
Claude Code v2.1.208 の主要アップデート - Claude Fable 5 へのアクセスが7月19日まで再延長
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.208(2026年7月13日公開)がリリースされました。今回はスクリーンリーダー対応をはじめとする新機能の追加に加え、長時間セッションのメモリ最適化と多数の不具合修正を中心とした、安定性向上のリリースです。
アップデートサマリー
v2.1.208 では 45 件の変更が入りました。新機能は 4 件で、残りはメモリリークの解消やトランスクリプトサイズの大幅削減といったパフォーマンス改善と、30 件を超える不具合修正が中心です。破壊的変更・非推奨はありません。バックグラウンドエージェント周りの挙動改善や、AWS SSO 環境での Bedrock 認証リグレッションの修正も含まれます。
先日(7/13)の話になりますが、すべての有料プランで Claude Fable 5 へのアクセスが7月19日まで再延長になりました。
注目のアップデート
- 新機能: スクリーンリーダー向けのプレーンテキスト表示モードを追加しました。(
--ax-screen-reader/CLAUDE_AX_SCREEN_READER=1/ 設定axScreenReaderで有効化)。 - 不具合解消: 自動アップデート後に長コンテキストセッションを再開すると誤って「コンテキスト使用率 100%」と表示される問題を修正しました。あわせて、
sso_regionが Bedrock リージョンと異なる AWS SSO プロファイルで Bedrock 認証が失敗する 2.1.207 のリグレッションも修正されています。 - セキュリティ:
$(…)やバッククォートなどコマンド置換を含む破壊的削除(例:rm -rf ~)が、--dangerously-skip-permissionsや auto モードでも確認プロンプトを出すようになりました。
アップデート内容
新機能
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スクリーンリーダー対応モード: 「screen reader mode」が追加され、スクリーンリーダー利用者向けのオプトイン式プレーンテキストレンダリングが利用できるようになりました。有効化の方法は3通りあります。
- CLIフラグ:
claude --ax-screen-reader - 環境変数:
CLAUDE_AX_SCREEN_READER=1 - settings.json:
"axScreenReader": true
axは accessibility の略で、フラグ名にもその意図が表れています。settings.json に書いておけば毎回フラグを付けずに済むので、常に利用するユーザーは設定ファイル方式が便利です。 - CLIフラグ:
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vimInsertModeRemaps設定: vim モードで、jjのような 2 キーの挿入モードシーケンスを Escape などに割り当てられるようになりました。 -
CLAUDE_CODE_PROCESS_WRAPPER環境変数: エージェントビューとバックグラウンドサービスが、Claude Code のすべての自己プロセス起動を、企業が指定するラッパー実行ファイル経由で行えるようになりました。企業のランチャー要件に対応するための機能です。 -
フルスクリーンモードのマウス操作: 複数選択メニューと「Other」入力行のマウスクリック操作に対応しました。
パフォーマンス・メモリ最適化
今回のリリースは、長時間・大規模セッションでのメモリとディスク使用量の最適化が目立ちます。
- トランスクリプトサイズの削減: 編集の多いセッションでセッショントランスクリプトのサイズを最大 79 倍削減し、上書きされたファイル履歴バックアップを整理することでチェックポイントのディスク使用量も制限するようになりました。
- MCP ツール呼び出しの高速化: MCP ツールが多い print/SDK セッションで、ツールプールの組み立てをキャッシュし、ツール呼び出しごとの CPU オーバーヘッドを削減しました。ツール数が多い場合、ツールラウンドが最大 7 倍高速化します。
- 入力応答性の改善: エージェントのタスクリスト更新中に UI 全体を再描画しないようにし、入力の応答性を改善しました。
- 編集キャッシュのメモリ上限化: ファイル編集の読み取りキャッシュを、最大 1,000 ファイルのピン留めから 16 MB 上限に変更し、メモリ使用量を削減しました。
- セッション再開時のメモリ削減: 大きな会話から生成されたバックグラウンドエージェントやフォークを含むセッションの再開時のメモリ使用量を削減しました。
改善
- 完了したバックグラウンドエージェントの表示: 完了したバックグラウンドエージェントが、終了した瞬間に消えるのではなく、クリーンアップまで
/tasksに表示され続けるようになりました。 - 停止したエージェントへの接続: 停止したバックグラウンドエージェントへの接続時に、空白の「Session is starting」画面ではなく、セッションのウォームアップ中もすぐにトランスクリプトを表示するようになりました。
- エージェントビューの Ctrl+X: Ctrl+X が、名前変更されたブランチのワークツリーを削除し、未プッシュのコミットを破棄せず、ワークツリーを残した場合はセッション行を維持し、再利用したワークツリー名は現在のベースにリセットするようになりました。
/usageのフォールバック表示: 使用状況エンドポイントがレート制限された際、/usageがエラー画面ではなく「as of」注記付きで直近の使用状況バーを表示するようになりました。
セキュリティ
- コマンド置換を含む破壊的削除の確認:
$(…)/バッククォート/<(…)を含むコマンド内の破壊的削除(例:rm -rf ~)が、--dangerously-skip-permissionsや auto モードでも、プレーンな形式と同様に確認プロンプトを出すようになりました。これまでコマンド置換を挟むとチェックをすり抜けていた挙動が塞がれています。
修正
- 自動アップデート後の誤「100%」表示を修正: CLI の自動アップデート後にコンテキストウィンドウ(および auto-compact インジケーター)が一時的に 200k にリセットされ、長コンテキストセッションの再開時に誤って「コンテキスト使用率 100%」と表示される不具合を修正しました。
- Bedrock(AWS SSO)の認証失敗を修正:
sso_regionが Bedrock リージョンと異なる AWS SSO プロファイルで、Bedrock 認証が「Session token not found or invalid」で失敗する不具合を修正しました(2.1.207 のリグレッション)。 - Edit ツールの編集失敗を修正: 読み取り後に変更されたファイルでも、対象テキストが一意に一致すれば Edit ツールが失敗する不具合を修正しました。
- Read / Grep / Glob の各種不具合を修正: 空ファイルを「offset より短い」と報告する Read、不正な正規表現で無言で「No files found」を返す Grep、ページング時に総数を過少報告する Grep のカウントモード、パスなどに NULL バイトを含むと不明瞭なエラーでクラッシュする Glob を、それぞれ修正しました。
- HTTP/2 切断時のクラッシュを修正: リクエスト処理中にサーバーが HTTP/2 接続を GOAWAY で切断した際に、スーパーバイズド/バックグラウンドセッションがクラッシュする不具合を修正しました。
- バックグラウンドエージェントへの返信消失を修正: バックグラウンドエージェントへ入力した返信が配信失敗時に失われる不具合を修正しました。テキストが保存され、セッション再起動時に配信されます。
claude -pの出力欠落を修正:claude -pで大きなレスポンスをパイプした際に、stream-json/JSON 出力が途切れ結果メッセージが欠落する不具合を修正しました。- このほか、メモリリークや権限ルール評価による数秒の遅延、ファストモードの自動復元、
/release-notesのコンテキスト混入、/usage・/mcpの表示、stream-json 入力の安定性など、多数の細かな不具合が修正されています。
最後に
v2.1.208 は、スクリーンリーダー対応という新機能を含みつつも、長時間セッションのメモリ最適化と安定性向上に軸足を置いたリリースです。とくに、自動アップデート後の誤「100%」表示や、AWS SSO 環境での Bedrock 認証失敗(2.1.207 のリグレッション)は、日常的に影響しやすい修正です。Bedrock 経由で Claude Code を利用している方は、早めのアップデートをおすすめします。アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献







