
Claude Code v2.1.159〜v2.1.160 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.159 〜 v2.1.160(2026 年 5 月 31 日 〜 6 月 1 日)のアップデートをまとめてご紹介します。
アップデートサマリー
対象は 2 バージョン(v2.1.159 〜 v2.1.160、2026 年 5 月 31 日 〜 6 月 1 日)です。v2.1.159 は内部インフラの改善のみで、ユーザー向けの変更は v2.1.160 に集約されています。今回はシェルの起動ファイルなどへの書き込み前確認といったセキュリティ強化、バックグラウンドエージェント(claude agents)まわりの安定性改善、そして Dynamic Workflows のトリガーキーワードを workflow から ultracode へ変更する破壊的変更が主な内容です。
注目のアップデート
- 改善: Claude が
grep/egrep/fgrepで単一ファイルを閲覧した場合、編集(Edit)の前に別途 Read ツールを呼ぶ必要がなくなりました(read-before-edit チェックの緩和。v2.1.160)。 - 不具合解消:
claude agentsの完了セッション復元や、夜間リタイア後のバックグラウンドセッション再アタッチで、チャット履歴が失われて最初のプロンプトが再実行される(副作用のある処理が二重に実行されうる)問題が修正されました(v2.1.160)。 - セキュリティ: シェルの起動ファイルや
~/.config/git/、ビルドツール設定ファイルへ書き込む前に、確認プロンプトを表示するようになりました(v2.1.160)。
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日 | 備考 |
|---|---|---|
| v2.1.159 | 2026-05-31 | 内部インフラ改善のみ(ユーザー向け変更なし) |
| v2.1.160 | 2026-06-01 | ユーザー向け変更の本体 |
セキュリティ
意図しないコマンド実行につながりうる書き込みに対して、確認プロンプトが追加されました。
- シェル起動ファイル・Git 設定への書き込み前に確認(v2.1.160):
.zshenv・.zlogin・.bash_loginといったシェルの起動ファイルや~/.config/git/配下へ書き込む前に、確認プロンプトを表示するようになりました。これらのファイルは、書き換えられると意図しないコマンド実行につながる可能性がありました。 acceptEditsモードでもビルドツール設定への書き込み前に確認(v2.1.160): 編集を自動承認するacceptEditsモードでも、コード実行を許可しうるビルドツール設定ファイル(.npmrc・.yarnrc*・bunfig.toml・.bazelrc・.pre-commit-config.yaml・.devcontainer/など)へ書き込む前には、確認プロンプトを表示するようになりました。
改善
grepで閲覧したファイルは Edit 前の追加 Read が不要に(v2.1.160): Claude Code には、ファイルを編集(Edit)する前に対象ファイルを読み取っておく必要があるという安全機構(read-before-edit チェック)があります。これは Claude(エージェント)のツール操作に課される制約で、利用者が手動でReadを実行するものではありません。これまではgrepで中身を確認しても、編集前には別途 Read ツールでの読み取りが必要でした。v2.1.160 ではgrep/egrep/fgrepでの単一ファイル閲覧もこのチェックを満たすものとして扱われ、grepで該当箇所を確認した直後にそのまま編集へ進めるようになりました。結果として、エージェントの余分な読み取りステップが減り、応答が無駄なく進みます。- バックグラウンドエージェントの動作改善(v2.1.160):
claude agentsで最近非アクティブだったセッションを開く際のパフォーマンスが改善されました。また auto モードの分類器(classifier)のレイテンシも改善され、ルーチンな操作で「could not evaluate this action」とブロックされる頻度が下がっています。さらに終了処理(claude rm/stop、アイドル回収)では、SIGKILL の前に実行中のシェルサブプロセスへ SIGTERM を送るようになり、クリーンアップ処理が確実に実行されます。 - 起動時の JetBrains プラグイン導入提案を削除(v2.1.160): 起動時に表示されていた JetBrains プラグインのインストール提案が削除されました。
修正(主要なもの)
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
claude agentsの完了セッション復元で履歴が失われる問題を修正(v2.1.160): 完了済みセッションを復元するとチャット履歴が失われ、最初のプロンプトが再実行されていました。すでに終えた作業のやり直しや、副作用のある処理の二重実行につながるおそれがありました。- バックグラウンドセッション再アタッチ時の会話喪失を修正(v2.1.160): 夜間のリタイア後に再アタッチしたバックグラウンドセッションが、会話内容を失って最初のプロンプトを再実行する問題を修正しました。
- 日本語 IME の変換表示位置を修正(v2.1.160):
claude agents表示で、日本語などの CJK IME の変換中テキストが入力位置ではなく画面左下に表示される問題を修正しました。 - 音声モードが非 ASCII パスで接続失敗する問題を修正(v2.1.160): プロジェクトのディレクトリ名やブランチ名に非 ASCII 文字・特殊文字が含まれると、音声モード(voice mode)が接続に失敗していました。
claude agents一覧復帰時の数秒フリーズを修正(v2.1.160): セッション一覧に戻るたびに自動アップデーターが再チェックし、数秒フリーズする問題を修正しました。- Windows 高負荷時のキー入力不能を修正(v2.1.160): Windows でバックグラウンドセッションにアタッチ中やエージェント表示中に、CPU 高負荷下で Esc・矢印キー・入力が反応しなくなる問題を修正しました。
- brief モード再開時の履歴消失を修正(v2.1.160): brief モードをオフにして brief モードのセッションを再開すると、過去の返信がスクロールバックから消える問題を修正しました。
- WSL でのクリップボードコピー不全を修正(v2.1.160): WSL で copy-on-select が Windows のクリップボードに書き込まれない問題を修正しました。OSC 52 ではなく PowerShell 連携を使うようにし、MobaXterm など OSC 52 非対応のターミナルでも動作します。
- このほか、
claude --bgの「socket missing」による起動失敗、Windows でのセッション開始ディレクトリの削除、エージェント一覧での「Completed」誤表示、一部ターミナル(Apple Terminal・tmux)での表示崩れ、file:///C:/...リンクの破損、vim モードの貼り付け位置、サードパーティプロバイダーでのエラーメッセージなど、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更・非推奨
- Dynamic Workflows のトリガーキーワードを
workflowからultracodeに変更(v2.1.160): Dynamic Workflows を起動するキーワードがworkflowからultracodeへ変更されました。これにより「workflow」という語ではワークフローが起動しなくなります(自分の言葉で依頼すれば、引き続き利用できます)。トリガーキーワードはプロンプト入力欄で violet(すみれ色)にハイライトされます。なお関連する修正として、xhigh を実行できないモデルでは/effort ultracodeが表示されなくなり、利用できない理由を Dynamic Workflows 設定のせいにする誤った表示も解消されています。 - 環境変数
CLAUDE_CODE_OPUS_4_6_FAST_MODE_OVERRIDEを削除(v2.1.160): 当該環境変数は削除され、設定しても無効(no-op)になりました。
最後に
今回のアップデートは、v2.1.159 が内部改善のみ、v2.1.160 がユーザー向け変更の本体という構成でした。シェルの起動ファイルやビルドツール設定ファイルへの書き込み前確認といったセキュリティ強化と、バックグラウンドエージェントまわりの安定化が中心です。特に、 Dynamic Workflows のトリガーキーワードが workflow から ultracode へ変わった点は、これまで「workflow」で起動していた方に影響します。気になる変更があればアップデートして確認してみてください。
最近のアップデート
参考文献







