[レポート] Mackerel初のオンラインミートアップに参加してきました #mackerelio
去る10/22(木)、Mackerel Online Meetup #1 が開催されました。テーマは「Google Cloud インテグレーション」!
Mackerelミートアップ初のオンライン開催。ツールとしてSpatial Chatが用いられていました。
Zoomなどと違って、画面上に配置された各参加者のアイコン同士の距離が近ければ近いほど声が聞こえる(遠ければ聞こえない)ということで、登壇者のまわりにわらわらとアイコンが集う様子はなんとも楽しげな雰囲気でした。会議やオンライン学習な感じが薄く、「イベントに参加している」感があっていいですね!
参加者のアイコンが登壇資料にかぶってしまうのも、ご愛敬というべきでしょうかw
残念ながら最後まで出席することができなかったため、懇親会の途中までということで、当日の様子をレポートします。
イベント情報
このイベントは、Google Cloud インテグレーションのリリースを記念して開催します。Google CloudのDeveloper Advocateである山口さんを特別ゲストにお招きして、「Google CloudにおけるモニタリングやObservabilityへの取り組み」や「Google Cloudと連携したMackerelへの期待」についてお話いただきます。
イベントの後半では、Google 山口さんとはてな 粕谷の対談も行います。Google Cloud インテグレシーションやMackerelの今後についてお話します。
懇親会も開催しますので、MackerelやGoogle Cloud、そのほか監視について、みんなでお話ししましょう。
セッション 1 :
- スピーカー : 粕谷 大輔( @daiksy )@はてな
- 株式会社はてな Mackerelディレクター
- 宣伝
- 10/24発売のWeb+DB PRESSで障害対応演習の記事を書いている
- Mackerelの実例
- オンラインイベント
- JFrogとMackerelで実践する一歩進んだDevOps
- 10/24発売のWeb+DB PRESSで障害対応演習の記事を書いている
- 久しぶりのイベント
- 前回 : Mackerel Day #2
- 去年の12月以来
- 今年の9/17でMackerelローンチ6年になりました
- 最近のアップデート
- 毎週火曜と木曜に定期リリースしている
- クラウドインテグレーション続々拡張
- Azure Database for MySQL / PostgreSQL
- AWS : メトリック追加 (DynamoDB, ElastiCache, RDS etc...)
- check-aws-cloudwatch-logs-insights ベータ版
- Mackerel Labsで公開中
- 流量の多いログでタイムアウト対策
- 死活監視のアラートステータスを選択可能に
- サーバー単体の生き死ににはさほど重要ではない、という状況が一般化しつつあるため対応
- クレカ払いの領収書がダウンロード可能に
- 地味に要望が多かった
- CREによるオンボーディング支援プログラム
- Google Cloudインテグレーションリリース!!!
- '20/05に予告
- リリースは '20/09 ぎりぎり夏に間に合った (?)
- Compute Engine, Cloud SQL, App Engine
- これによってマルチクラウド環境の支援が強化されます
- 単一のプラットフォームだけで完結するサービスも少なくなってきた
- それぞれを別々に見に行くのも大変
- Mackerelに集約して一元的に見られるようにする
- coming soon...
- Arm版mackerel-agent (待ってました!)
- 外形監視でリダイレクト先のステータス(HTTPレスポンス)コードをフォロー
- AWSインテグレーションでBilling情報対応
- Google Cloudインテグレーションの追加要望をお待ちしています
- Mackerelアドベントカレンダー2020
- 今年もやります
- アドベントカレンダーに参加するのはアンバサダーになる近道かも?
- Mackerel開発ロードマップ
- 中長期的な計画
- ロール内異常検知のWindows対応
- 退役したホストのカスタムメトリックを残す改善
- ※現在('20/10)の予定であり変更の可能性があります
セッション 2 : Google Cloudとオブザーバビリティ
- スピーカー : 山口さん( @ymotongpoo ) @Google
- Developer Advocate for Google Cloud
- はてなとのつながり
- Goカンファレンス
- 2014年に はてなの Sたなかさんに登壇してもらった
- Go Conference 2014 spring - connpass
- Goにおける国内の初期の事例
- 「Google」のオブザーバビリティbの取り組み
- 対外的に発表してきたGoogle社内のオブザーバビリティの仕組み
- Borgmon ... 大規模モニタリングシステム
- Monarch ... 大規模時系列DB
- Dapper ... 分散トレーシング
- Census ... 計装フレームワーク
- さまざまなOSSやプロダクトにコンセプトとして取り込まれている
- Borgmon -> Prometheus
- Dapper -> Zipkin,Jaeger
- Census -> OpenCensus, OpenTelemetry
- Monarchは新しめなので現状ナシ
- 対外的に発表してきたGoogle社内のオブザーバビリティの仕組み
様々な形での取り組み
- オブザーバビリティ関連製品 - Google Cloud Operations
- Logging
- BigQuery連携
- ログベースメトリクス
- ログバケット
- 特定の範囲にしか見せないログを保持する
- セントラルログ
- ログバケットの仕組みを使う
- 複数のログの集中管理
- Monitoring
- out-of-the-box (すぐに使用可能な状態で提供)
- OpenCensus
- OpenTelemetry
- MQL (Query Language)
- Trace
- 分散トレース
- Example Tree
- Profiler
- Continuous Profile
- 定期的に勝手にプロファイルが取られ続ける
- 長時間の変化を見られるようになっている
- バージョン毎に比較したり、特定の遅かった処理だけみたり
- goでいうpprofを使いやすくしたようなもの
- History View
- Continuous Profile
- Error Reporting
- スタックトレースの内容を文字列のパターンで勝手にラベリング
- 特定のエラーがどんな頻度で出ているかを確認できる
- Debugger
- 少々特殊
- プロダクションで動いているコードに直接Break Pointを打ち込んだりできる
- Logging
- Google Cloud Next ’20 OnAir
- 新機能なども発表されている
- オープンソース
- 製品基盤
- Google Cloud Monitoring のバックエンドはMonarch(時系列DB)
- Google App Engine (Legacy) -> Borg
- BigQuery -> Dremel
- StackdriverからGCMに作り替えたときにバックエンドをMonarchにした
- Google Cloud Monitoring のバックエンドはMonarch(時系列DB)
- 各種製品のオブザーバビリティ対応
- 各製品のドキュメントに「どのようにして監視するか」が書いてある
- GKE, Cloud Spanner
- プロフェッショナルサービス
- 2016/10より一般提供開始
- ポケモンGOのリリースの裏にナイアンテックのCREがいた
- 顧客がSREの実践を行うサポート
- 2016/10より一般提供開始
- 情報公開
- 社内のSREブランドのチームが連携して本や文書を出している
- The Art of SLOsワークショップ
Mackerelへの期待
- 異なる視点からの可視化
- 視点も違う、実装も違う、可視化の方法論も違う
- Mackerel CRE
- CREというロールの普及
- SREの実践の支援
- オブザーバビリティの啓蒙
- Google Cloudの上手な使い方
- CREというロールの普及
- OpenTelemetry
- 現状は海外大手が強い
- OpenTelemetry companies table dashboard - Grafana
- はてなさんも是非参画を!
対談・質疑応答&懇親会
セッションの後は登壇者+司会の木原さんをまじえての対談・sli.doでの質疑応答、続いて懇親会へとすすみました。
特に懇親会はテーマ毎に何カ所かに分かれて集まるという、オンラインながらオフラインさながらの会となりました。Spatial Chatならではですね。
以下、聞き取れた話題について列挙します。
- Google Cloudインテグレーションへの追加要望はどこに?
- お問い合わせ窓口へ(ついったへのメンションでも!
- 何が見られるとうれしいだろう?
- 名前があがったもの:BigQuery, PubSub ...
- MackerelとGoogle Cloud Monitoringの違い
- Mackerelはマルチクラウド、日本語がしっかり読める、複数の環境を持つのであればサードパーティ製品がよい
- ビジュアライゼーションのやり方が違う、思想の違い
- MackerelをGoogle Cloud Platform Marketplaceで販売してほしい
- ご要望として承ります!
- Google Cloudでマケプレは活発、Elastic社の製品など
- Google Cloud Debuggerは力業で実現している
- ランタイムに直接手を加えている(?)
- はてなのCREの裏話
- SREをもじって「CRE」という名前を最初に考えた
- ググったらもうあった
- Googleにコンタクトして使用許可をもらった
- 山口さんが一番好きなGoogleのサービスは
- Cloud Profiler
- goのpprofを作ってるひとたちが作っている
- ローカルでもAWSでも使える
- mackerelexporter-go
- mackerelio-labs/mackerelexporter-go: OpenTelemetry Mackerel Exporter
- OpenTelemetryのライブラリをつかって収集したデータをMackerelに投稿する
まとめ
第1回 Mackerel Online Meetup の参加レポートをお送りしました。今回はGoogle Cloudインテグレーション回ということで、まだMackerelを使われていない参加者も多かったとのこと。Mackerel利用者の裾野が広がるのはいいですね!
新機能の予告やロードマップの紹介もありました。どんどん進化するMackerelの今後がとても楽しみです。
また、今年もMackerelアドベントカレンダーを実施することがアナウンスされました。詳細は後日でてくると思いますが、こちらも楽しみにしたいと思います。