JAWS-UG横浜 #102 AWSサ終供養LT会で成仏できない AWS サービスたちを供養してきました #jawsug #jawsugyokohama

JAWS-UG横浜 #102 AWSサ終供養LT会で成仏できない AWS サービスたちを供養してきました #jawsug #jawsugyokohama

『JAWS-UG横浜 #102 AWSサ終供養LT会』で成仏できない AWS サービスたちを供養してきました。
2026.07.17

ウィスキー、シガー、パイプをこよなく愛する大栗です。

JAWS-UG横浜の 102 回目の勉強会『AWSサ終供養LT会』で登壇してきたので、登壇内容をご紹介します。

https://jawsug-yokohama.connpass.com/event/397635/

成仏できない AWS サービスたち 〜本日、三体供養します〜

本日ご供養する方々は以下のとおりです。

  • 一体目 EC2-Classic
    • 成仏済み。ただし遺品が片付いていない。
  • 二体目 SDB
    • ご存命。ただし本人が終活中。
  • 三体目 SBS
    • 葬式は済んだ。ただし心臓が動いている。

雲海院古典平網居士 EC2-Classic

2006 − 2023(享年 17)

EC2-Classic の生涯

  • 2006年8月:Amazon EC2 ベータ開始。
  • 2009年8月:Amazon VPC 登場。
  • 2013年3月:Default VPC導入。
  • 2013年12月:新規アカウントは完全にVPCのみに。EC2-Classicの新規利用は終了。
  • 2021年10月:EC2-Classicの廃止をアナウンス(EOL通知)
  • 2022年8月15日:EC2-Classic 販売終了。Classic環境のインスタンスはすべて停止。

2022年8月15日に販売終了していたのですが、1年後に Dr. Werner Vogels が EC2-Classic の修了証明書を発行していました。なんで1年後なの?って話ですが、、、

farewell-ec2-classic-certificate

でも、私はその理由を知っていました。2023年7月25日に EC2-Classic さんの最期を見届けました。

image (11)のコピー

ところが —— 遺品が片付いていない

マネージメントコンソールに今も設定が残っています。VPC ID やサブネット ID も無く、セキュリティグループの表示でエラーが発生します。

スクリーンショット 2026-07-17 14.52.27

スクリーンショット 2026-07-17 14.50.07

教訓 その一

サービスは死んでも、設定は死なない

訃報ではありません Amazon SDB

2007−(ご存命)

みんな大好き SDB

SBD = SimpleDB

SimpleDB の歩み(ご存命)

  • 2007年12月:Amazon SimpleDB プライベートベータ開始。
  • 2008年12月:Amazon SimpleDB GA。
  • 2012年1月:Amazon DynamoDB GA。NoSQL の主役交代。
  • 2024年7月:Amazon SimpleDB の新規利用は終了
  • 2026年3月:まさかの新機能追加 ← New!

ちなみに一度もマネジメントコンソールに出てこないまま 18 年

18年目の新機能

  • 新 API:GetExport、ListExports、StartDomainExport
  • CLI の新 namespace:simpledbv2
  • エクスポート自体に追加料金はかからず、S3 へのデータ転送やストレージ利用に料金が発生

https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-simpledb-domain-export-to-s3/

教訓 その二

エクスポート機能の追加は、終了に向けての荷物整理

泡沫院感応麦酒居士 SBS

2015 − 2024(GitHub アーカイブ済み)

当然大好き SBS

sbslogo

SBS = Simple Beer Service🍺

  • awslabs 製・クラウド接続ビールサーバー(2015)
  • 流量・温度・湿度・音量・近接センサー → AWS IoT → ダッシュボード
  • 最終リリース v5.0 は 2016 年。2024 年に埋葬(アーカイブ)。

https://aws.amazon.com/blogs/startups/internet-of-beer-introducing-simple-beer-service/

ここまでは、よくあるサ終です。ところが——

心電図が、動いている

スクリーンショット 2026-07-17 15.29.08

New York とか San Francisco でグラフが動いている!!!

サイトは今も稼働中。一部ロケーションでは、センサーデータがリアルタイムに流れ続けている

つまり今この瞬間も、地球のどこかで 誰も面倒を見ていないビールサーバーが AWS にデータを送り続けているのかもしれません。

怖いですねえ、恐ろしいですねえ

教訓 その三

サーバーレスは、止め忘れると永遠に生きる(かも?)

まとめ

AWS のサ終には「型」がある

  1. 入口を閉じる —— 新規停止(一見さんお断り)
  2. 出口を整備する —— Export・移行支援(段ボールが届く)
  3. 静かに終える —— 予告から 2 年かける(EC2-Classic 方式)
  4. 痕跡が残る —— Configuration is forever(遺品は片付かない)

本日の供養を終えて

供養が本当に必要なのは——

あなたのアカウントで動き続けている、あの検証環境かもしれません。

さいごに

きれいにサービスを終了するのは難しいなと、改めて思いました。皆さんも携わっているサービスの終了に向き合う時があるかもしれません。向き合う必要がなければ良いのですが、もしもの時のためのご参考になればと思います。

この記事をシェアする

AWSのお困り事はクラスメソッドへ

関連記事