水)に開催されたMackerel Drink Up #9 Tokyoに行ってきました。

主催、会場は株式会社はてな様の東京オフィスでした。 芝生...!

お食事と飲み物も用意されてました。ありがとうございます!!

イベントの概要

Drink Upは、日頃Mackerelを盛り上げていってくださっているユーザーのみなさまに、美味しいご飯と飲み物とご歓談の場をご提供して、楽しい時間を過ごしていただくためのイベントです。

内容は最近のアップデートについてがメインでした。 また、懇親会にはLT枠が設けられていて以下2つのテーマが紹介されていました。

  • mkr wrapによるcron処理のロギングと監視 @setoazusaさん
  • 弊社監視サービスの基盤にMackerelを採用してみた 渡辺聖剛

タイムテーブル

時間 内容
18:00-18:30 開場
18:30-18:40 Mackerelの近況
18:40-19:25 最近リリースした特徴的な機能について
コンテナ監視(正式化)
ロール内異常検知(正式化)
ダウンタイム機能
19:25-19:30 おしらせ
19:30-21:00 懇親会・LT

最近のアップデートについて

コンテナ監視(正式化)

2019/2月にパブリックベータが公開されていて、現在(2019/10/24)の最新バージョンはv0.2.0です。

最近のアップデートで、ECS向けの設定が統一化されたり、S3に設定ファイルが置けるようになったりしたとのことでした。

詳しくはこちら

mackerel-container-agent のアップデートを行いました

ちなみに、コンテナエージェントのキャラクターもいるらしいです

コンテナエージェントのキャラクターが誕生しました ほか

ロール内異常検知(正式化)

2019/3月にベータ版が公開され、2019/7月に正式版がリリースされています。

そもそもロール内異常検知の仕組みについてですが、機械学習を利用しているとのことでした。混合ガウス分布に基づいて動いていて、確率が低い箇所を以上と判定しているため、平日/休日どちらの負荷にも対応できるとのことでした。

注意点として現在(2019/10/24)、Linuxのmackerel-agentのみの対応というところです。今後のアップデートに期待です。

詳しくはこちら

ロール内異常検知を正式リリースしました ほか

ダウンタイム機能

2019/9月に機能がリリースされました。つい最近ですね。

通知だけを止める機能はこれまではあったのですが、アラートログは記録される状態でした。ダウンタイム機能は監視そのものを停止する機能で、アラートログも通知もすべて止めちゃう機能です。またスケジュール登録もできるので、毎週金曜日AM2:00 - 3:00 は止めておくといったこともできます。

詳しくはこちら

ダウンタイム機能をリリースしました ほか

LT

LTの内容と感想です。

mkr wrapによるcron処理のロギングと監視 @setoazusaさん

  • cronのあるある
    • ログに「終了」と出たので安心していたら途中のコマンドが実行失敗してた
    • ログに何も出なかったので安心していたらそもそも起動に失敗していた
    • corntabの記述で出力を/dev/nullに捨てていたら椅子を投げられた。笑 → ?という方はこちらご参照くださいw
  • あるあるを回避するために、「mkr wrap」コマンドを使用するとよい
    • これでcronの失敗を監視することができる
  • ただし、loggerコマンドなどでsyslogにパイプさせてしまうと、exit 0で返ってしまうため異常として検知できない。
  • syslogにパイプさせながらもcronの監視もしたい場合はどうしたらよいか
    • LinuxであればbashのPIPESTATUSを使用して、最初に実行したコマンドのステータスをmkr wrapが拾えるようにする
    • Debian系OSの場合は、moreutilsパッケージのmispipeコマンドを使用する

まとめと感想

  • mkr wrapを使ってcrontabの設定を簡潔にすることができる
  • loggerにcrontabの出力を送っている場合はPIPESTATUS等

mkr wrapを使用したことがなかったため勉強になりました。仕組みの組み合わせで課題をクリアされていてとても面白かったです!

弊社監視サービスの基盤にMackerelを採用してみた 渡辺聖剛

※弊社の渡辺の発表です!

  • クラスメソッドは監視サービスとしてMackerelを採用している
    • それまではZabbix使っていた。
  • なぜ乗り換えることになったのか
    • オンプレなので管理が大変だった。
    • システムの老朽化
    • 今一度AWS監視サービスとは何なのかを考えた
  • 新しい監視システムの選択について
    • SaaSであること→手間がかからない!
    • 既存のサービスメニューをそのまま使えること。
    • サポート/パートナー展開
  • Mackerelを選択した理由
    • ↑の課題をクリアできる。
    • 純国内企業製&はてな様と仕事ができる!
    • 見た目と分かりやすさ
  • Mackerelでの運用から1年が経過した今
    • 社内でMackerelブーム来ている
    • Zabbixからの完全移行はまだ途中...。
  • クラスメソッドとして今後取り組んでいくこと
    • Mackerelの新サービスを取り込む
    • AWSインテグレーションのprovisioning自動化
    • Mackerelに関するブログたくさん書く

感想

Mackerelはどんどん進化していて、それのおかげで弊社監視サービスも進化することができています。ユーザーのニーズに合わせてアップデートされているなーと日々感じております。もっとMackerelを触って使い倒して、情報発信していけたらと思います!

さいごに

エンジニア視点での最新アップデート情報の発表はとても面白かったです。Drink Up形式での懇親会&LTも何でも話せる環境で楽しく過ごすことができました。

そしてMackerelはなんと今年で5周年!それを記念して今年の12/23にMackerel Dayが開催されるとのことです!!場所は目黒にあるAWS Loft Tokyoで詳細については後日発表されるとのことなのでお楽しみに!