2020年3月でdeprecatedになるFabricをFirebaseに移行してみた

2019.12.05

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

みなさまFabricからFirebaseへの移行はお済みでしょうか。Fabricのbeta配信やCrashlyticsを使用していたのですが、Fabricにログインすると「Fabricは2020年3月31日にdeprecatedになるのでFirebaseに移行してね!」とバナー表示されるようになったのでFirebaseへ移行してみました。

前提

  • Fabricが既に機能しているアプリがあること
  • 移行先のFirebaseアカウントがあること

移行手順

Fabricの移行ページでGoogleアカウントの紐つけを行なった後、Fabric登録アプリをFirebaseに紐付けるだけでアプリのアップデートなしに移行ができます。注意して欲しいことは、今使っているiOSやAndroidのFabricSDKとAPIキーは変更しないことです。Firebase版のSDKは数ヶ月以内にリリース予定ですが、今のところ詳細は決まっていません。

今後数か月以内に、iOS と Android 用に Firebase 固有の Crashlytics SDK をリリースし、アップグレード方法の詳細をお知らせする予定です。このため、現時点で iOS または Android アプリを移行する場合、次の点に注意してください。
・iOS と Android の SDK は変更されていないため、Crashlytics SDK の使用方法を変更しないでください。
・Fabric API キーを変更または削除しないでください。

Googleアカウントとの紐つけ

ではFabricからFirebaseへの移行を始めます。Fabricにログインすると画面上部に移行を促すバナーが表示されています。「Migrate apps to Firebase」をクリックするとマイグレーションのページが表示されます。(画面中央のボタンも同じリンク先に遷移します)

マイグレーションのページで「Sign in with Google to get started」ボタンをクリックします。

連携したいGoolgeアカウントを選択します。

「許可」を選択します。
Googleアカウントに紐つけできました。

「Get started」を選択してマイグレーションを開始します。

Firebaseへマイグレーション

「Migrate apps」を選択します。

ダイアログが表示されるのでNext、Next、Start migrationと選択します。

ダイアログには「同じ環境向けのiOS、Androidアプリは同じプロジェクトに登録してね!」と書いてあります。

Fabricのアプリをドラッグ&ドロップします。今回は新規でFirebaseプロジェクトを作成したかったので「Create a new Firebase project」にドロップしました。

セットアップ画面が表示されるので必要事項を入力して「Create」を選択します。

Nextボタンを選択します。

「Migration apps」を選択するとマイグレーションが始まります。

しばらくすると...

マイグレーションが完了しました。

以上で基本的な移行は完了です。この後、通知設定やメンバー追加を適宜行なってください。
- Fabric からリンクした後の移行手順

まとめ

マイグレーションでトラブルが発生しないかと腰が重かったのですが、やってみると拍子抜けするほどスムーズでした。また、beta配信をFabricでされている方は、Firebase App Distributionをオススメします。こちらも予想以上に簡単でした。詳しくは下記の記事を参照ください。

参考