CodeBuild マネージドイメージが Amazon Linux 2 かどうかを見分ける方法
はじめに
製造ビジネステクノロジー部のふじい(大)です。
Amazon Linux 2(以下 AL2)は 2026年6月30日に EOL を迎えます。みなさんもう移行完了していますよね?
私もプロジェクトで使用している Lambda ランタイムを provided.al2 から provided.al2023 に移行しました。
これで移行完了したと思っていたのですが、後日 CodeBuild のプロジェクト設定を見ていたところ、ビルド環境のイメージに amazonlinux2 を含む aws/codebuild/amazonlinux2-x86_64-standard:4.0 が指定されていることに気づきました。

イメージ名に amazonlinux2 と入っているので「これは AL2 ベースだから移行しないとマズいのでは?」と思ったのですが、調べてみると イメージ名の amazonlinux2 だけでは AL2 かどうかは判別できない ということが分かりました。
今回は CodeBuild マネージドイメージが Amazon Linux 2 かどうかを見分ける方法について紹介します。
結論
amazonlinux2-x86_64-standard:4.0 は Amazon Linux 2
amazonlinux2-x86_64-standard:5.0 以降は Amazon Linux 2023
イメージ識別子の amazonlinux2 は OS バージョンを表さない
CodeBuild では、ビルド環境のイメージを aws/codebuild/amazonlinux2-x86_64-standard:4.0 のような名前で指定します。これは AWS のドキュメントで「イメージ識別子(image identifier)」と呼ばれているものです。
このイメージ識別子に含まれる amazonlinux2 という文字列だけでは、AL2 かどうかは判別できません。理由は2つあります。
1. 識別子が改称されても旧名はそのまま使える
AWS は 2024年11月22日に、Linux 標準イメージの識別子を amazonlinux2 から amazonlinux へ変更しています(ドキュメント上は alias と表記)。とはいえ旧名 amazonlinux2-… も引き続き使え、新名 amazonlinux-… とまったく同じイメージを指します。
On November 22nd, 2024, the aliases for Linux-based standard runtime images were updated from
amazonlinux2toamazonlinux. No manual update is required as the previous aliases are still valid.
改称前からのプロジェクトには旧名 amazonlinux2-… が残りがちで、私が見つけたのもこの旧名でした。
2. 同じ系列でもタグでベース OS が変わる
識別子に含まれる amazonlinux2 は OS バージョン(AL2)ではなく、イメージの系列名にすぎません。ベース OS は タグ番号 で決まります。結論のとおり、同じ al/x86_64/standard/ 系列でも 4.0 の FROM は amazonlinux:2(AL2)、5.0 は amazonlinux:2023(AL2023)です。
つまり amazonlinux2-x86_64-standard:5.0 のように「名前が amazonlinux2 でも中身は AL2023」というケースもあり得ます。amazonlinux2 という名前だけで OS を判断してはいけない、ということですね。
どのイメージがどの OS か
ベース OS はタグ番号とアーキの組み合わせで判定します(aws/codebuild/ 接頭辞は省略)。
| イメージ識別子 | ベース OS |
|---|---|
amazonlinux(2)-x86_64-standard:2.0 / :3.0 / :4.0 |
Amazon Linux 2 |
amazonlinux(2)-x86_64-standard:corretto8 / :corretto11 |
Amazon Linux 2 |
amazonlinux-x86_64-standard:5.0 / :6.0 |
Amazon Linux 2023 |
amazonlinux(2)-aarch64-standard:1.0 / :2.0 |
Amazon Linux 2 |
amazonlinux-aarch64-standard:3.0 |
Amazon Linux 2023 |
※ amazonlinux(2) は新旧どちらのエイリアスでも該当します。
注意点はタグ :3.0 で、x86_64 なら AL2、aarch64 なら AL2023 とアーキで逆転します。必ずアーキ込みで見ます。最新の対応表は以下で確認できます。
CodeBuild の非推奨イメージについて
AL2 ベースのイメージを見つけたら、移行も意識しておきたいところです。CodeBuild には「非推奨イメージ(deprecated image)」という扱いがあり、ドキュメントには次のように書かれています。
You can still use these images, but they won't be cached on the build host and will result in higher provisioning times.
非推奨になっても すぐに使えなくなるわけではありません が、ビルドホストにキャッシュされずプロビジョニングが遅くなり、マイナー/パッチ更新も止まる(=セキュリティ的に安全とは言えなくなる)といったデメリットがあります。
実際、AL2 ベースのイメージはすでに一部が非推奨になっています。
| イメージ識別子 | 非推奨日 |
|---|---|
amazonlinux2-x86_64-standard:2.0 |
2022年6月30日 |
amazonlinux2-x86_64-standard:3.0 |
2023年5月9日 |
amazonlinux2-aarch64-standard:1.0 |
2023年3月31日 |
今回見つけた amazonlinux2-x86_64-standard:4.0(AL2)は執筆時点ではまだ非推奨ではありませんが、AL2 の EOL(2026年6月30日)を考えると、いずれ非推奨になっていくと考えられます。
早めに AL2023 ベース(amazonlinux-x86_64-standard:5.0 など)へ移行しておくと安心です。
まとめ
amazonlinux2-x86_64-standard:4.0は Amazon Linux 2amazonlinux2-x86_64-standard:5.0以降は Amazon Linux 2023- イメージ識別子(
amazonlinux2/amazonlinux)だけでは OS を判別できない amazonlinux2(旧名)とamazonlinux(新名)は同じイメージを指し、OS はタグで変わる(:4.0=AL2、:5.0以降=AL2023)- ベース OS はタグ番号とアーキ(x86_64 / aarch64)の組み合わせで決まる(例:
:3.0は x86_64 なら AL2、aarch64 なら AL2023) - AL2 ベースのイメージは一部すでに非推奨。EOL(2026年6月30日)に向けて早めに AL2023 へ移行を
参考







