
Claude Code v2.1.222 の主要アップデート - worktree 分離のセキュリティ修正と ultraplan の削除
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.222(2026-08-04 公開)がリリースされました。新機能の追加はない代わりに、権限チェックとセッション分離に関する修正が並んだ、地味ながら見逃せないアップデートだと感じます。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
v2.1.222 では 21 件の変更が入りました。内訳は修正が 14 件、セキュリティ関連が 3 件、破壊的変更が 2 件、改善が 2 件です。
破壊的変更は ultraplan の削除と、Remote Control の自動起動に関する変更の 2 件です。いずれも既存の使い方に影響するため、後半の独立セクションで扱います。
注目のアップデート
worktree で分離されたセッションから破壊的な git コマンドが実行できた問題を修正
worktree で分離されたセッションとそのサブエージェントが、メインのチェックアウトに対して破壊的な git コマンドを実行できてしまう問題が修正されました。分離はすべてのセッション種別で、ファイル編集と Bash に適用されるようになっています。
worktree でサブエージェントを走らせて並行作業させている方には、更新を急ぐ理由になると感じます。
PreToolUse の自動許可フックがツール制限を回避していた問題を修正
バックグラウンドエージェントのタスク(サマリー生成・コンパクション・リネーム)で、PreToolUse の自動許可フックがツール制限を回避してしまう問題が修正されました。
PreToolUse フックで自動許可を組んでいる場合、意図した制限が本当に効いているかをこの機会に見直す価値があると感じます。
auto モードで SendMessage が権限分類器を経由するように
auto モードの安全性が改善され、SendMessage で他のエージェントセッションに送るメッセージが、ディスパッチ前に権限分類器(permission classifier)で評価されるようになりました。
エージェント同士を連携させる使い方が増えるほど、この種の経路のチェックはありがたく感じます。
アップデート内容
改善
disable-model-invocationが指定されたスキルを Claude が呼び出そうとしたときの拒否メッセージが改善されました。ワークフローを自前で再現するのではなく、ユーザーにスキルの実行を依頼するよう Claude に指示されるようになっています。/diff表示、Remote Control のワークスペース差分、Claude Code on the web セッションのファイル編集差分が、ワークスペースに設定された diff ドライバや textconv を無視して、生の git blob の内容を使うようになりました。
修正
- HTTPS プロキシ配下での起動時接続チェックのハングを修正: API リクエストと同じプロキシ対応のトランスポートを使うようになり、明確なメッセージつきでタイムアウトするようになりました。
- 完了済みレスポンスへの誤ったエラー表示を修正: 実際には完了していたレスポンスに対して「Connection closed mid-response」エラーが報告される問題が解消されました。
/usageにおける MCP サーバー使用量の過大計上を修正: サーバーごとの割り当ては、実際にそのツール結果を消費したリクエストのみを反映するようになりました。従来は一度呼び出した後のすべてのターンが計上されていました。- カスタムゲートウェイでのストリームアイドルタイムアウトを修正: カスタムの
ANTHROPIC_BASE_URLゲートウェイで、サーバーからの keep-alive ping が届いているにもかかわらずタイムアウトが発火する問題が解消されました。 - 組織で制限されたモデルエイリアスのフォールバック先を修正:
model: opusのようなサブエージェント・チームメイトのファミリーエイリアスが、親モデルにフォールバックせず、同じファミリー内で組織が許可する最新モデルに段階的に落ちるようになりました。 - Team・Enterprise の
/usage-creditsが再申請できない問題を修正: 過去のリクエストが却下されたメンバーに「すでに使用量クレジットのリクエストを送信済み」と表示され、新しいリクエストを送れなくなる問題が解消されました。 - ファイルウォッチャー起因のまれなクラッシュを修正: ファイルシステムエラーに遭遇したとき、および終了処理中に発生していたクラッシュが解消されました。
- 地味に嬉しい修正: サブエージェントのトランスクリプト表示で、スピナーの effort ラベルがサブエージェント自身の
effort:設定ではなく、セッションの effort レベルを表示していた問題が修正されました。サブエージェントごとにeffort:を変えている場合、これまでは表示だけが実態とずれていたことになります。細かい点ですが、動作を疑わずに済むのはありがたいと感じます。 - このほか、プルリクエストとセッションの紐付け、claude.ai コネクタの認可表示、MCP サーバー削除後のツールエラー表示、
SendMessageの長文サマリー、スクリーンリーダー対応(--ax-screen-reader)、managed-settings.jsonとホスト側モデル選択キーの優先順位など、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
ultraplan 機能の削除
ultraplan 機能が削除されました。公式 CHANGELOG の過去バージョンのエントリによれば、ultraplan は /ultraplan コマンドおよび plan モードの「Refine with Ultraplan」として提供されていた、リモートセッションでプランを精緻化する機能でした。

Remote Control の自動起動がリポジトリローカル設定で有効化できなくなった
Remote Control の自動起動について、リポジトリローカルの設定(.claude/settings.json / .claude/settings.local.json)では有効化できないよう変更されました。無効化は引き続き可能です。有効化する場合は /config からユーザースコープで設定します。
- 変更前(〜v2.1.221)
- Remote Control の自動起動を有効化できた
- 無効化もできた
- 変更後(v2.1.222〜)
- 無効化のみ可能(有効化はできない)
- ユーザースコープは、
/configから有効化する
最後に
v2.1.222 は新機能こそありませんが、セキュリティと安定性の底上げに寄っており、更新の優先度は高いと感じます。とくに worktree 分離と PreToolUse フックの 2 件は、エージェントに権限を委ねる使い方をしている方ほど効いてくると見ています。
worktree でサブエージェントを走らせている方、リポジトリの設定ファイルで Remote Control を運用しているチームは、アップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献







