個人のキャリア成功、成長実感、成長支援を大切にした週次1on1

2022.11.25

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こんにちわ。従業員体験( EX ) の向上がミッションのエンジニアリング統括室に所属しているてぃーびーです。
メンバー個人のキャリアや成長にとって1on1によるサポートは重要な役割を果たします。
そこで、エンジニアリング統括室で行っている1on1の内容について1例として共有します。少しずつカスタマイズしていますが、ここ半年程度はこのスタンスで1on1を実施しています。特にエンジニアリング統括室のメンバーはもともとはエンジニアであり、分野としては人事領域にあたるエンジニアリング統括室での活動は未知の領域です。手厚い支援は必須と言えます。

1on1の構成

エンジニアリング統括室では週次で各メンバーごとに1時間の1on1を実施しています。
1on1の内容は以下になっています。
  • 個人のキャリア意向の確認
  • 新たにできるようになったことの確認
  • 成果の確認
  • 個人開発状況の確認
  • TODOの確認, 記録
  • その他

個人のキャリア意向の確認

個人は会社のためだけに働くわけでは有りません。
各個人の中で大切にすること、目指していきたいことがあります。
そのため、個人がやっていきたいことを常に確認しています。
特に本人が目指す方向性が固まっていない時期に関しては、明確化のお手伝いをします。
エンジニアリング統括室の場合、オンボーディング時に「アライアンスオンボーディング」という自己分析・自己整理を行っているため、一定の土台が整った状態から開始できています。
アライアンスオンボーディングについては、以下の記事を確認ください。
大枠の方向性が固まった後は、変化があれば確認し、なければ次の項目に進んでいます。
この活動を通して各メンバーが何を大切に、どこを目指しているのかを把握しているため、普段の業務のアサインやおすすめする学習情報などに関して、それを加味して応じることができます。

新たにできるようになったことの確認

業務を通して新たにできるようになったことを確認しています。
できるようになったことは 0 -> 1 のパターンだけではなく、熟練度として 1 -> N の場合もあります。
これは、以下の記事でまとめた成長承認にあたります。
仮に本当に1週間何も成長していないなら、その事実も確認できます。
その場合は、業務に成長の要素が入るように対応することができます。

成果の確認

仕事は成果(アウトカム)を生み出すための活動です。
目の前の仕事と最終的な成果の関係を把握し、実感してもらうために成果の確認をしています。
以下の記事でまとめた成果実感を作り出すためのやりとりにあたります。

個人の能力開発状況の確認

「新たにできるようになったことの確認」とは別に、もともと意図的に伸ばそうとして取り組んでいる
  • 新たにできるようにする業務
  • 新たに身につける知識
  • 新たに身につけるスキル
  • 新たに身につけるマインド
について
  • 今週新たに身につけたものはどれか?
  • 今後身につけていく上で障壁になっていることがあるか?
  • 次週以降、新たに身につける取り組みを開始するものはどれか?
を話し合っています。
基本的には自主的に取り組んでもらい、壁にぶつかっている場合にはコーチングで思考の整理をお手伝いします。
なお、この確認を毎週すすめるためには、大前提としてスタート時点で何ができて、何ができないかの整理をする必要があります。

TODOの確認, 記録

単に1on1で話し合うだけではなく、実際のアクションを行うものは記録するようにしています。
また、記録した内容は次週状況を確認するようにしています。

その他

上記の各トピック以外に、相談したいこと、話したいことなどがあれば都度話します。

まとめ

組織へのビジネス共感、ビジネスコミットを強く求める声を時折見聞きします。
一方で、個人はあくまで個人の人生を生きているのであり、会社のためだけに生きているわけではありません。
個人の成功を願い、組織の成功と重なるようにやりとりをしていくのが私のマネジメントスタンスです。
個人が自分自身の成したいことに没頭している状態と、取り組み対象としての組織の活動が重なったときに成果が最も大きくなると信じています。そのため、メンバー個人のキャリア意向を重視した1on1にしています。
毎週メンバー1人あたり1時間の1no1は負担が大きすぎるという考えもあるかもしれません。
一方で毎週確実に
  • メンバーのキャリア志向の整理を手伝う。キャリア志向の変化があれば即把握する
  • メンバーが新たにできるようになったこと、熟練度が上がったことを自覚してもらう。マネージャーも把握する
  • メンバーが組織・顧客にもたらした成果を実感してもらう。マネージャーも把握する
  • メンバーが新たに身に着けたことを確認する。身につけたいことを支援する

などを実施していく価値は1時間ならお釣りが来るだけの効果は確実にあると考えています。