【レポート】Reproが考えるモバイルアプリの売上&集客力アップの鉄則とは

【レポート】Reproが考えるモバイルアプリの売上&集客力アップの鉄則とは

Clock Icon2017.06.09

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170609_repro_960x400 本日6月9日にクラスメソッド岩本町オフィスでビジネスセミナー「売上&集客力アップに繋がるモバイルアプリの鉄則とは〜企画・開発・運用の成功事例をご紹介〜」を開催しました。本記事ではその中のセッション「成功企業に学ぶ、事業成長につなげるアプリの作り方とリリース後のグロースハック」のレポートをお届けします。

このセッションではアプリのグロースハックを手がけるRepro(リプロ)株式会社の平田祐介氏が登壇し、グロースハックツールReproの紹介(46カ国3500アプリ以上の実績とのこと)に加え、「アプリビジネスの典型的な失敗例」「アプリ企画時に考えるべきこと」「運用時に考えるべきこと」がシェアされました。

アプリ失敗の鉄則

アプリの失敗事例について。平田氏は「失敗するアプリの代表的なもの」として下記の3点を挙げました。

アプリである必要性がない

最初は「それWebサイトだけでよくない?」といった、内容的にアプリの必然性を感じないもの。この説明については実際にテーマパークの公式アプリを例示し、

  • Webサイトでもできる入場予約がアプリ上で実装されている
  • プレーンなイベント場所へのアクセス方法コンテンツという必要性の疑わしい機能がある

といった点を指摘。アプリを成功させるには「自分たちのやりたいことがあり、かつそれらが位置情報の活用、プッシュ通知といったモバイル独自の機能であるかどうかを見定める」必要があると説明しました。

既存事業と連携していない

続いての事例は事業と合っていないコンテンツのアプリだった、というもの。例えば、

  • 本業と連動していない壁紙ダウンロードがアプリで一応できる
  • 「スマホを振ることで画像が表示される」という無駄にデバイスの特性を使った機能

といった要素が紹介されました。「とりまアプリ作りましょう」という広告代理店の提案を受けて作るとこうなるよね…という話。

機能の詰め込みすぎ

そして最後の失敗例は「一番見られるパターン」だという「機能の詰め込みすぎ」問題。画面いっぱいに多数なボタンを配したアプリを表示させ

  • 見るからに詰め込みすぎなトップページ画面
  • 多機能に対して各機能のチュートリアルがない

という点を指摘。「もともとスタンプとクーポンしか想定していなかったものが、制作課程で企画側が追加アイデアを出し、開発ベンダーも開発費用が上がってくれるので受け入れるケース」と超あるあるな感じで説明していたのでわかりみが過ぎました。ほんとあるわこれ。

すべらないアプリ企画につながる3チャネル

上記の失敗をふまえ、「では企業でアプリマーケティングを成功させるにはどういった方法ならよいか」ということで、平田氏はまず「アプリはシンプルイズベスト」というアドバイスを。FacebookのSNS部分 / メッセンジャーを個別のアプリで切り分けたことやGoogleの例などを話しました。LINEなど現状プラットフォーム化したアプリなどもありますが、そういったものも最初はシンプルなところから始まっているんだよということです。 6213337117764.LINE そしてさらにアプリが成功する役割として「本業を支えるようなプロモーションチャネル」「同じ販路をアプリで創出するセールスチャネル」「リテンションを活性化させるCRMチャネル」の3つの方向性を示しました。各チャネルの活用例はそれぞれ下記の通りです。

プロモーションチャネル活用例

自販機アプリ:購入時にスタンプを付与させ、15個貯まると1本無料することで既存の自販機での売上向上につながった

セールスチャネル活用例

配達ピザチェーンアプリ:注文者情報の入力など注文を極限まで簡略化し、円滑なセールスを支えた

CRMチャネル活用例

・セレクトショップアプリ:顧客のアプリ、Webサイト、店舗における閲覧 / 購入 / 検索履歴をショップ側に送り、店舗での接客、商品の進め方をパーソナライズ。その結果モバイル売上だけでなくショップでの接客にも大きな効果をもたらした ・大型スーパー公式アプリ:商品を検索したら近隣店舗との比較が可能に

アプリを成長させる2つのアプローチ

改善アプローチ

続いて、アプリを成長させるための運用アプローチに話は続きます。これについて平田氏は「改善アプローチ」と「マーケティングアプローチ」の2軸を示しました。

リテンション分析でマジックナンバー特定

改善アプローチのひとつめはマジックナンバー。Twitterは「初回行動でフォローを5人以上するアカウントがリピーターとして残る率が高い」という鉄則をアプリの“マジックナンバー”と判断。ログイン時の挙動に「まず5人フォローさせる」というアクションをさせて稼働率を上げたそうです。

このようにアプリユーザーの継続率を見て、マジックナンバー(ユーザー行動✕回数)を特定し、KPIを設定しやすくさせることを平田氏はアドバイスしました。やり方としてはReproの解析ツールを通じ、特定の値に着目して対策を打ったという事例を紹介していました。

ファネル分析で離脱箇所の特定

もう一点はキャンペーンごとの稼働率を切り分けたファネル分析でその差分に着目し、Reproの動画分析でユーザーのアクションを詳しく調べるといったやり方でした。

ファネル分析についてはReproのサイトにてご確認ください。

マーケティングアプローチ

もう一方のアプローチに関してはシンプルにコミュニケーションで何とかしようとのこと。「プッシュ通知」「アプリ内メッセージ」を送ることで確実な効果が見込めたという話をしつつも、コミュニケーションが一定であるのはイケてないパターンであるため対象やタイミングを見て適宜調整しましょうと呼びかけていました。

どうやっていく?

最後は「ではどういう形で改善を推進していくか」という話に。下記のようなマップを紹介し、ユーザーのステージごとにシナリオを作成する必要を説明しました。仮説をもとに検証し、差分を見てターゲットなのかシナリオなのか原因特定を検討していきましょうとのこと。参考になります。 6213337124691.LINE 6213337121060.LINE セッションの最後ではReproのオウンドメディアグロースハックジャーナルの紹介も。こちらには多数の事例やナレッジが掲載されているそうです。

最後に

クラスメソッドではモバイルアプリ開発から、このレポートでご紹介したリプロ様のグロースハックツールまで幅広くご相談を承ります。

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