プロジェクトを成功させるための6つのP

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こんにちは!おおはしりきたけです。

私の会社での役割は、プロジェクトマネジメントが多いです。今回は、私がプロジェクトを進行していくうえで、大切にしている6つのPを紹介したいと思っています。

passion(情熱)

プロジェクト実行計画1~プロジェクトの定義~でも書かせていただきましたが、プロジェクトに対する情熱というのはとても大切です。 かの松下幸之助先生の言葉に以下のような言葉があります。

仕事をする、経営をする時になにが一番大事かといえば、その仕事をすすめる人、その経営者の、熱意やね。溢れるような情熱、熱意。そういうものをまずその人が持っておるかどうかということや。

情熱というのはお客様にも伝わりますし、情熱がこもっているプロジェクトは、何よりもチームメンバーの士気を上げます。

process(過程)

過程については、プロジェクト実行計画2~開発プロセス~で書かせていただきました。プロセスを決めることにより以下のメリットがあります。

1.安心感を与える プロジェクトに参画した担当者が、開発プロセスがあることにより、どのような作業が必要で、インプット、アウトプットが何かを事前に知っておくことにより 安心感が出ます。毎回同じメンバーでプロジェクトを行うということは、まれだと思いますしお客様、社員、パートナーを含めてのプロジェクトチームです。プ ロジェクトチームのメンバーが安心感を与えるためにも開発プロセスは有効です。

2.コミュニケーションの手段として 上記にもあったようにプロジェクトメンバーが同じということはあり得ないです。何社もの協力会社が参画することもあります。そんな中「要件定義」「基本設 計」などという表面的な合意ではなく、それらの作業によって生み出される成果物が何なのかを明確にすることにより、コミュニケーションの齟齬がなくなりま す。

3.管理を可能にする 管理がうまくできていないプロジェクトは、共有されている開発プロセスが無いことが原因になっていることが多々あります。開発プロセスが明記されることに より、管理対象も決まってくるため管理を行いやすくなります。管理者はスケジュール%の進捗管理だけではなく、成果物の品質もしっかりと管理し、プロセス のモニタリングをしっかり行いプロセスの改善を継続的に行っていきましょう。

performance(能力)

プロジェクトマネージャーの仕事として、メンバーのパフォーマンスを最大限に引き出すというのは、もっとも重要な仕事だと思っています。管理をガチガチにしすぎて、メンバーの本来のパフォーマンスが発揮されないのは本末転倒ということは、プロジェクト実行計画3~管理対象~で書かせていただきました。

能力を発揮させるために大切なのは、プロジェクトマネジメントとプロジェクトファシリテーションです。

プロジェクトマネジメントでは、メンバーの意見を引き出しながらサポートし、目的の方向に導いていくこと。そしてプロジェクトファシリテーションは、チームメンバー間のコミュニケーション促進させる取り組みが必要です。マネジメント、ファシリテーション両輪で進めていくことが大切です。

pleasure(楽しみ)

これは6つのPの中でも最も私が大切にしている事です。何よりもプロジェクトを楽しんでやろうと心に決めています。「やだな~やだなぁ~怖いなぁ~」といった稲川淳二みたいな感じでプロジェクトを進めていても絶対にうまく行くわけありません。プロジェクトに対する不安、緊張。お客様との関係。仕様書のない既存システム。エッジの効いたメンバーたちなど、神経が磨り減ることは山ほどあると思います。でもそんな時私は「そうは言っても、死ぬことはないだろ~」という考えでやってます。深刻に考える必要はないのです。考えすぎは自分の首を占めるだけで、プロジェクトに良い影響は与えません。プロジェクトを楽しみましょう!

profit(利益)

楽しみすぎて、赤字です・・・なんてことはあまりないとは思いますが、お客様は満足、メンバーも満足、でも会社のお財布はすっからかんというのでは、プロジェクトマネージャーとしては失格です。抑えるところはしっかり抑えて、しっかりと会社に利益をもたらせるのもプロジェクトマネージャーとしての役割の一つです。利益を出すためには、しっかり開発プロセスを決め、管理できる体制を整え、メンバーが報告しやすいチーム作りをしていくことが大切です。特に受託開発ではちょっとの遅れが致命的になることもあるため、常にプロジェクトの動きに敏感になりましょう。その為にもプロジェクトチームのパフォーマンスが最大限に発揮される環境作りを常に行いましょう。

praise(称賛)

プロジェクトが終わったら解散!というのでは、あまりにも寂しすぎますよね。プロジェクト終了後メンバーをねぎらってますか?お客様から頂いたフィードバックをメンバーに共有してますか?お客様から頂いたフィードバックって結構、営業やPMで止まってしまうことがあったりします。お客様からの言葉というのはプロジェクトを終えたメンバーにとって凄く励みになることが多いです。大変なプロジェクトでもその一言で救われるときがあります。もちろん課題となる言葉もいただくことがあります。そんな時も次につなげるためにしっかり共有しておくべきだと私は思います。

そして、なんと言ってもプロジェクトの打ち上げ!これが無いとプロジェクトは終わらないと私は思っています。楽しかった思い出、大変だった思い出みんなで話あって楽しいお酒を飲む(お酒に限らずボウリングとかでもいいと思います)。ここまでがプロジェクトだと思ってます。

■最後に

今回は、プロジェクトを成功させるための6つのPを紹介させていただきました。

  • passion(情熱)
  • process(過程)
  • performance(能力)
  • pleasure(楽しみ)
  • profit(利益)
  • praise(称賛)

プロジェクトが進んだら、後戻りはできません「~たら」とか「~れば」なんて言葉は無意味なのです。トラブルが発生したら、しっかりトラブルを受け入れる。その上でトラブルに対し前向きに検討すればよいです。それしかありません。マネージャーは常に前を向いてプロジェクトの完了を見ておく必要があります。ブレではいけません。

それでは、私の尊敬してやまない四次元殺法コンビの名言を送りたいと思います。

      r ‐、 | ○ |         r‐‐、 _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君! (⌒    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´⌒)   目が前向きについているのはなぜだと思う? │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|   前へ前へと進むためだ! │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  ふりかえらないで、つねにあすをめざしてがんばりなさい! │ /───| |  |/ |  l  ト、 | |  irー-、 ー ,} |    /     i | /   `X´ ヽ    /   入  |