#Alexa と Microsoft #cortana の連携がついにLimited Betaとして提供!
暮春の候, 梅雨の走りともいわれ、雨がよく降るようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか、せーのです。
日本時間0:30よりアメリカはシアトルにてMicrosoftのカンファレンス「Build 2018」が始まりました。
基調講演ではあのKinectの技術を盛り込んだセンシングデバイス「Project Kinect for Azure」など、エンジニア心をくすぐる発表が色々行われました。
そんな中、Alexaエンジニアが期待していたAlexaとCortanaの連携がついに発表になりました。
お互いを補完するAlexaとCortana
CortanaはMicrosoftがリリースしているWindows用のパーソナルアシスタントです。Office365を中心としたMicrosoftの様々な製品をAIや音声を使ってシンプルに、直感的に操作できるツールです。
Office365は「Microsoft Graph」というREST APIを通じて操作することが可能です。APIを使って操作できる、ということはAlexaからも操作することができるわけで、クラメソでもこのGraphを使って会議室の予約スキルなどを研究、開発してきました。
[Alexa] Microsoft Graph にアカウントリンクしてみました 〜AlexaでOffice 365を操作するために〜|クラスメソッドブログ
[日本語Alexa] Office365会議室予約スキル|クラスメソッドブログ
このようなソリューションを構築するとなるとAlexaの果たす役割はインターフェースとなります。つまり「 会議室を予約する」という機能に関してはスクラッチから構築しなくてはいけません。既に部屋が予約されている時にはどうするか、曖昧な日付を指定されたときにはどうするか、ひとつひとつ仕様を決めて、Graphを組み合わせてAPIを叩いていきます。
cortanaをAlexaと連携させるとこれらをWindowsマッチであるcortanaの機能を使って実現できます。
他にもOutlookやExchangeを通じてメールの送受信を行うなど、Alexaを通じてcortanaを呼び出し、Officeスイートとの連携を利用できるわけです。逆にcortanaからAlexaを呼び出し、PCからスキルを呼び出すこともできます。
基調講演では実際にAlexaとcortanaの担当者が登場し、お互いを連携したデモが行われました。
Alexaからcortanaを呼び出し、Outlookを使って音声でメールを送ります。
PCを確認すると、確かにメールが受信されています。cortanaから送られたメールは「Quick Message」という名前になるんですね。cortanaを使ってharvest vineというお店の場所を聞いています。
ピザ屋さんの場所が示されました。ここからcortanaから逆にAlexaを呼び出します。
Windowsの画面の中にAlexaが現れました。
このピザ屋さんへの行き方を尋ねると、2分以内にUberが呼べることがわかりました。
Alexaのスキルを使ってUberを予約します。お互いの特色を活かした連携ですね。
この連携機能は現在Limited Previewとなります。こちらから登録してひたすら祈りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Cortanaを連携させることで、普段使っているOffice製品をより簡単にAlexaから操作することができそうですね。早く試してみたいものです。