ダッシュボード改善のヒント-QuickSight × Redshift 売上分析デモで解説!- に登壇しました

ダッシュボード改善のヒント-QuickSight × Redshift 売上分析デモで解説!- に登壇しました

Clock Icon2023.12.11

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どーも、データアナリティクス事業本部 BIチームのsutoです。

2023年12月1日(金)に開催した

「データ、正しく活用できていますか?ダッシュボード改善のヒント-QuickSight × Redshift 売上分析デモで解説!-」

に登壇しました。

本記事では、ウェビナーの簡単な内容とウェビナー中にあったQ&Aについてご紹介していきたいと思います。

セミナー概要

お客様からBIツールのダッシュボードを運用している際のお悩みとして、

  • ダッシュボードを作ったがなかなかアクションに繋がらない
  • 作ったダッシュボードが重くて開くのに時間がかかっている

などがあります。

そこで「アクションにつなげられるダッシュボードを作る」「ダッシュボード表示速度をあげて誰でも素早く閲覧できる」ようにするため、クラスメソッドBIチームでダッシュボード改善の手法をご紹介しました。

具体的なポイントとして「ダッシュボード構築ステップ」×「適切なDB環境」の両輪で改善していく、というお話をさせていただきました。

「ダッシュボード構築ステップ」では、ダッシュボードのおけるゴール・目的を見失わないためのシナリオを明確にし、それらがブレないようなダッシュボードを構築するための手法を解説しました。

「適切なDB環境」では、ダッシュボードの表示処理が重くなる原因ごとに各々にマッチした解決法を行う必要性についてその手法を解説しました。

※以下のスライドにおいて、ネットワークの回線速度による表示の遅延に関する原因については本セミナーではスコープ外としています。

そして、1つの題材を例にしたダッシュボード改善の結果をビフォーアフターを実際にお見せして解説しました。

また、BI活用における課題整理や構築、上記のようなダッシュボード改善などのアナリティクス分野のご支援内容についてご紹介しました。

さらにデータ分析基盤やツールがない方でもお手軽に導入できる、弊社で提供しているCSA(カスタマーストーリーアナリティクス)についてもご紹介いたしました。

Q&A

ここからは、ウェビナーで頂いた質問もご紹介いたします。

Q1.QuickSightで作成したDashboardはPDFやパワーポイントに出力することは可能でしょうか?

A1.PDFでの出力は可能です。ダッシュボードの右上に「エクスポート(下向き矢印のマーク)」があり、そちらから出力できます。

パワーポイントでの出力機能は現時点はありません。

Q2.ログインしたユーザが所属する事業部ごとに、自動的にフィルタを掛ける(所属する事業部以外の事業部のデータが除外される)ことは可能ですか?

A2.行レベルセキュリティという機能を使うことで、実現可能です。データにどの事業部のデータかという情報を付与しておく必要があります。

ただし、重たくなるため、シンプルなルールにしておくことをお勧めいたします。

参考リンク:

Amazon QuickSight での行レベルのセキュリティ (RLS) の使用

Amazon QuickSightでデータセットへのアクセスを制限する

Q3.データベースの性能改善は、やはり専門的な知識が必要なのでしょうか?自動的に性能改善してくれるような機能はないのでしょうか?

A3.クラウドのDWHサービス(Redshift、BigQuery、Snowflakeなど)で言えばお客様にチューニングの知識が無くとも自動で性能を引き出せるような機能が日々アップデートで追加されています。

  • インフラ面:クラスターやスロットの自動スケーリング、キャッシュを活かしたレスポンス改善、そもそもインフラをあまり考えなくて良いサーバレスサービスなど
  • クエリ面:Auto設定によるテーブル定義の自動最適化、過去のクエリ傾向からの自動チューニングなど

ですので「まずはデフォルト設定で運用して性能を経過観察する」で大丈夫です。

また、上記を最大限に引き出すためにもウェビナー内でお話したような「データベース共通で使えるSQL文の最適化」もセットでご検討ください。

Q4.データマートの作成は、特定の検索しかできなくなるため、汎用性が低くなると思います。検索の汎用性を高く維持しつつ、性能を上げる場合に有効な方法として有効な方法は何がありますか?

A4.ご指摘のとおり、データマートばかりにすると汎用性が低く、テーブル管理も大変になります、しかしクエリ処理の高性能ではテーブル(データマート)が理想となり、データのマネジメント・モデリングおよびデータ更新の運用の間でバランスを取る設計の中で落とし所を探すしかないのではないかと思います。

一例として、

  • 分析の途中経過部分を他に使い回せるなら、それを中間テーブルとして維持し、そこからビューとしてマートを作っていく
  • データ更新で日次で1回の夜間スクリプトによる実行なら、関連のデータマートや中間テーブルをマテリアライズドビューで作成

などのようにできることを組み合わせて検証かと思います。

(もちろん、コストをかけていいのならばDWHのスペック(メモリやCPU)を上げることで直接的なアプローチができます)

Q5.BIツールはクロス集計表を表示するのが苦手との事ですが、クロス集計表の表示を得意とするツールはありませんか?

A5.今回ご紹介したCSA Downloaderがございます。2023/12月時点ではベータ版となりますが、こちらもあわせてご検討ください。

最後に

今回は開催時間や内容の都合上、「Amazon Redshift Serverless × Amazon QuickSight」でご紹介しましたが、それ以外のTableau、Amazon Athenaなどを使った場合のデータ利活用・ダッシュボード改善についてもご相談をお待ちしております。

データ利活用やダッシュボード改善にお困りの方はお気軽にご相談ください。

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